学園生活と週刊少年チャンプの連載を続ける、かおるこのスペックの高さは異常。
しかもアシスタント無しのソロで描き続けるとか、いくら原作が別とはいえ、とんでもないハイスペック。
そういった二足の草鞋で、不可能な部分に目を瞑れば、本作はそこそこ楽しめる。
委員長(四月一日奏恋)はヒロインに加わっても良かった。
逆にデブ専の友達(猪狩雅人)は、猿に出番食われているし居らなかった。
以下、シナリオ要約。合間に感想。
◆共通
アーシェは一年に五回、周期的な嫌がらせを主人公(鳴海幸樹)から受けているやりとりに笑った。
テストの答案用紙を取り出し、ほぼ全ての科目で満点なのを見せつけられ…
「……自慢?」
「違うわよ!むしろ逆。この悔しさを忘れないようにしてるの!」
そして突きつけられるは現代国語(主人公唯一の得意科目)の答案用紙。
「わたしが何を言いたいかわかるわよね?」
「……どやぁ?」
オールトップの目標を毎度阻止され、おこなアーシェ。
「わたしを抑えて1位なんだから、もっと喜びなさいよ」
「わぁい」
「絶対バカにしてるでしょ!?」
『元ヤンのあなたでも2秒で出会えます』の件名に騙された、元ヤンで担任の岩隈緑先生は、
学校中のPCにウイルス(シーラカンス先輩)を感染させてしまいお手上げ。
妹の兎亜(ウイルス仕込んだ犯人)を応援で呼び、生徒会に紹介すると、本当に主人公の妹か疑われる。
「まぁ、2人の共通点って肺呼吸だけですもんね?」
「血の繋がりがあるわ!」
佐藤虎太郎の悩み相談。
クラスの男子に流れる噂(洋菓子店ハロウィンで暴力事件を起こし、店を壊滅させた)は、ケーキを食べ尽くし店を営業停止に追い込んだ真実が伝聞によって変わった。
噂の真偽も分かり、男子部と服飾部の兼部によって丸く収まり一件落着。
アーシェ邸で原稿のお手伝い。
破廉恥なのは駄目と言いつつも、ハーレム漫画を一心に読むアーシェのむっつりな性格は最高。
手先が器用な面々が集まっている(元々がハイスペックなヒロインたち)から原稿も波乱なく完成。
就任の所信表明演説。
兎亜の機械の録音を流すのはくっそ笑った。
プール掃除のお礼に貰った、スパリゾートのチケットで、生徒会一同プールへ。
妹以外の発育が非常に宜しい。
未尋は去年から更に成長し水着のホックを破壊。
アイスペロペロ漢字当て『鹿尾菜(ひじき)』ゲームの景品で、水着を入手。
かおることアーシェの二人のちゅぱ音は、エロシーンにも期待出来るイイものだった。
文化祭の準備は沙流川を筆頭にした男子部の無茶ぶりによって、騒動の連続。
ラム肉大量発注事件は、保管場所は確保しても、根本的に処理しきれず大赤字でダメなんじゃ…と疑問。
まぁ宇宙空間に直通する胃袋を持つアーシェが居れば問題なしか。
騒動の後処理で、喫茶店企画は頓挫しそうになるが、友達や助けた生徒たちの協力を得て、予定以上の良い喫茶店が出来上がる。
文化祭前日、遅くまで残るかおるこに付き合い、仕事を終わらせ夜の学校で、一足先に文化祭巡り。
壇上からワガママ言ってごめんなさいの謝罪に、感謝を返す主人公。
これでタイトル回収は終了か?
◆桜木・ルーフォレット・アーシェ
文化祭巡りは予想を裏切らず、食べ物系盛りだくさん。
男子生徒の嫉妬から折れた箸を渡され、ご飯にありつけない主人公だが、アーシェのを渡され躊躇してたらそのままあーん。
初めての出会いは最悪だったけど、これはもう好感度十分。
後夜祭のビンゴ大会で、アーシェが欲しかった老舗喫茶店『喫茶さつき』のポイントカードを主人公が当て、翌日二人で『ファナイルグレート丼パフェ』を食べに行く。
文化祭の報告書作り。
アーシェがピアノを辞め、作曲に転向した理由が明かされる。
(母に褒められたくてコンクールで優勝するも、引導を渡され父から作曲の道を勧められる)
編集(鷹司さん)との打ち合わせ見学。
演劇部の脚本(銀河鉄道の夜)と作曲を任され、参考に演劇鑑賞という名目のデート。
台本と曲が完成するも主役の部長が怪我で降板し、代役をアーシェが務める。
演劇は無事に成功し、急な代役を務め倒れたアーシェを介抱(告白→初えっち)
期末試験までデートはお預け→夏休みの宿題を片付け初デート。
演劇で制作した作曲を母に褒められ、有名な作曲家にも才能を認められ、ウィーンの学校へ転校したアーシェ。
アーシェを後押しした主人公は生徒会長に就任し、仕事に没頭し無理が祟って倒れる。
生徒会の力を借りて彼女へ会いに行き、二人の出会いから別れ、その後の望む未来を描いた漫画を渡し、再び付き合う。
卒業後ウィーンの大学へ進学する約束、長期休みはアーシェへ会いに行くワガママを聞き締め。
高級料理を食べるとお腹を壊す、大食漢のツンデレ娘。
彼女の未来を後押しする展開ってもはやテンプレに等しいから、素直に桜翠に残ってイチャラブして欲しかった感はある。
◆鹿苑寺かおるこ
いもさらだとしかくん先生のコンビは永遠に不滅!
