ソラリス「個人的な感想です。独り言でもいいです。ですので、どうかお気になさらずに」
口下手、あがり症、赤面症(対人恐怖症)のいわゆるコミュ障。
それだけなら許容可能なのだが、劣等感の塊で卑屈な性格。
超絶可愛い大天使の愛奈との幼馴染関係を否定しやがる(←ここ重要)いけ好かねぇ野郎が本作品の主人公。
世界規模で恋愛のサポートをする、おせっかいな組織。
「WLO(World Love Organization.)」が黒田佑樹の恋を全力で応援してくれるお話。
主人公の性格がマイナス地点からスタートする為、WLOのサポートを通じて成長していく姿は、読んでて気分が良い。
ヒロインや主人公の心情の変化や成長が丁寧に描かれる為、そういった過程を重視する人にとって本作は満足のいく内容であるだろう。
またヒロインの愛奈とアリサは、異常なまでの可愛さで読み手を昇天へと導く天使。
彼女らに出会えただけでもやる価値があったと言える。
◆シナリオ感想と要約(好きなシーンの抜粋)
・久坂 愛奈√
WLO当初の目標ターゲート。
愛奈とSEXの相性バッチリなのは嬉しい限り。
漫画7タイトル選別する際、愛奈から貰った本(1巻のみ)を残した点は、主人公を褒めてやりたい。
水泳大会で溺れた愛奈をおんぶして、保健室で押し倒す!
分かるぞ主人公。
スク水姿に欲情し、劣情に身を任せたい気持ちは、非常に分かるが落ち着け。
順序は大切に、まずは告白から…そうだろ?(下半身パンツ姿の私)
アリサに屋上でボコられ泣いて、ちょっと前向きになって。
今度は滝田と屋上で殴り合い、愛奈に止められ。
主人公と愛奈が疎遠になったきっかけがようやく語られるわけだが、ここが謎。
羽ヶ先の文化祭のドッキリ企画でラブレターを送る。
そのラブレターは実は二重の封筒になっていて、謝罪と本当の気持ちを伝えたい、屋上で待っている旨が書かれていた。
愛奈が悪戯と分かっているそのラブレターを開けなかったのは分かる。
問題なのが二重封筒にした主人公の意図と、なにより屋上で3日間も待っていたのに、その記憶がすっぽり抜けている点が説明不足。
事故のショックで記憶喪失ならまだしも、来てもらえなかったショックで記憶が抜け落ちるのは無理があるだろ。
まぁ、何はともあれ3年越しの告白で付き合うことになる二人。
昔ながらの呼び名(くろゆー・あーちゃん)で一緒に登校。
主人公の言葉足らずでそっけない態度も汲み取ってくれる。
二人だから意思疎通が出来るその空気や関係が幼馴染万歳と思わせてくれる。
お正月、愛奈の部屋でお勉強。
こたつの中で触れ合う足に悪戯を仕掛け、あーちゃんが身悶える姿が愛しくて、勉強なんぞ集中できるわけがない。
スカートの中に足突っ込みたいのを変態っぽいという理由で我慢した主人公。
くっそ、私ならやってた!
一緒にカラオケした帰り道、1つのコーヒー牛乳を一緒に飲む。
「こうやって、ひとつのものをふたりで共有するって、恋人っぽくない?」
そしてぎゅっと手を握って来て
「にはは、共有♪」
あぁ~本当に可愛いんじゃ~。
恋人同士になってからの愛奈の砕けた口調も良い。
「にゃはは」「~っす」
どんな口調も可愛いよぉぉぉぉ!!
