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isoisoさんのユニオリズム・カルテットの長文感想

ユーザー
isoiso
ゲーム
ユニオリズム・カルテット
ブランド
CLIP☆CRAFT
得点
65

一言コメント

騎士同士の熱い戦いを期待しては駄目。これは、おっぱいが大好きな紳士の為の抜きゲーである。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

ユリナ姫の願いを叶えるべく、大決闘祭(ヴァルトーク・フェーダ)の優勝を目指す、単純明快なストーリー。

本作品は一本道シナリオ。
その弊害とも言うべきか、ヒロイン一人を攻略した後は、スキップ多様の作業プレイになりがち。

また終始ご都合主義展開なので、戦いに勝利しようが何の感慨も湧いてこない。
読み手を驚かしたり、熱くさせたり、物語に引き込む何かが欲しかった。


◆良かった点

・登場する全ての女キャラとHが可能。
・ヒロインのほとんどが巨乳。


◆悪かった点

・設定を生かしきれていない。
団隊(ユニオレイド)戦では、多様な役職や専用技能があり、それを生かした戦術展開に期待したのだが、見事に裏切られた。

王旗(ユニオンクラウン)→王威の大号令(オーダー・オブ・アーサー)他の役職のポジショニングスキルを使用可能。
守護者(ルーク)→守護者の絶対圏(シールドロアー)決闘を申し込まれた味方の代わりに闘える。
接近兵(ナイト)→誠意ある決闘(ブレイブコール)特定相手と条件付きの決闘が可能。
伝令(メッセンジャー)→鷹の先見(インサイドヴィジョン)一度視認した相手の役職が分かり、現在位置も常に把握可能。
歩兵(ポーン)→兵士の心得(ステップレイブ)条件を満たせば強制的に引き分けが可能。
他にも遊撃兵、楯兵、城壁兵、突撃兵など多くの役職が存在するらしいが、一切登場しない設定の無駄である。


・戦闘がしょぼい。
効果音頼りの戦闘描写で、テキスト内容が薄く、中身が無いに等しい。
シナリオの半分くらいが戦闘なので、致命的とも言える欠点。


・厨二用語が痛々しい。
キャラゲーに無理やり戦闘ねじ込みました的な違和感が強く、どれもが名前負けしている。
例を挙げると、双ね颶風(ターピュランス)や閃刃纏う五条の銀晄(ブリューナク)。


・恋愛要素が薄い。
ヒロインと付き合い始めるパターンが毎度一緒。
主人公が常に告白される側で受身の姿勢。
また、いつの間にかヒロインとの恋仲が周知されており、当たり前のように受け入れている周囲の空気に違和感。


・主人公の急成長。
今まで成績の振るわなかった存在が、短期間で最強キャラになるのが気持ち悪い。
父の優秀な血を受け継いでおり、その才能が特訓で開花した。
一応説明はつくけど、何故か違和感が拭えない。


◆共通ルート(戦いの記録)

レミリアとの決闘(フェーダ)は負けるが、誓約(ゲッシュ)は勝ち。
ユリナ姫の騎士団(ユニオン)に所属。

団隊戦「王旗奪取(キャプチャークラウン)」チェスや将棋。

「スクウェア1」1対1の試合を4試合。
前回共闘した「鋼の騎士団」(ワイバーン)が敵で、ヨシュア団長を倒す。

「制限式選勝戦(フルファイブ)」1対1の勝ち抜き戦。
DDDDは当て馬。
学園最強を前に主人公チームも惨敗。

「合戦(カムラン・ウォーフェア)」文字通りの合戦。
柳生と戦い、ユニタリー・フォーム(他人の技を完全模倣)を使って勝利。

「継傑を背負う礼合(クルジィート・フェーダ)」アーシェ乱入で中止。

決勝戦「ヴェルテクス」島全体をを舞台にした勝ち残り戦。
闘技場でアーシェリアス・ペンドラゴンと決着。


◆個別感想とメモ

・ユリフィーナ・ソル・エレアノルト√

可能性未来の導き手(ラプラス・コンダクター)の二つ名を持つ。
母が亡くなってから父(アルビオン国王)に会っておらず、成長した姿を見て欲しい一心で、大決闘祭の優勝を目指す。
幼少の頃にかわした主人公との約束、「――どんな時でもユリナが困った時には絶対助けに来る」を胸に、再開を待ち焦がれていた。

