Asaproの代名詞とも言うべき顔芸は健在で、新たなバリエーションにも満足。今作で恋愛要素が強くなり、ヒロインが良い意味でヒロインしてたけどちょっとお腹一杯。サブキャラをもっと前面に押し出してきたら、笑いのバランスは完璧だった。
藤原啓治一家と山口勝平一家のハウスシェアリングが巻き起こす日常喜劇。
共通ルートは相変わらずノリが良く、小気味の良いギャグの連続で、飽きることなく読み進められた。
個別ルートはいつも失速気味で勿体無く感じていたが、今作に関して言えば上手くイチャラブに転換しつつ、ギャグと恋愛を両立出来ているように感じた。
5人全員一気に攻略すると食傷気味になるかもしれないが、終始楽しめる良作。
◆共通ルート
・2時間にも及ぶ超ハイテンションなファッションショー
まず、実乃璃のminakoファッションショーで流れるBGMが卑怯。
プ・ラ・マ・ヴィ・フォーズ？が延々と繰り返される謎の曲調に、笑いがこみ上げる。
変な私服の数々に初めは良い感じにコメントを合わせて主人公だけれど、中盤以降の感想に思わず同調。
「DO U DE MO E―――――！」
新作2万！
「高ぇぇぇぇぇminakoブランド高ええええ！！」
絶対ぼってるよ、minakoぼったくりブランドや……
・冷蔵庫から境子のスイーツが無くなる事案。
黒ずくめの犯人（丸分かりな神宮家姉妹）が某探偵漫画そのまんまで笑うしかない。
甘言とご褒美に踊らされた、弟たかしの忠犬（駄犬）っぷり。
巴の靴下に性的興奮を見出すどころか、親父の臭い靴下に欲情するとは、HE・NN・TA・I！！
◆個別ルート
・藍咲
「めっちゃウンコ出そう！」
よもや、米澤円さんがこんな下品なキャラをやるとは…。
学園のアイドルやメインヒロインの役回りが多いだけに新鮮。
「豊かな乳房の揺れは、男の本能に訴えかけるからな……ちょっとジャンプしてみろ」
「ほほほーいっ、ほほほーいっ、ほほほーいっ、ほーい！！」（変顔）
プールの監視員に頭を心配されるし、本人が魅惑のダンスとか宣うから腹筋を持ってかれた。
巴が先に卒業し、皆で一緒に過ごした日々が戻ってこない悲しさを、主人公に甘えることで誤魔化す終わりは、唐突で締まりが悪かったかな。
・巴
初めて異性からチョコを貰えるかもしれないテンションにBGMでOPが流れる！
そこから本命は別の人が居ると知り、唐突なENDでくっそｗ
子供の頃、主人公と付き合っていると勘違いし、別れ際の千早の笑顔に勝手に復讐心を燃やす、勘違い系性悪ヒロイン。
両家の家族が、主人公の初彼女をお祝いするべく朝から大盛り上がり状態、か～ら～の実際は振られている展開に草。
初デートで約束の5時間前に青空待機したり、親の許可を貰った直後に、役所へ婚姻届を持ってこうとする行動は可愛かった。
・メイ
親友の実乃璃をクズ呼ばわりしたり、良い子ちゃんキャラが変貌するギャップが好き。
母親（志保）がKGB48に混ざり人気投票一番に輝く謎の番組は笑った。
親父が舞台に乱入し捕縛されるんだもの仕方ない。
一時期同じ部屋で過ごした反動か、ひとつ屋根の下でありながら、遠距離恋愛辛いわー発言なんかも可愛い。
近親相姦の問題は、重い展開を挟まず感動的に持っていくのが良かった。（親父カッコイイぞ！）
「……親孝行したいならな、幸せになっとけ」
「パパに任せろっ！政治家になる！！法律を変えてやるぞー！」
・境子
家庭内同棲生活が1日で別居するのには吹いた。
そしてTOKYO minako’s COLLECTION 2015のBGMはやっぱり卑怯。
盛りブラ様によって初めて拝めた自身の乳の谷に感涙。
初Hで一枚一枚服を脱がすCG差分、その乳の落差に盛りブラ様の偉大さを思い知った。
盛りブラSUGEEEEEEEEEEEEEEEE！！
常に弟にダダ甘で可愛いのだが、目尻に眉毛が垂れまくりの緩みきった笑顔が特に好き。
こちらも妹同様に近親相姦で重くならず、結婚式まで挙げちゃう展開は、個人的に喜ばしい。
・実乃璃
やっはろー（cv遠野そよぎ）
初Hでお兄ちゃん呼びへと変わり、拗ねたメイと喧嘩して関係修復。
藍咲が子供の頃怪我で入院した時、学校休んで見舞いに行き、人見知りなのに新学期の大事な時期をフイにしてからボッチ街道を歩み出す。
終盤の展開は駆け足気味で唐突感が否めず、二年生の進級で出来た新しい友達は1.5人（0.5は先生）でしたーのオチは酷かったが、クスッと笑えたので許そう。