本作のメインヒロインにして、ベストパートナーである二人の息の合ったやりとり(アーシェに現国の試験勝負を吹っ掛けられ、ラブコメのテンプレを即興で演じる)が読んでて心地良かった。
厳格な祖父を持つかおるこは、隠していた趣味が見つかり全て捨てられ、失意のどん底だったところ、いもさらだの投稿小説に救われた。
そんな恩人とも言える主人公に抱いていた好意の感情が恋愛へ変化していく過程もなかなか楽しめた。
放課後のプールで泳げるのに泳ぎの練習→迷犬(ティディー)のお届け→学園に忍び込んだ子供探し→図書室で試験勉強(ポツリと漏らした独り言を聞かれ真っ赤な表情のかおるこが可愛い)
アーシェとの試験勝負のご褒美で、放課後デート。
突然の夕立に相合傘のシチュエーションで告白からのキスは、テンプレだがそれが良い。
夏休みに入る挨拶で、チラチラと主人公を見る会長。(猿、お前じゃない)
生徒会活動の一環で部活の体験入部。
ソフトボール部でチヤホヤされる幸樹にヤキモチを焼き、生徒会室でちゅーを欲しがる彼女が堪らなく可愛い。
会長の手料理。部屋に入った瞬間に走る悪寒。
調理を始めた途端漂う刺激臭。尋常じゃない調味料。
かおるこの美味しい=辛いを極限まで突き詰めた超激辛カレーを振舞われ死を覚悟した。
0.001ミリの向こう側へは最高にエロかった。
彼女の為を思って装着したコンドームを、かおるこが誤魔化しながら外し生えっちを喜ぶ姿がツボ。
木林森凛先生などが参加するしかくん先生合同コンペ。
ボロボロになるまで企画を考えるも総没。
彼女のわがままを聞いて立ち上がり、主人公の強み(細かな指示が書かれ、お互いがお互いを活かす相乗関係)に気づき企画はまとまる。
かおることのメイドプレイも最高にエロい。
エピローグは、中国旅行でチャイナ服を装った彼女とデートをしつつ、両親への挨拶の約束を結び締め。
◆鳴海兎亜
文化祭は男子部の企画したゲーセンの筐体を遊び倒し。
翌日、生徒会の打ち上げを行い、鳴海家の家庭事情を知る(両親がテレビ関係者で、母が再婚をきっかけに、無関心だった息子と娘に母親面→妹を連れ添い自立)
マンガの新エピソードネタとして、妹キャラを掘り下げることになり、未尋の発案で偽装恋人同士になる。
妹提案の初デートはレトロゲームショップで参考にならず、かおるこを妹に見立てたデートで妹萌えの真髄を知る。
「妹はな?妹であるというだけで無条件に可愛いんだ」
デートで告白→初えっち。
妹の手料理が食べたいという囁かな願いを素っ気ない素振りで聞き届け、サプライズで手料理計画を立てる兎亜は愛い奴。
新シリーズのワガママ妹がCHIKUWAと3年6ヶ月ぶりに掲載された例のあれ(HUNTER×HUNTERじゃねーか!)の次の順位。
ツーピースの休載も出てるし、チャンプってジャンプのことなんだなぁ。
スピンオフにドラマCDと嬉しい悲鳴は、試験の赤点ラッシュに体を壊しての入院と、本物の悲鳴に変わる。
月刊誌への移籍の話にスランプも重なり、マンガを辞めようという気持ちが過ぎるも、妹からのファンレターで続ける決意をする。
月刊誌に移ったデレデレスクランブルと、マジカルサモナー楓ちゃんの二本の連載を抱える原作者として、妹とのえっちを挟みつつ励む日々。
◆宮瀬未尋
占いの館で相性占い→後夜祭のフォークダンスで足がもつれてからのキス一歩前。
元々主人公へ好意を寄せていたにも関わらず、今更いつもの生徒会の日常に嫉妬し、恋心に気付くって展開は正直謎。
兎亜と未尋の作戦会議。
普段からおっぱい押し付けて、パンツを平気で見せていた自分が急に恥ずかしくなる。
付き合い始めた翌日、一緒の登下校→屋上でお弁当の食べさせ合い。
学園中の噂になっている幽霊騒動(バカ猿が全身発光スーツを着て徘徊していた)を生徒会が解決。
初デートで主人公好みの下着を購入→泊まりに来た際、下着を着てくる→しかしエロシーンで下着を脱いでくる、全くもって要らない気遣いを見せられたのは、非常に納得がいかなかった。
恋愛の秘伝書『小悪魔バタフライ』通りに、接触禁止を試みるも、二日も持たずにえっち。
未尋との将来、宮瀬の二代目になることを考え、漫画を隔週連載にし、アルバイトを始める。
宮瀬存続の危機→新城市開催の丼フェスで優勝(リゾーニ丼)→実は只の引越しオチ。
エピローグ、ワールドフードフェスで上位入賞→えっち。