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isoisoさんのRe;Lord 第二章 ~ケルンの魔女と黒猫~の長文感想

ユーザー
isoiso
ゲーム
Re;Lord 第二章 ~ケルンの魔女と黒猫~
ブランド
Escu:de
得点
80

一言コメント

第一章に比べて大幅に強化されたゲームパートが良い。 一心不乱に脱衣に励んだ。 物語の引きとしては先が気になる部分で終わり、次回に期待せざるを得ない。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

◆シナリオ要約、雑感

アリスソフトの鬼畜戦士は新章突入時、基本的にレベルの下がった状態でスタートが常。
それに比べて我らがヴィルフリート閣下は、一章で得た魔力は健在。
経験値も引き継いだ状態(ある程度のレベル)で次の戦いへ臨める点は、当然のことながら嬉しい限り。

今回の戦いはヘルフォルト区の奪還に比べて、スムーズに進行するかと思いきや、魔法・魔術発動の要とも謂うべき大事なオーブが、魔女イリス・クルークの計略によって、破壊されてしまう。
使用する魔術は弱体化し、制御不能の魔法しか使えず、戦線撤退を余儀なくされる。
こうやってしっかりとした理由付けがあると、こちらも納得がいく。
新章だからレベル1ね、などという理不尽な設定は要らんのだよ。

ヘルフォルトで強姦した(たらしこんだ)魔女エーリカの助力を得て、新たな武器と魔法の知識を教授され、領地奪還劇が再び始まる。
天界の皇子の暗躍や第三勢力である軍(銃剣)との衝突。
銃剣部隊の桜川アードラは、本作品の世界観で非常に異端な存在感を放ち、イリスのトラウマ(未来で起こる戦争で家族を失う)を刺激する。
銃声でお漏らししちゃうとは、もうやめたげてよぉ…(いいぞ、もっとやれ!)

魔力を吸収した際に見る夢に(色の無い空の下、リアに殺されるウィル)
リアの過去。(狭い地下室、痩せこけた少女「こんな世界は もう嫌だ――」)
欠落した魔女の記憶と(グローセン州占拠の目的と先生の存在)
新たに明かされる真実。(未来からきた存在。イリスの生家はケルン区にある。)

物語は着実に進みつつも、まだまだ先の読めない展開が待っている。
このバラバラな情報が一本の線で結び付いた瞬間を思うと非常に心躍る。

現在開示されている内容から推測するに、先生の正体はリアな気がしてならないと愚考。
稀代の天才魔術師であり、妖精の身にも関わらず魔法を行使する技量は、時間遡行を可能とする只一人の役者にほかならない。
戦争でウィルを失う未来を変えるべく過去の改変を望む。
その手段として、同じ戦争の被害者である魔女たち(エーリカやイリス)を過去に送った…などと色々と先の展開を予想するのが楽しかったりする。

脱衣に励み、一章と同じ流れを踏襲しつつ(漁村ツェル→農村ペルハ→ケルン区)
最後はお互いの切り札で(左腕に込められた先生の魔力。クルトの人間化。)
窮地を抜ける熱い展開。(従者カヤvs親友クルト)
しかし話の幕切れはイリスの大ピンチで終わりという、何とも続きが気になるオチ。
お漏らししている涙目の彼女を助けたくても助けられないのは、歯がゆい気持ちで一杯。
次で最終章となるかは定かではないが、上手にまとめてくれることを祈るばかり。

メモ
主人公が市民を犠牲に魔法の秘匿を取った点は、(魔族だけど)人間味があって好感が持てる。
神聖ローズヴァイル帝国第一皇子、ジュリアス・L・ローズヴァイルの策謀。
自身の命を引き換えに戦争を起こすこと。
王都グライスヴァルトのテロ事件(魔界の視察に訪れた天界の第一皇子の暗殺に、一般市民も標的にした爆破テロ)から1年後、グローセン地で魔界と天界の戦争が勃発。
ヴィルフリートの名前が未来の歴史に無い理由とは?

◆ヒロイン雑感

イリス・クルーク(藤森ゆき奈)
猫耳フードで、淡々とした口調が非常に可愛い。
ダリウス州知事が豚化する気持ちも分からなくはないが、Sッ気のある彼女だからこそ組み伏したい。
貧乳ではあるけれど、たらしこんで大洪水する彼女を見たいなと思うくらいのエロさがあった。

カヤ・ファルトマン(榛名れん)
日本刀が似合う黒髪ロングの美少女。
主人に盲目的な忠誠を誓う理由はイマイチ不明瞭だが、人形を常に携帯しているのは可愛い。(人形も可愛い)
圧倒的な肉感を誇り、脱衣させるのが楽しくて仕方がなかったというか、乳首がエロ過ぎじゃありませんかね?(歓喜)

リア・カロッサ(秋野花)
キャストコメント聞くまで秋野花さんだと分からなかった…。
主人公との信頼関係を裏付ける過去がちょっぴり明かされ、良き相棒として共に歩んでいける存在が嬉しい。
念願叶って元の姿に戻るも、素っ裸になるのが思慮の外だったらしく、落ち込んで元の姿に戻る様が何とも可愛かった。

◆ゲームパート

前作から予想以上に大きな進化を遂げたゲーム部分。
まず支援パーティーのレベルとスキル、そして編成部隊。
単純に使えるキャラクターが増えただけでなく、編成の自由度も高い。
仲間になったエーリカも使えるし、ぬいぐるみや妖精に変えられた敵キャラもサポートユニットとして使えるのは良い。

雷・氷属性。
特性を使い分けることで戦闘の幅が広がったが、私は風だけ特化させてゴリ押し。
ガードタイミングが取りづらくなったが、戦いの見栄えは良くなった。

武器と防具、アイテムの追加。
父のオーブが壊されたことによって、武器の選出が可能になるという物語との連動性が素晴らしい。
脱衣特化の武器もあり、脱がし目的で戦闘を行える点も嬉しかった。

フリーバトル。
事前セーブが要らずに、いつでも脱衣ゲーをすることが出来る点は優秀。
チャレンジバトルで、戦闘を繰り返し出来たり、やり込み要素も充実した。