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isoisoさんのアンラッキーリバース Unlucky Re:Birth/Reverseの長文感想

ユーザー
isoiso
ゲーム
アンラッキーリバース Unlucky Re:Birth/Reverse
ブランド
ういんどみる
得点
70

一言コメント

ななせめるちさんの描く、おっぱいヒロイン最高でした。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

キャラの造形は、ミヤスリサさん、ななせめるちさん共に文句無し。

風紀委員長が、「学園内での淫らな行為は断じて許しません!校則にもきちんと書いてあるんだから!」と言いつつ、自分はサーシャに好き放題揉みしだかれ、主人公とのエロを受け入れる姿は最高。
やっぱり風紀委員の設定は神だった。

現代とファンタジーが中途半端に混ざっている所為で、世界観のボロが多いのが終始気になった。
突如異世界(魔法が当たり前の世界)へ飛ばされた主人公が、文字や言語の壁を当たり前のように乗り越えている説明がなかったからなぁ。
魔法を悪用する輩が一切存在しない、優しい人間で構成された学園生活は、下手なシリアス展開が無く、それなりに楽しめた。

以下、いつもの要約、合間に感想。

◆EP1~EP18(共通ルート)
不幸が標準スキルの主人公(一陣優翔)は、エリスによって異世界(オルターニア星アミューリアの地)へ召喚される。
帰還魔法も効果が無く、クレア(エリスの母)の提案に則り、エリスの家で過ごす事になる。
今までの日常的な不幸とは一転、風呂上りのエリスとのラッキースケベイベントとは羨ましい限り。
学園から街の紹介、そしてミリーナと同じバイト先(カフェ、アルストロメリア。通称アメリ)で働く。
トイレに駆け込んで来て、主人公の目の前で用を足すエリスをじっと見たり、
グミマゼールの失敗で生成されたスライムに、裸にされたミリーナをじっくり見れたり、
果てはトラップに引っ掛かって、退魔服姿のアリア先輩を押し倒しての胸揉みと、
アミューリアに来てから幸運続きの日々、最高か。
学園を騒がしていた噂の正体は、リズリーともう一人の優翔。
エリスとリズリーが召喚魔法を使用する際、二人の強い思いに反応し、主人公が分裂してそれぞれに召喚されていた。(分裂したのは不幸体質が原因らしい、女神ウルシュ談)
理事長クレアに事の顛末を報告すると、リズリーも学園へ通う事になる。


◆エリス・エレノアール(EP1-EP30)
クレアさんもだけど、親子揃って髪の毛をクルクルいじる立ち絵が可愛い。
召喚魔法が得意で、地獄の門番レオン様(元々はエリスのお爺さんの召喚獣)を使役する。
主人公との同居生活が続き、ご機嫌なエリスだが、他の女の子と親しくすると不機嫌な態度を取ってしまう。
アリア先輩とリズリーのあーんシチュを羨ましく横目で見つつ、自宅であーんを所望する姿はちょっと可愛かった。
デートの最後に乗った観覧車で、主人公を元の世界へ戻す方法を伝えるエリス。
(元の世界と繋がりのあるスマホを触媒にすれば、送還が可能)
しかし、主人公はエリスの傍にずっと居たい気持ちを伝え、二人は結ばれる。
恋人同士の距離感が掴めずギクシャクするも、デートからのキス、お弁当の食べさせ合いで、気付けばバカップル。
エリスの大好きな人と一緒に空を飛びたい夢を叶えるべく、レオンを本来の姿に戻す召喚の儀を役割分担。
ミリーナにも協力してもらい順調に進んでいたが、主人公の存在が消えかけている問題が浮上。(不運の呪いがこの世界に留まる要素だったが、エリスと幸せになる強い想いによって打ち消されたのが原因)
主人公召喚の触媒となったペンダントの魔力を使い、真のレオンの召喚に成功し夢は叶う。
元の世界に戻った主人公を追いかける為、必死に勉強しエリスがやってくるEND。


