コンシューマーからの逆移植かな?
本編とエロが完全に分断されているエロゲは初めてで困惑。
時間を5分巻き戻せる特異能力がありながら、ここまで日常の掛け合いがつまらないのも珍しい。これぞ紫クオリティか。
以下、シナリオ要約。合間にちょろっと感想。
◆プロローグ
主人公(沢渡澪)は、祖父の遺品(懐中時計)を貰い、余所見して弄っているところで、車に轢かれ死にそうになる。
時計の力(一時間に一回だけ、時計を壊すと5分間時間を巻き戻せる)によって運良く助かり、時を司る神(クロノス)から説明を受け、童貞を捨てるのを目標に力を使うと決意。
同級生の女子へ告白→巻き戻しを使うことで、脈アリか否かを記録。(小狡いなぁ)
後輩(鈴木みう)が主人公の親友(石田秀二)に告白しようとするも、緊張で何も喋れず身投げ。(巻き戻して助ける)
妹(満)から情報収集し、屋上で再びみうを助ける。(隕石?に当たって落下とかコイツ何なの)
真琴の正体(ヤクザの娘)を思い出し、脅迫まがいに迫られているところを、美咲の乱入から敵対宣言。(同じ御曹司ながら、安藤の方が格下)
秀二が後輩の告白を素直に喜ばない理由によって、みう→秀二→満→主人公という四角関係の相関図が出来上がる。
みうとのデートに美咲も同伴。
親友の気持ちに相違が無いか、休日主人公宅で確かめ、みうの気持ちが両天秤に揺れているのを気付くも初志貫徹。
親友に満へ告白してフラれろと頼む主人公は、棚上げもいいところで正直意味不明。
みうは秀二に告白するも、過去形の台詞と良い女になってみせる決意表明?で保留。
◆共通
イギリスからの留学生(ドロシー・ダヴェンポート)の登場。
アニメや漫画に影響を受け作ったキャラ(艦コレ)が早々に露呈し、色気より食い気の来日理由と思いきや、実は主人公の許嫁でしたと知り、妹の態度が一転したのに笑った。
美咲との放課後デート?に、道中真琴も加わり、両手に華状態。
ペットショップで兎に囲まれヘヴン状態の真琴と、犬に股間を舐められ身悶える美咲の図がエロくて堪らない。
真琴との初デートは、任侠映画にドン引きするも、店先の大きな兎のぬいぐるみをプレゼントし、間接キスのお返しで帳消し。
四人から二人、二人から一人にヒロインを選択し、個別ルートへ。
◆城之内真琴(cv山田ゆな)
ヤクザの娘。
早とちりのドジ体質で、この娘もちょろインだけど、ふぇぇと涙目になる姿が可愛いから好き。
クロとは別の懐中時計を家の蔵から探し出した真琴は、変身能力を披露し、瞬間移動(裸で)で帰宅。
しばらく瞬間移動で登校し、裸で目の前に現れ、屋上で生着替えを披露するご褒美は、超眼福の一言。
真琴の所有する時計は、試作品ではなく失敗作で、時計に宿る存在(北欧神話の自称ロキ)によって、理性の減衰、感情の増大が真琴の様子をおかしくさせる。
時計を奪おうと満と真琴の鬼ごっこ勝負は、変身能力による匂いの消失で敗北し撤退。
美咲と仲の良い姿を見た真琴は、理性に反して感情的に行動(美咲の姿で悪さ)してしまい困惑。(時計が原因と説得するも聞き入れて貰えない)
コイントスの賭けで敗北し(物質の瞬間移動)、最後の賭け(丁半)はイカサマで勝利。
賭けで負ける→告白の返事を聞いてからのキス→その最中に足でサイコロの目を変えて解決。
真琴との二回目のえっちで、性欲過多を相談されてからの野外プレイは興奮した。
というか、これだけえっちな事を四六時中考えているなら、もっとえっちシーンの枠作って欲しかった。
◆沢渡満(cv藤森ゆき奈)
幼少の頃、生死の境を彷徨うほどの高熱によって、視力を失う。
実妹で常日頃から主人公に好意を寄せている肉食系妹。
「美咲を恋愛対象としては見ていない」の選択(個別分岐)で、「ありがとうございます」の言葉から押し倒し、積年の想いが報われることを信じて止まない姿にもう、近親相姦の倫理観とかどうでもよくなる。
馬乗りの状況から脱出するべく、時間を巻き戻そうとするが、手を繋いだまま時計を壊したことが原因?で、過去の満が召喚される。
ミチルが満に嫉妬するおかしな状況に、思わず笑いがこみ上げる。
留守番しているミチルにぬいぐるみのプレゼント。
大きい妹の満にもプレゼントをするあたり、良い主人公だなぁと思う。
休日、公園のピクニックでミチルにあーんして食べさせ、それを羨ましがって満もねだる図が可愛い。
ミチルの正体は、誕生日が違うことから過去の満ではないことに気付く。(澪と満の子供)
もうひとりの妹から二人の子供へ立ち位置が変化するミチル。
家族の思い出を積み重ねての別れの日(時計修復の日)、主人公と満は悲しみ一杯なのに対して読み手の私は、特に感動を覚えない温度差が印象的だった。
◆安藤美咲(cv五行なずな)
ロリ巨乳は正義。
デレデレ寄りのツンデレですね。びしり!