知略と策謀を巡らし勝利を掴むスタイルだが、本作品とはミスマッチ。
作戦を幾百練ろうとしても、必ず決闘(1対1)で勝負を執り行う為、奇襲や奇策、多対一の状況が発生しない。
個々の能力で大勢を決してしまうシステムなので、ユリナの見せ場は無いに等しいと言える。

大決闘祭(ヴァルトーク・フェーダ)後、ユリナは公人(王女)となる為、赴任地へ戻る。
身分違いの恋で主人公を苦しめるのが嫌。
別れた方が良いと説得するが、主人公は一生ユリナに付いていく誓いを立てる。
国王へのお願い(優勝報酬)で、卒業まで学園に残ることが許される。
主人公は、ユリナに仕えるに足る騎士を目指し日々精進していく。


・レミリエーラ・レティアハート√

疾戟(ウィンドシア)の二つ名を持つ、レイピア使い。
頭の弱いお嬢様で、ちょろいん筆頭。
七薔薇章(セブンローズ)の称号を授かる立派な貴族になるのが目標。


・刀條 天音√

黒髪ロングのツンデレ(1:9)。
お堅い性格だが、大きいぬいぐるみが好きという可愛い一面も。

小さい頃、ユリナに剣の腕前を褒められて弱気な自分から脱却。
姫様の騎士になると約束する。
みなも(姉)の剣士生命を奪ってしまったトラウマで、本気を出せなくなっていたが主人公の助けを得て克服。
大会優勝後は姫様に付いて行かず、主人公と共にユリナの騎士になることを目標に、学園生活を過ごす。


・ミルフィーナ・ソル・エレアノルト√

ユリナの妹で、幼少の頃に主人公と遊んだ仲。
ヒロイン唯一のちっぱいで、巨乳の引き立て役。

ユノの正体(アルビオンを支える存在として生み出された有機アンドロイド)が明かされる。
円卓の騎士の裁定者は、関わりの無い人間と必要以上に接触してはいけない。
ミリィは、彼女と友達で居続ける為に、自身の強さ(円卓の騎士候補に足る実力)を白ユノに証明する。
最後は、ユリナについて行かず、主人公・ユノ・セレーネの4人暮らし。


・シルヴェリア・レオディール√

ランスロットの称号を冠する、学園最強の騎士。
彼女専用の規定(レギュレーション)があり、公認の舐めプ。
決勝戦でアーシェを倒し、最後の敵として立ちはだかる為、展開としては新鮮であった。


・マリエル・エステリード√

学園在籍時は、天を割く七天(セブンズ・ソード)の二つ名を持っていた。
主人公の専属メイドになるEND。


・ユノ・スノーシュタイン√

UG78PG、円卓の騎士の裁定者。
白ユノは、UG10XA。


・柳生 十兵衛√

オッドアイがコンプレックスで隠している。
眼帯外すと全身にバッグドラフトの光を帯びる。


◆絵・エロ

ヒロインの立ち絵のほとんどが、ブラジャー着けていないんじゃと疑いたくなるくらい、乳首が浮かび上がっている衣装で扇情的。

エロシーンは、どれもが愛液と精液でドロッドロの汁だく状態。
母乳とおしっこも加わって、より一層拍車をかけるが良かったり。(おしっこにSEは無い)

処女貫通式は、血の描写が無い点が嬉しい。
淫語を喋ってくれれば、より実用度が増したに違いない。

回想枠44(ハーレム含む)

天音がさらしで身動き取れないCGが最高。
そもそも、さらしを巻いているヒロインが希少で、その物珍しさも相まって余計にそそる。
黒ストを破き、窓ガラスにおっぱい押し付けてバッグで挿入。
両腕を拘束して、身動き取れない状態で犯すのも支配欲が満たされ良いシチュエーションだった。


◆システム

バックログからのジャンプ機能やエロシーン専用のテキスト画面。
二点の優秀な機能を兼ね備えていながら、右クリックの設定変更不可という残念さ。
一本道シナリオなのだから、未読シーンまでジャンプ機能も完備して欲しかった。