◆ミリーナ・リリアーノ(EP1-EP24)
「ミリーナ。俺にはもう……お前しか見えない」
アリア先輩からのアドバイスを鵜呑みにし告白するも失敗。
二度目の告白は、アイリーン先生からのアドバイスを参考に、プレゼント『大魔法と雨華』を渡すも肝心な事は告げられずに失敗。
三度目の正直ということで放課後、観覧車のある公園でド直球に思いを告げて、二人は結ばれる。
クラウスに妹と付き合っていることを報告し、ミリーナの家に引っ越して同棲生活。
兄からリリアーノ家はヴァンパイアの系譜に名を連ねている為、主人公とは添い遂げることは出来ないと唐突に伝えられる。
トゥメイト大好きな理由ってそれか。
眷属の儀式を執り行い、ヴァンパイアと同じ時を生き続けEND。


◆アリア・セレスティア(EP1-EP21)
エロス仲間のサーシャから、アリア先輩がもっと素顔を見せてくれるよう、主人公に協力要請。
休日デートに誘い、先輩への自分の気持ちに気付いて告白。
エリスとミリーナが、グイグイと恋バナを聞きたく主人公に迫るノリが好き。
風紀委員長なのに、学園の寮に自ら誘う悪い先輩とエッチ。
主人公を従わせようとしたナイトメアの魔法、ドキドキセンセーションの残滓が残っているのが原因で、性欲が増大。
図書館でのエッチはシチュエーションも相まって最高だった。
精液を出さなければ、時間と共に魔力は霧散するハズが、アリア先輩の退魔の力とせめぎ合い、周囲に魅了を振りまきながらの暴走。
慎ましいおっぱい四天王を盾にしたりのふざけたノリは嫌いじゃない。
退魔の正装に変身した先輩が、主人公を正面から受け止めキスすることで、正気を取り戻し解決する。
恋をしてダメになりかけていたが、お互いが支え合うことで強くなっていこうと誓う二人。
それは料理も同様で、休日に練習の成果(ギョウザと卵焼き)を披露するEND。


◆リズリー・マクダウェル(EP1-EP13)
人とナイトメアが仲良く共存していた国は、悪いナイトメアによって、暗く冷たい国となってしまう。
魔法使いユートが勇敢に立ち向かい、平和な国を取り戻すが、悪いナイトメアの復讐で、一緒に住んでいた孤児(リズリー)が狙われる。
次元の狭間に逃げても、執拗に追いかけてくるナイトメアをユートは食い止め、ウルシュにリズリーを託す。
肉体が滅んだユートだが、精神は主人公に転生し今に至る。
リズリーは幼い頃、人間に拾われて人間の子供として育てられた。

学園生活初日は、アイリーン先生の計らいで、クラス合同魔法実習。
風を起こす課題でサーシャに煽られ、ナイトメアの力の片鱗を見せ過ぎて失敗し、落ち込むリズリー。
ミリーナにお菓子で餌付けされ、エリスとレオンの魅力を語り合い、徐々に昼の人間たちと打ち解け友達になっていく。
ウルシュが人間の恋をリズリーに吹き込み、主人公の好みの女性を聞いてからの猛烈アプローチは可愛かった。
忘れた教材を授業中に届けたり、お弁当をあーんで食べさせあったり、ケーキを口移しで食べてからのキス。(全てはエリスとアリア先輩によるコイバナの成果)
恋人同士になってからのフリマデートは、初々しい反応が可愛く、リズリーの瞳と同じ真紅色の魔法石をプレゼントし喜ぶ姿も微笑ましかった。
主人公のラッキースケベの連発に、彼女のリズリーは激おこ。
エッチから不運の外的要因(ユートが悪いナイトメアに呪いを掛けられた)を見つけ出し、無事解呪。
主人公と付き合い始めてから、周囲と距離を取るリズリーを察し、サプライズパーティーを企画。
古い時代のナイトメアは魔力の吸引が欠かせないが、リズリーの魔力量ならば飢餓は感じても死にはしない。
周囲と一定の距離感を保っていたのは、裏切り裏切られるのが嫌いな為。
主人公が一生リズリーと添い遂げると約束し、教会で結婚の誓いを交わすと突然ウルシュが湧いてきて、リズリーはもう魔力供給が無くても生きていけると伝えられる。(大魔法使いユートが一生分の魔力をリズリーに与えていた)
ユートとの約束(リズリーが安心して暮らせるようになるまで面倒をみること)を果たしたウルシュは旅に出る。
数日後、約束通りリズリーと結婚式を挙げてHAPPYEND。
空から舞い落ちる羽は、どこかでウルシュが見守り、祝福していたのかもしれないと思わせる良い演出だった。