ErogameScape -エロゲー批評空間-

isoisoさんのゆきこいめるとの長文感想

ユーザー
isoiso
ゲーム
ゆきこいめると
ブランド
FrontWing
得点
80

一言コメント

寒い地方ならではの要素が多分に詰め込まれた、冬ゲーの名に相応しい作品。 雪姫が言うように、これをやると冬の魅力からは逃れられないだろう。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

寒いのが苦手な主人公がふゆ部へと勧誘され、徐々に冬の魅了に絆される様は氷解の如し。
地方で呼び名が違うモノ(今川焼き→太鼓まん)にあるあると頷き、ゲームならではの演出(クマのジョセフィーヌ)にクスッと笑う。
クラスメイトのまんじゅう頭(三橋さん)に、ふゆ部の部長である伊奈波うさぎ(マフラーの奇婦人)。
そしてクリスマスを迎え晴れて三十路の仲間入りした顧問の美澄湯花先生と、愉快なサブキャラによって楽しい日常が描かれた。
ヒロインも魅力的な面々で萌えも充実と、非常に満足な内容。


◆個別要約、雑感

・白 雪姫(つくも ゆき)√
秋野花さん最高的なアレ。
冬の良さを教え込もうと主人公にベッタリくっつき、そのちっさい身体に不釣合いな大きなおっぱい押し付けられるとかもう堪らない。
「雪姫はちょろくない! ダーリンが素敵すぎたのが悪い」
ハイパーかまくら崩落事件で助けたのがきっかけで好きになっちゃうちょろイン。
付き合い始めてからのイチャラブっぷりに鍋奉行はご乱心。
雪姫の氷レモンを食べる主人公にはドン引き。
冬以外興味が無かった彼女(実家のおまんじゅう屋の書入れ時にしか家族全員揃わない為)がこれからの季節をどう過ごすのか。
冬嫌いの主人公が冬を好きになったように、今度は雪姫の嫌いを好きにしてみせる展開はよかった。


・姫廻 たるひ(垂氷)√
弄ってオーラ全開で、からかい甲斐のある存在。
タレ目が非常に可愛く、感情でピコピコ揺れ動く獣耳?や笑顔を見ていると癒される。
獣耳?について一切説明は無かったがそこはそれ。
世の中には触れてはいけないものがある的なアレ。(BADEND)
妹’sのプレゼントを頑張って選ぶ見栄っぱるひ。
寒いの苦手同盟の友から恋人へ発展し、主人公の名前を恥ずかしがって呼べない駄目っぷりは変わらないが、そこもまた良し。
ゆだまるの隠された秘密(腹巻→口)や種類の数々(八頭身)に笑った。
風邪で倒れ卒業式に出れず、後日執り行ったふゆ部の卒業式。
まだまだ先輩たちと楽しい日々を過ごしたかったたるひの想いは、全員が心から思っていたこと。
これから来る新しい雪の友を、うさぎ先輩からふゆ部の部長として引き継ぐことに。
また、たるひの誕生日プレゼントは、氷像コンテストの会場で行う結婚式。
イグルー(教会風かまくら)を背景に贈る氷の指輪は、最後まで冬満載の良い演出でした。


・宇奈月 雫里√
汗っかき体質で、圧倒的包容力のお姉さん。
実家は喫茶店ノーザンライト。(父が冷え性で室内が暑い為に冬源郷寮へ)
主人公が調教することで、目を逸らし続けた自身の性癖(臭いおちんぽの匂いが大好き)を認め、おちんぽジャンキーになる様は興奮した。
冬が特別好きではない告白も、周囲からは問題にならず、むしろ瞠を冬好きにした功績を讃えられる。
お互いの体質は、割れ鍋に綴じ蓋のカップルに相応しい要素にほかならなかった。


・烈風寺 嘩音√
世紀末覇王(爺さん)の遺伝子を受け継ぐ、烈風ハリケーンの異名に相応しい、周囲を巻き込む元気ッ娘。
女らしくなるために女子寮に入寮するが、変化の兆しは見られない。
Hから始まり告白→キスは、順序は普通と違えどもそれもまた恋。
野生の狐が事故で死に、残された子ギツネ(ナポレオン)を立派に育て上げる嘩音さん。
ワカサギ釣り大会のレオンの暴食は予想の範疇だった。


◆エロ
シーン回想枠25