世界観を受け入れるには、異能バトルものとして読む必要あり。
まず世界観が常識を超えている。
学生同士が戦って、勝利した学校が街のルールを決める。
この段階で既におかしいのだが、肝心要の戦いに失笑。
そもそも相手を”倒す”ラインが曖昧で、戦闘不能まで相手をボコボコにしているのか？
それとも全員を昏倒させているのか？がイマイチよく分からない。
ルール違反を犯さないよう、陰ながら学生たちをジャッジが見守っているが、周囲の一般人（学生以外）に被害が及ばない限り、こいつらが介入することは無い。
相手が骨折しようが失明しようが、どれだけ重症になろうと、立ち上がる限り捩じ伏せようとするんだろうなと、恐る恐る読み進めた。
扱っている武器についても刃物系は本物っぽく、死傷者多数でもおかしくないのに軽傷者しか出ない不思議空間。
どう読んでも殺し合いとしか思えず、街全体でそれを盛り上げている為、これがこの世界の常識なんだなと無理矢理納得させられる。
作中、やたらと高性能なロボットを破壊尽くす描写があるのだが、普通の人間が一刀で破壊出来るわけがない。
肉体強化？武器強化？一体何の能力何だろうか。
個別ルートで気になったのは、ゲス可愛いヒロインの愛ちゃん。
日頃から戦闘訓練をしているのに、才能の違いであじ秋刀魚アイドル（莉々）にマイクスタンドで負けてしまう。
武術に秀でた敵ならまだしも、アイドルを引き合いに出し、特訓して勝ちましたって内容は、些か盛り上がりに欠ける。
他にも強キャラがいるにも関わらず、日頃から武術を頑張っていないアイドルに勝っても達成感が無さすぎるんだよなぁ。
他ルート雑感。
雪菜は、暁月学館に転入しそうになるけど、夏合宿の特訓で緋華倒す。
潜在能力的に一番の強キャラ設定っぽい。
千景は、万梨沙の妹だってのがバレてスパイ騒動挟みつつ、姉を打倒。
正直、千影より万梨沙の方が可愛いよなぁ。（銀髪巨乳のねこにゃん絵最高！）
真咲ルートは、早々に暁月学館を勢力に加えているから、負ける要因を作る方が大変。
折れた剣で戦う舐めプをしても間違いなく優勝出来るんだよな。
平等なルールの街作りを望む理由は、麗仙学院からの転入が関わっていたり。
まぁ世界観はおかしいけれど、OPがKOTOKOさんで、原画の塗りが好みかつ、巨乳ヒロイン多めなのは嬉しかった。
糞ゲーにありがちな睡眠導入剤に比べれば、全然読める内容なのは評価したい。