カラオケの感想を聞きたくて、腕を揺すったり、黙って見つめたり(本人曰く、お願い光線出してたようで)彼女の所作の一つ一つがもう言葉じゃ表現出来ない可愛さを秘めている。
主人公が観念して話した理由も初々しい。
「歌詞とはいえ、好きとか、愛してるとか、その……可愛らしい感じで唄ってるのを聞いたら、なんか、ドキドキしてさ……」
「それで……すげー可愛い人が、俺の彼女なんだなぁ……って思ったら、なんか、その、嬉しいというか――……」
それを真っ赤な顔で思いっきり見つめながら、耳を傾けていた愛奈。
「わ、わたしは、黒田佑樹の彼女だよ?だから、唄ってって言えば、いつでも唄うし――」
「す……好き、とか、言って欲しければ、いくらでも、言ってあげられるんだよ……?」
そして胸に抱きつき上目遣いで、
「好き」
「好きだよ」
「大好き――」
「もう離さない」
「わたしだけのあなたでいてね」
悶死。
誰か殴る壁もってこい!!
そして満を持しての初Hへ突入。
そのままあーちゃんを押し倒してHしたかったのだが、彼女の願いにグッと堪えて主人公の部屋へ移動。
「ベッドにくろゆーの匂いが染みついたら、わたし、眠れなくなっちゃうかもしれないし……」
こやつは、本番前にどこまで気分を高めてくれるんだろうか。
電気を消そうとする愛奈を後ろから抱きしめ、柔らかな胸を揉み下着をズラす。
ベットへ移動し服を脱がせて、ゴムを取りに行こうとすると、愛奈が手を離してくれない。
「初めては、ちゃんとしたいの……。ちゃんと……な、中で……あなたを感じたいの」(cvふーりん)
もう股間が我慢の限界。
あーちゃんとの種付けセックスぁぁああああああああああ。
H後のピロートークも甘い甘い。
「……ね、このまま寝ていい?」
「ん――おいで」
「んにゃー♪」
もう何だろうこの可愛い生き物。
可愛さの塊で出来ているよ。
私の語彙力であーちゃんの可愛さを表現出来ないのがもどかしい。
学園祭のメイド制服でご奉仕H。
献身的なフェラの後、私も気持ちよくして下さいとおねだりする甘えん坊でえっちなメイドさんに、劣情が抑えられる筈もなく。
「ご主人様の、おち●ちんを……んっ、専用のおま●こにしっかり教えこんでくださいっ!」
私の股間がビッグバン。
愛菜の誕生日。
頭撫でてる現場を母に見つかり慌てる姿も可愛いなもう。
そしてHの最中に母が帰宅。
扉一枚隔てた先にいる、バレるかどうかのギリギリのシチュエーションが燃える。
WLOのネタばらし。
二人が結ばれるきっかけを作ってくれたことは感謝するけど、もう恋の手助けは不要。
その証明をしてみせると愛奈は宣言。
福引きで当てた(WLOから愛奈への誕生日プレゼント)温泉旅館で、姫里先生、蛍、アリサと鉢合わせ。(計画的犯行)
一緒にご飯という名の宴会で、主人公へ垂れかかる先生とアリサに嫉妬。
(ダークサイドに落ちる愛奈も可愛い)
3日間、夜の一時を邪魔され続け流石の愛奈も怒り心頭、我慢の限界。
部屋を抜け出し、露天風呂でH。
戻ると布団が並べて敷かれており、据え膳の準備もばっちりで、浴衣Hで二回戦。
蛍を筆頭に、WLOの迷惑なまでのおせっかいを拒めないのを理解し諦め、ついに子作り宣言。
卒業式当日。
子作り宣言したのだからと蛍にせっつかれる主人公たち。
しかし、結婚もまだなのに子供はまだ早いと渋る二人。
ならば今日結婚式を挙げようと、世界規模のおせっかい組織の本気を垣間見ることに。
婚約届け、両親の快諾、ウェディングドレスと退路を潰し、愛奈が翻弄され、次第に結婚に揺らぐ姿の可愛いこと。
付き合い初めてから結婚までの展開は、愛奈の可愛さとそのイチャラブっぷりに、何度も吐血し悶死した。
これが嬉しい悲鳴というやつか。
