「堕落する準備はOK?」のフレーズで一部では有名な作品。
しばらく寝かせてあったのですが、このほどコンプしました。
ルゥシイさん他のアドバイスに従い杏→紗絵→亜季→可憐→みかの順にクリア。
なるほど確かに可憐とみかさんは後ろのほうがいいなあ、という感じでした。
ヒロインとして個人的に印象的だったのは可憐かなあ。
あとBGMがギターロック系でフレーズがいちいち好みでした。
エロゲ制作という共通部分の合間合間に個別イベントが挟まって最終的にルートに雪崩れ込むスタイルなので、二周目以降は後半になっても結構既読テキストが多かったりするのですが、それでも微妙に台詞変わってたりするので手抜きという感じはしないですね。
所々、シナリオ本編にも描かれているような「お金をかけられませんでした」的な場面も有るのですが、テキスト演出の巧妙さとフラグ管理の上手さのせいか、ノベルゲームとして物足りないという印象は全く受けませんでした。
8ビット、16ビット時代を思わせるような縦長フォント、あるいは縦書き、横書きの意識的な使い分けも含め、絵やエフェクトで冒険していない分、テキストを縦横無尽に配置することでどこか懐かしく、それでいて古びない独特の雰囲気を醸し出すことに成功した――という印象。
最も、これを懐かしいと思うのは88、98ゲーや昔のアリスゲーを通過した世代だけなのかもしれませんが……
さておき非常に好みなお話だったので、そのうち「ロケットの夏」もやってみようと思いました。