麻薬入り砂糖菓子。
しかし、糖衣が分厚すぎて麻薬までたどり着けないプレイヤーもいそう。
声優、BGMや立ち絵、一枚絵に関してはいずれも文句なし。
ヒロインは皆魅力的だったが、特に好きなのはカリーナさんとニナさんのコンビだろうか。
あとニックは可哀想すぎるので、FDではお嫁さんを見つけてあげて下さい。
以下、個別ルートについてネタバレ込みで少々補足してみる。
>ミネット
エンドから考えると初回クリア推奨。アバ兄かわいそう。
ミネットは三回目の衣装がいちばんロリだと思う。
パパでなくなった途端に本性表したレスターさんに乾杯。
>カリーナ
ルート外では泣けるほど強くていい女。
しかし自ルートでははっきりいってちょっと危ない人。妄想モードのカリーナさんは橘花か徹ちゃんが中に入ってるんじゃないのかというくらいエロかった。
>チェルシー
エ○ーナル○ャンピオンかと思ったらス○ブリだった人。
お話は一番ファンタジー。キャラソンうめえ。
>アニエス
皆最後にやれ、と言う。
確かにお話のスケールが一番大きいので最後にまわすのがいいかと思う。
嬉し漏れ(違)する所とか含め、ルート入ってからはとにかく可愛い。
>ニナ
FDではレスターとラブラブになれるんだよねそうだよね。
>トルティア姉妹
リトスが語り手となって進むパートが非常に良かった。
これで締めるところはやはり上手い。
>その他
作品自体に付け加えることはあまりない。
剣と魔法のファンタジー世界につきものな「血と死の臭い」を徹底して排除している辺りが、良くも悪くもこの世界を規定する方針なのだと思う。
そういう世界のおとぎ話と割り切れれば甘さを存分に楽しめるだろう。
しかし、そうは言ってもこの世界があまり人工的な書き割りの楽園という感じはしなかった。人工甘味料ではなく、あくまで天然の砂糖の甘さ。
この印象は少々くどいほどに丁寧に説明してくれるテキストによるところも大きいのだろうが、本質的に物語やキャラから発せられるポジティブさが世界観にマッチしているからでもあるのだろう。
この甘く優しい物語を描くのにふさわしい世界がエルタリアだった、と――そう言うことなのだと思う。
あと、全体的に演出が凝っているのは良いとして、「ゲームエンジンが出来ること」にやや振り回されているような印象は受けた。
このシステムで現時点で出来ることを存分に見せつけた、という感じ。
それはそれでいいのだが、ちょっと統一されたビジュアルイメージになっていても良かったのでは――とか思ったりしなくもなかった。
クエスト画面の微妙な3DがあのSDキャラとマッチしているかというと……げふんげふん。
とりあえず、こんなところで。