本作品の魅力は、愛奈の可愛さが6割くらい占めているといっても過言ではないだろう。
・五百倉 蛍√
愛奈ルートをクリアした後は、どのヒロインも霞んで見えてしまう。
ましてやそれがメガネ系ヒロインならば尚の事。
それでも彼女の魅力を必死に考えて考えて、考え抜いた末に出た結論。
風音様(声優)良いね!←
蛍が仕事を頑張る理由、過去に負った傷を知る為に、愛奈と偽の恋人関係を過ごすのが大変辛い。
愛奈が主人公のことを想っているのは、蛍ルートでありながらも見受けられるし、もうこのまま愛奈ルートで良いんじゃないかと思えてくる魅力が彼女にはある。
光(蛍の姉)から語られた、蛍の傷。
過去に蛍が担当した女の子が期待に耐えられず、潰れて契約破棄。
「お前の言うとおりにやってたけど――、結局なんにもならなかったじゃないか!こんなの最悪だ――」
主人公も同じ言葉をぶつけ、蛍のトラウマ(応援した相手が恋愛ができなくなるかもしれない恐怖)を呼び起こす。
この主人公、ルートによってカッコ良いときと悪いときの落差が激しい。
以前の第三支部の人員を集め設立された第七支部は、蛍の為に作られた組織でもあった。
「彼(主人公)が恋人を作れなかったら、綺麗さっぱり、私があなたをクビにしてやる」
そう光に言われた蛍が、半年の下調べの末、再びWLOの活動をすることになる。
ここで冒頭で語られた、主人公が恋愛をしないと私はクビに結びつく。
また、妹が半年かけて下調べをする以前、姉が1年以上かけて調べているのだから、妹が好きで好きで仕方ないんだなというのも良く分かるし、その姉妹愛は微笑ましい。
主人公がWLOに選ばれた過程が、蛍の過去にも絡んでおり、話自体はよく出来ていると思う。
只、ヒロインの魅力が乏しく、終盤手前になってようやく結ばれる為、イチャラブ要素も限りなく薄かったのが残念ではある。
・アリサ・クレイン・フェミルナ√
イギリス人の母とアメリカ人の父のハーフ。
NOA(NOTHING OR ALL)のエースにして切り札。
ミッション成功率117%を誇る天才少女。
個別ルート随一のテキスト量を誇るその長さは、読み疲れること間違いなし。
中には諦めて読み飛ばす者が現れても不思議ではない。
ヒロインと結ばれるまでの過程が長く、付き合い始めてからもまた長い。
そんな冗長とも言える内容なのだが、無駄と切り捨てるには惜しい場面の数々。
時系列に好きなシーンを書き連ねてみた。
敵対関係でありながら、仕事外では一緒に飲む間柄。
そんな花崎 雪絵とソラリス・エニモアのサイドエピソードが好き。
病弱のサラサが文化祭へ参加出来るよう、アリサから承諾を得る。
その約束を叶える為、アリサから出題される難問の数々をこなす主人公。
出題内容が「不思議の国のアリサ」に掛け合わせたのは、エンターテインメントであり、聴衆のみならず読み手も楽しませてくれた。
また、WLOの力を頼らず一人で挑む主人公の姿は、作中一番カッコイイ場面。
最後にどうしても頼らざるを得なくなるのだが、WLOの面々が待ってましたと言わんばかりの嬉々とした行動(窓を我先にと開けようとする姿)に、思わず私も顔が綻んだ。
良いメンバーに支えられている実感が改めて沸いた瞬間でもある。
演劇本番前の屋上に閉じ込められる二人。
開演に間に合わず、サラサが代役で出演したりと台本通りとはいかないドタバタ喜劇。
サラサの強さとアリサの弱さが対比で描かれる。
主人公の咄嗟の機転が光ったり、完璧を体現していたアリサを奮い立たせる言葉をかけたり、今までの汚点を拭うかの如く活躍しまくるユーキの姿は、いつの間に成長を遂げたのか不思議に思えたが、主人公が活躍する場面は大好きなので展開としては非常に好ましかった。
第七幕・アリサとユーキ、別れのシーンでキス。
劇だから?それとも心から?