なずなさんの声が嵌り役で、からかい甲斐のある存在。
美咲に告白するが、ヴァイオリンのコンクールまでは付き合えないと返事は保留。
その事実を知った満がご乱心する様が面白い。
「ありえません!何様のつもりですかっ、あの小娘は!」
「贅沢ものですっ、兄様の告白を拒絶したのですか!?」
「私ならその場で押し倒しますよ!?即座に既成事実まで持っていきますとも!」
満に秘密(ヴァイオリン)を打ち明け、主人公を賭けての勝負展開へ。
腕前(感情面)の上達を目指し、満から貰ったアドバイスから、翌日デート。
ポッキーを加えて「ん」とこっちに食べるよう促す姿が非常に可愛い。
デートで調子に乗った美咲に、キレそうな満の図にも笑った。
「ねえ満、お姉ちゃんって呼んでもいいのよ」
「耄碌しているようですね、おばあちゃん」
デート中、満を庇って手首にヒビが入った美咲の介護生活。
コンクール当日、手首の痛みから演奏がマトモに出来ず、巻き戻しから辞退するよう美咲を説得するも叶わず、親の名前を盾にし満との弾奏を強行。
地方紙やブログに載る美談でまとめ、最後に告白の返事で終了。
◆ドロシー・ダヴェンポート(cv桃井いちご)
略称D・D。主人公宅にホームステイし始めた、イギリス出身の金髪メイドで許嫁。
プロローグに欠片も登場しなかったし、存在価値は大分低い。
放課後デートのゲームセンターでダンスを披露。
休日にD・Dのメイドとしての働きを見学。
放課後の教室、海でバーベキューした夢から起こされ、D・Dにキスからの告白をし、お互い好き合っているを確認するが、付き合うことは出来ず。(生まれつき身体が弱く、余命幾許も無い為)
クロが見えていた理由は、余命残り三年で、片足が人間の世界から外れているから。
彼女の正論に納得し、D・Dと付き合うことなくイギリスへの帰国を受け入れるが、満から助言と皆への相談で、終業式の日に結婚式を挙げる。
エピローグで、唐突にクロが見えなくなったD・D。
選択によって死の運命が変わったという、ご都合主義な終わりだった。
◆クロ(cvかわしまりの)
人間の意思疎通の通訳(クロ)が、必要以上に人間(主人公)と親密になってしまい、本来の機能(観察)を失ってしまい、その原因を排除するべくクロノスが主人公を殺す。
クロノスに殺されそうな主人公を過去へ飛ばした代償で、人間にされたクロ。
各ヒロインルートの記憶を保持し、戻ってきた状況に困惑する一同。
皆が主人公のこと好き好き大好きハーレム状態で、もう一回よーいドンっ♪という羨ましいハーレム展開!!
しかし誰かと結ばれるとクロノスに殺される結末を辿る為、打開策が見つかるまではアプローチをしない協定が結ばれる。
真琴の力を借りて戸籍を用意し学校へ登校するクロ。
死の恐怖→人として生きるのも悪くないという心境の変化。
主人公へ好意を寄せ始めているクロに気付き、主人公へ釘を刺すヒロイン一同。
しかし、人間を好きになってくれた神様の笑顔見たさに、死に近づくと分かりつつも彼女とデート。
クロのパフェを美味しそう食べて顔を緩ませる姿が、堪らなく可愛い。
美咲がクロに本音をぶつけ、ロキの時計を手にした真琴が主人公の前に立ちはだかる。
クロと再びデートした帰り、クロノスと再び遭遇し、クロの観察者からの開放を願うが、クロノス自身もクロと気付き傍にいる決意を示す。
しかし、クロ自身は主人公の死を望むはずもなく、再び再開出来ることを願って別れのキス。
エピローグは、モノレールで奇跡の再会を果たし抱擁。
◆鈴木みう(cv上原あおい)
急な雨の日、傘を忘れて困っている彼女に、親友の石田が傘を貸して一目惚れ。
ちょろイン筆頭だけど、見た目が好みじゃないし、石田との恋を応援しよう。
類まれなる不幸体質(屋上から落下二回、料理失敗etc)の理由がコレといってなく、只の設定でしたという肩透かし。