缶蓋信者、加えてさいろー&丸谷両氏の信者を自認する僕には至福の時間でございました。
以下、攻略順に感想を少々。
>ななみ
センターヒロインにふさわしい表道のルート。
最初か最後にやるといい気がします。
ななみのほんわか前向きな性格の効果もあり、ひたすらしあわせな気分になれます。
エピローグではさらにしあわせ三倍増しでした。
冬馬もこのルートと硯ルートでは格好いいんだ……うん……
>硯
よだれかわいす。
ななみルートが他者との繋がりを大切にすることで問題を解決していく話だとすれば、硯ルートは何よりも克己によって問題を解決していく話と言えるかもしれません。
どちらも人との繋がりを重視し、願うひとのもとにプレゼントを届けるという目的は同じですが、そこに至る過程はサンタの性格によりそれぞれ異なっていて、それで良いということなのでしょう。
しかしこのゲームやってるととにかく飯やお菓子が食いたくなって困ります。
>りりか
本作のエロ担当ということで一人で回想を占領しています。マジカルですねええ。
とはいえ話自体はかなり骨太で良かったかと。ラブ夫かっけえ。
何よりさいろー氏テイスト全開な姫のサドロリぶりがたまりませんが、テーマ自体もトラウマと依存からの脱却と一見アンバランスながら彼らの中では実は丁度良い、という恋人関係の構築がセットになっているあたり、実にさいろー氏らしいお話であったと思います。
国産冬馬の童貞らしい煩悶ぶりも良かったですね。
>きらら
個人的には最後にまわして良かったと思いました。
ななみが表ならきららは裏。
夜空の星と地上の灯の対比そのままに、それぞれの行き方来し方が描かれています。
丸谷氏テイスト溢れるテキストはいつもながら顔のない町の住人たちも生き生きと描いていて素晴らしいの一言。
りりかと硯のルートが一対一の関係性を中心に扱っていたのに対し、ななみときららのルートはより広いしろくま町の住人との関係を掘り下げたルート、という意味でもやはり表裏の関係にあるのだと思います。
最も、ややテイストが出過ぎたのか他の三ルートと比べたとき、童貞冬馬がほとんど草津拓也と化していてつい笑ってしまう場面もありますが、それも含めて「ゆのはな」を強く思い出させるお話でもありました。
ただ、しろくま町の職員採用試験はそんなに難しいのかにゃー?という疑問はなくもなく。
きららを見る限り、別段かわいそうな子ではなくあくまで普通の子なので、通常の地方公務員試験に準ずるレベルであれば何年も就職浪人するとは思えないのですが……
いや、やる気はあっても勉強という行為自体が不得意な人というのは確かに存在するので、「やる気があればなんでもできる」みたいな事は言う気ないですけどね。
「きららホントに公務員なりたいの? ただのニートじゃないの?」
とこの辺り突っ込みたくなる人が居るのも理解できるのですが、個人的には
「しろくま町職員は九割以上コネ採用なので一般募集は超狭き門」
もしくは、
「しろくま町職員は少数精鋭を旨としており、きららが受ける試験の難易度は国家二種、あるいは地方上級相当」
なのかなーと思うことにしました。
まあ、婆ちゃんが圧力かければコネ採用は簡単だと作中でも言ってましたけど、きららは拒否してましたからね。
勉強の才能はともかく、基本真面目な頑張り屋さんなのは確かだと思います。
お弁当作るのもうまいですしね。うまぁああ(ぉ
>総括
立ち絵も一枚絵も素晴らしかったですね。特に一枚絵は神クラスのがたくさん。
ななみ:電話、エピローグの三世代そろい踏み
硯:満月、よだれ
りりか:落下、SD絵全部、おもらし(ぇ
きらら:ねこ、キスシーン、エピローグ
などなど、枚挙に暇がありません。しあわせ。
サブキャラのSD絵もそれぞれ可愛くてしあわせマシマシ。
サンタ先生のようにこたつでぬくぬくしたいです……
音楽も制作チームの名前こそ変わりましたが、中の人はいつもの方々ゆえ安心して聴けますね。
今のところ、好きな曲はVo曲全部、「パーティ・オープン」「La Cometa Rossa」「白魔の空」「rush into Tempest」「Holy Triangle」あたりでしょうか。
特に「Holy Triangle」は「満ちる季節」や「ともしびのうた」の流れをくむ名曲と言って良いと思います。
その内ヴォーカル付きVerも期待したいところですね。
あと、おまけの「ゆのかにベルスターズ」。
お久しぶりの面々と会えて楽しゅうございました。
しあわせ。