アリサの脚本外の行動に、両方の意味が含まれている(後者の割合多めで)のを想像させられ思わずニヤニヤ。
出会ってからツン状態が長かっただけに、訪れたデレ期に身を焦がす。
打ち上げでクラスメイトから質問攻めになった際、
「あー、いや……えと……なんでって言われても、元々あそこはそういうシーンだったじゃない?」
「ア、 アタシは脚本にしたがったまでで――」
と、頬を染めて言い訳を重ねる彼女の姿が微笑ましい。
担任の「くちびる同士は交わったの?」の問いに口を濁し、周囲の煽りに爆発したり、そんな彼女の照れ隠しがホント可愛い。
録画されてる事実を思い出し、膝から崩れ落ちる彼女がふと顔を上げると、
キスの後、始めて顔を合わせた主人公に、声にならない言葉(宇宙語)を投げかける姿は、もうニヤニヤが止まらない。
また、WLOの面々+ソラリスを加えたメンバーで行われる酒盛り(打ち上げ)も、お互いの功労を労いつつ、仲を深めるやり取り(酒呑み勝負)が非常に楽しい。
文化祭最終日。
演劇の後日談という設定の元、パフェを食べることになった二人。
初めこそ抵抗してはいたが、周囲の期待に応えるべく諦めの境地に。
海原エレナさんの超絶デレボイスで呟かれたその言葉に、
「ねぇ、だーりん☆」
「はい、あーーーんしてぇ☆」
空気が凍った。(私は破顔した)
自棄糞で過剰演技を披露しまくるその姿に危険を察知する皆々。
「アリアリ、あとで全員ブチコロスことにしたのぉ☆」
「あ、みんなにはヒミツだよ☆ ロクデナシ☆」
主人公を置いて逃げた観衆。
その中で只一人、姉の有様を目撃し、笑いを堪えている妹の姿を見つけ、絶叫と共に行方を眩ませる一連の流れが大好き。
文化祭後の恒例行事といえば、校庭で行うキャンプファイヤー。
愛奈と一緒に躍るオクラホマミキサーは、お互いがたどたどしいステップを踏みながらも幼馴染同士の空気感が溢れるもので、アリサルートでありながら、愛奈の存在が愛おしく感じられる。
そんな最中、一瞬見えた黄金色の髪を追いかけるべく屋上へ向かう主人公。
サラサの手拍子に合わせて踊り、顔を合わせる度に照れる二人は、読んでいるこっちまで恥ずかしくなってしまう。
姉妹のワルツを堪能後、疲れて寝てしまったサラサを背負い病院へ。
近くの公園で、アリサの感謝の言葉に頬を緩ませつつ。
「お疲れさま、お姉ちゃん」(cv主人公)
アリサの顔が、煙がでそうなほど真っ赤になって――、
主人公の視界が、真っ黒になった――のくだりも最高である。
文化祭で最優秀演劇賞を受賞し、お祝いで遊園地。
絶叫マシーン巡りのグループから抜け出した流浪の幼馴染を見つけ、一緒に回らないかと声をかける主人公。
WLOのサポート無しで自然に愛奈の服褒めたり、やはりアリサルートの主人公は一味違うなと思いつつ、滝田(NOA)の邪魔が入る。
主人公が愛奈ではなく、フェミルナ姉妹と一緒に回ろうとする場面は、
「おめでとう。黒田」
「わたしも、克服してくるねっ!」
悲しきかな、愛奈ルートが完全に潰えた瞬間でもあった。(※ゲーム上はとっくに分岐入ってます。)
姉妹と仲睦まじく遊園地を堪能し、アリサが(仕事の為)途中で席を外す。
サラサが冬休みに入ると会えなくて寂しいという言葉に、主人公も同じ感情を抱き、遊びに行く約束をしようと身を乗り出し迫る。
運悪くお姉ちゃんに勘違いさせる現場が見つかり、意識あるだけで12HITの連撃をもらい昏倒。
サラサの照れた姿とアリサの膝枕の介抱で、殴られた分の元は十分得られたように感じた。
NOAに入るきっかけや両親との過去を主人公が聞いたことで、姉妹喧嘩が勃発。
アリサを追いかけ、安易に励ましの言葉をかけず、心情を吐露するその背中を強く抱きしめる。
空気の読める行動が素敵。
妹が昏睡状態となり、暴れるアリサを麻酔で止め、ボコられ1号2号が公園まで運び出す。
再度暴れる彼女をランニング仲間の二人が協力して止める展開は、WLOとNOAのタッグが見れる熱い場面。
麻酔が抜けきっていない身体を引き摺りながら病院へ向かうアリサ。
妹を失うかもしれない怖さから目を背し続ける彼女に、主人公が現実を突きつける。
認めたくない現実に、更なる追い打ちを掛けるかの如く、母の形見(ピアス)が川へと落ちる。
「なんで?なんで今なのよ……。なんで……なんで、一気にアタシから、大事なものを持っていこうとするの?」
不明瞭な視界の中、川底のピアスはいつまでも見つからない。
悲しみの連鎖は、不意に近づいてきた希望の光によって断たれる。
3-11総動員で探すクラスの一体感と連帯感が嬉しくて、胸にグッとくる展開。
大事な物を無くして、大事な人を失いそうで、そしてなにより、大事な人が優しくて、涙を流すアリサ。
主人公への心情が誤魔化しの効かないレベルにまで高まる点も良い。
アリサ初オナニー。
主人公のベッドで声を噛み殺しながら、ユーキと名前を呟き、自身が恋をしていること、恋をしたかったことに気づく。
本作品一番のエロボディは流石の一言。
黒い下着がエロさを増長させ、初めての自慰に耽るという点がまたそそる。
アリサとの同居生活。
母と一緒に朝食の準備をする姿は、さながら未来のお嫁さん。
前夜オナニーして濡らしたシーツを、慌てて洗濯する姿が可愛い。
登校中、主人公の理解者にして応援者と偶然出会い、一番に話すと約束した言葉を彼女へ伝える。
「久坂――」
「んー?」
「――俺、アリサが好きなんだ」
一瞬驚いた顔を見せた後、いっぱいの笑顔を咲かせて、
「知ってるよ」
「お隣さんなめんなよー♪」
と、ショルダータックルをしてくるこの場面、ホント好き。
愛奈だって主人公のことが好きだったのに、それでも主人公を応援してくれる。
本当に良い幼馴染で、再度愛奈ルートをやりたい気持ちに駆られる。
WLOの面々に、アリサが好きだから愛奈とは恋愛出来ないと告白。
愛奈と付き合う為にサポートしてくれた皆の期待を裏切って、申し訳ないと謝罪する主人公。
「第一の命題は、命を産むこと。第二の命題は、命を育むこと。そして、なによりの命題は、愛を育てることです」
「――おめでとう、黒田佑樹殿。あなたは無事に、あなたの恋愛に辿り着いたわ」
そう、決して裏切りでは無かった。
彼女たちの心からの祝福に胸がいっぱいになった。
WLOの特訓メニューをこなして帰宅。
アリサにご飯を装ってもらい、ずっとこちらを見つめ続けながらの食事は無性に恥ずかしいのだが、彼女の笑顔が嬉しそうで読んでる側も幸せな気分に浸れる。
母の(嬉しい)おせっかいにより、アリサと同室で寝ることに…なる筈が、布団持ってリビングに逃げやがって、くっそ!
「アンタは、アタシがいつものアタシに戻るまで、待ってくれてるんだよね……」
「……ごめん。もう少し、迷惑かけるかも……」
アリサにHを迫られたときに告げた言葉。
「俺は、弱っているサリサと……そんな風になりたくない」
「もっと、普通の時に……改めてがいい。俺はその時、アリサを抱くから」
カッコつけた結果、自身の首(下半身)を締め、悶々とした日々を送ることになるとは、非常に辛い。
地獄の日々の一幕
~主人公の忘れたお弁当~
登校中、声をかけようとするも愛奈と一緒になった瞬間、電柱の上(!?)に隠れるアリサ。
突然の雨に濡れて、それでも大事なお弁当は、服の中に隠して守って。
落ち込むアリサに、お昼休み一緒にご飯を食べようと誘うと、
「せっかくのお弁当だから……その、半分こにしよ」と言われる微笑ましいやりとり。
~耳かき~
母の計略にまんまと嵌まり、アリサが体操服姿で耳かきスタンバイ。
そのブルマから生えた真っ白い太ももに思わず…じゅるり。
~朝のトイレ~
寝ぼけてトイレを開けると、そこは桃源郷――ではなく、アリサが鎮座。
CG無いのが惜しいと感じた。
いや、決しておしっこのシーンが好きってワケじゃないんだけどね。
~アリサのお風呂~
母の代わりにボディーシャンプーを取って渡そうとするも、柔らかい箇所に当たったり、アリサが主人公だと気付いてドギマギしたり。
もうお腹一杯です、ご馳走さまでした。
期末テスト1日目
久しぶりに登校したアリサを温かく、そしていつも通りのノリで迎えてくれる3-11。
ピアス探しも当然のように協力してくれたり、良い奴らが揃ってるよなぁとホントしみじみ思う。
期末テスト3日目(屋上)
全ては嘘の劇であったことが明かされる。
サラサの希望を叶える為、ソラリスが組み上げた舞台。(脚本は妹)
それを知ったアリサのビンタを皮切りに、姉妹喧嘩再び。
姉に妹がいなくなった世界を身を持って知って欲しかった。
お互いの不満や今まで溜まった鬱憤をぶつけ合う二人。
最終的には鼻を摘み合う微笑ましい喧嘩になり、長かったこの舞台も仲直りにて終幕。
病院に戻ったフェミルナ姉妹+ソラリス。
主人公との恋は、自然に任せてというか、その内…という消極的な姉の考えに、
「――もしもし、蛍さんですか?至急WLOにお願いしたい人が――」
「ダメ!ダメよ!それだけは絶対ダメなんだから!」
妹ちゃんの遠慮の無い後押し。
3日間という期日も課せられ、ようやく二人の関係が進展する。
相合傘で下校。
主人公の後ろをピッタリ行動模写して歩くアリサ。
エースの力を遺憾無く発揮されているようだが、これは違う。
肩と肩が触れ合うドキドキイベントで、嬉し恥ずかしい姿が見たいのに――ということで、ちょっと強引に元来の形(隣同士)へ戻す主人公。
向かいから、腕に抱きつきながら相合傘をして歩く通行人を見つけ、アリサが真似しようとするもやっぱり無理と逃走し、追いかけるユーキ。
この二人、ホント逃げて追いかけてを繰り返すなぁと思いつつ、そんな照れ可愛い彼女が愛おしくて堪らない一幕。
初デート。
彼女の大切な場所(サラサの病院近くの公園)で、手作りチョコを受け取り、告白される。
結ばれるまでの過程が長かったことを証明するかのように、長い長い口づけをする二人。
初めて同士で、止め時が見つからないキスの応酬。
帰り道もそれは続き、語らう言葉を全てキスで代用した甘々な会話に、読んでるこちらが頭が沸騰しそうになる恥ずかしいものだった。
演劇のときを含めてキスの回数を数えるアリサ。
その回数は、アリサが満足した数でカウントされるのだからもう堪らない。
自室へ移動し、さっき主人公にプレゼントしたチョコの食べ方を教えるアリサ。
瓢箪型のチョコレート(scusa-tu)を半分ずつ加えて、同じ味が出るまでキスを繰り返す。
なお味は自己申告の為、事実を言わない限り永遠に終わることはない悪魔的なお菓子。
アリサと初H。
ここまでエロを待ち侘びた作品は滅多に無い。
苗字から名前呼びに変わり、NOAのエースが一人の女の子として、主人公に身を任せ甘えてくる姿の可愛いこと。
挿入前に欲望を解き放ってしまう主人公は悪くない。
アリサのエロい身体と扇情的な声がいけないんだ。(自己正当)
H後に、私と付き合ってと今更なことをおっしゃる可愛い彼女に、しっかりと言葉で「……俺と付き合おうよ。アリサ」と告げ。
無言で抱きつき、最上級のデレボイスで「……あいしてるよぅ」の一言に吐血。
私は満足するまで、バックログの再生を繰り返した。
付き合い始めたことを、サラサとソラリスに報告。
文化祭の時の壊れたアリサ(呼び名「だーりん」)は、ここに繋がる伏線だった。
NOAの仕事を再開してから、遠距離恋愛へと関係が推移。
細かい設定の数々が明かされ、人物がより一層掘り下げられていくが流石に冗長。
子作りの時間が満足に取れない二人の為に、WLOが愛奈と滝田を巻き込み作戦を練る。
アリサは初めて自身が恋をしたことで、今まで機械的だった仕事(NOA)が感情を重視するやり方(WLO)に変わっていたことに気づかされる。
そして、NOAを辞める決意をする。(脱退条件:1万カップル成立を目指す。)
恋する過程~初Hまでは、文句無しに楽しめた。
しかし、彼氏彼女の関係になってから仕事が足枷となり一緒の時間が激減。
満足にラブラブ出来ないストレスと、問題解決に向けた仕込みの長さが気分を盛り下げた。
不満点はあれど、それ以上に評価出来る点(アリサが非常に可愛い)がある為、満足度は上々である。
・サラサ・クレイン・フェミルナ√
先生が食べている梅のカップラーメンに目を輝かせて、
「わぁ……い、いいんですか?すっぱいですか?顔があにゅーってなりますか?」
何この娘、犬可愛くて超苛めたい。
鼻摘んで、あにゅーと涙目になる姿は最高!(←最低)
病弱ヒロインで、お姉ちゃんに守られ続けた存在。
そんな彼女が姉妹喧嘩の際、主人公に一人は寂しく怖いと本音を吐露。
試験中も付きっきりで共に一晩過ごし、好きと告げるも断られる。
いつ病気で死んでしまうかも分からない体の為、恋人という関係で主人公を縛りたくなかった。
只ずっと一緒に居るだけで満足。(ここら辺が曖昧に書かれている為、恐らくこうだろうと勝手に解釈)
しかし主人公からの告白を突っぱねた割に、その後の展開はH三昧で、気づけば普通に付き合っていたり、展開の唐突さに若干置いてけぼりを食らった点が気になった。
姉に寄りかかったままの自分が嫌なのと父の事が知りたくてWLOへ入る。
父に関する一切の情報は、アリサがNOAに入団した際に処分していた事が判明。
サラサが堕ろされそうになっていた事実を主人公は知り、彼女へと伝える。
数年後、体の弱かった母と同じ選択をして、子供を産んだサラサ。
娘と一緒に星を見上げ遺書を読む――彼女はもう…と見せかけて、実は生きてましたというオチ。
サラサの娘の声優。
エンドロールに名前が無い為、私の聴力頼りだが、まず間違いなく桐谷華さん。
2009年の作品に出演していたとは嬉しい限り。
・早川 優梨子√
暴走、妄想、興奮による致死量としか思えない鼻血を吹き出す後輩女子。
純白のウェディングドレスを一瞬で真紅に染め上げたCGを、私は忘れることがないだろう。
ぽんこつ恋愛サポートロボの依那が班長試験の為、優梨子と主人公をくっつけようと奔走。
運動部と文化部の調停をしつつ学園祭準備を進め、主人公との仲を深めていく。
優梨子が落とした砂まみれのお弁当を完食する場面が、黒田佑樹の唯一の見せ場。
楓とWLOの交錯した手助けにより、二人は付き合い始める。
その後の展開は、特に印象に残るシーンはない。
しかし、最後のイベントに関しては、血塗られた卒業式として一番インパクトのある終わり方であった。
「仲間を信じる事の大切さを忘れず、本校の素晴らしき伝統を受け継ぎ……わたし、赤ちゃんいっぱい産みます!!」
妄想入り乱れた送辞の言葉に爆笑。
後日談では16人の子供に囲まれ幸せな家庭を築く、一番の子沢山エンドでもある。
愛奈やアリサに劣るヒロイン力でイマイチ食指が動かない。
正直このルートは、やる必要性が無いんじゃないかと思えて仕方がないのだが、他のルートには無い魅力も多少はある。
学園祭実行委員長ドリル花巻やWLO総帥の登場。
乳を揉みしだかれ身悶える愛奈。(楓に3サイズを強制的に測られる)
上がジャージ、下はブルマの愛奈が見れるなど、貴重な姿があったりもする。
・依那√
攻略対象として一番ダメなヒロイン。(RRGDEE搭載型フィギマキナ、LillyシリーズV201-7)
子孫繁栄が作品のテーマであって、子供を産めるのが大前提にも関わらず、依那はその条件を満たせていない。
結論から言うと主人公とHすることで、ロボットの核(子供)を作り出すことは可能になるのだが、人類にとってプラスは無いわけで、テーマに反する存在なのは変わらない。
もっと他に攻略対象にするべき存在(特にメイド)がいるだろうと、終始思わずにはいられなかったルートである。
依那ルートをやる意義とは?
優梨子の恋が実らず、苦しんでいる彼女を助けられない自身の不甲斐なさを、主人公へとぶつける楓ちゃん。
親友への想いの強さがよく分かる名場面しか思いつかない。
WLOの班長として優梨子を応援する筈だった依那は、主人公に恋をしてしまった。
彼女を裏切ってしまった罪悪感から逃げる為、自身をフォーマットするつもりがWLOのメインデータを全て消去。
依那の失敗をWLOの総帥がNOAの仕業と勘違いし、(いつも通りの)全面戦争が勃発。
主人公はWLOの精液バンク。
依那はその回収班になることを条件に、二人は付き合うことが認められる。
捺(メイド三銃士が一人、銀髪の娘)の父が研究していた、リリィシリーズの後継機(依那)。
彼女がイメージα(心)を成長させ、一人前の自我を持ち、人並みの恋愛をする目標は見事完遂され、娘へと引き継がれた。
主人公とのHで生成された核を元に、多くのリリィシリーズに囲まれハッピーエンド。
ロボットとの恋を否定するわけじゃないのだが、やはりテーマにそぐわない点がしこりを残した。
◆絵・エロ・音楽
安心、安定の有葉さん。
依那に頭を洗われているシーンのシャンプーが精液に見えるのは、私の目の錯覚と思いたい。
回想枠34。
イチャラブ満載のエロシーンの為、好きなヒロインに関しては実用性有り。
BGM数158。
それに加えてOPとヒロイン6人分のED+挿入歌1。
そうそうお目にかかれない曲数だが、記憶に残る曲は少ない。
◆システム
発売した年代を考えると800×600の画面サイズは仕方ない。
だが、登場キャラ数の多さから画面枠に収まりきっていない場面が多々見受けられた為、勿体無いなとは感じた。
ヒロイン全て攻略後だけでなく、誕生日や大きなイベント事(クリスマス・お正月)のある日にも、タイトル画面が変わる仕様。
細部にまでこだわっている点は高評価。