ケモノっ子+幼児言葉+女装+ショタといい要素はあったんだけど、、、、、非常にもったいない・・・
夏前には詳細は確か出ていたものの、結局ダウンロード販売は11月終わりごろになってしまった。
女装ものブランドの有望株(そうっすよね?)であるから新作にはかなりの期待をしていたのは否めない。
けど、、、この出来にはちょっと~って感じが。。。
まず、このヒロインである空君の「オオカミ少女(この場合少年か)」っていうネタはもうワルキューレが先にやってるし、幼児言葉で喘ぐ?みたいなのが好きな自分のような人間はとっくにやってると思う。この作品も不満点もあるもののかなりオススメ。
しかし今作は低価格帯のゲームであるからして、「凶暴な女装狼少年が俺に懐くまで」の過程がどの程度飛ばされてしまうのか、、、それがかなり気がかりだった。かなりはしょるんだろうな、、、、、、、
と思っていたが予想は的中してしまった。はしょりすぎですよ。ってか、噛んでくるのなんかほんの最初だけだし、「噛みつくのだって愛情表現」全然してないっすよ。いきなり懐いてる。
第一、最初は喋ることのできる言葉が「うっぅぅぅう」「がるるるっぅぅ」だった子が、
「あれから数週間後」とかの表現でいきなり普通にしゃべっていて、理由は「テレビとかDVD見てるし」「もともと頭が良かった」だけじゃ見てるこっちは何もこの子に愛情を抱けないです。
一応主人公とは血縁関係があって、「俺たちは兄弟だから」っていう背徳感も、再会してからの成長だとか物事を教えてやる過程で生まれる好意がないと興奮できるほどのものにはなりえないっすよね。主人公は上記の言葉があっても普通に中に入れようとするので、もともと弟とやりたいだけだったんだなと感じて、そこももややもやする。
期待してたエッチ時の幼児言葉も、最初のエッチ以降は、他のエロゲ作品にも出てくる「感じすぎて呂律回ってない状態の喘ぎ声」程度でオオカミ少年っていう必要性がまったくないように感じました。
(個人的には「こういうときには『イクッ』って言うんだよ」で言葉を教えるのが出ないまま空君が「いくいく」言ってた時点でちょっと悲しくなった)
ルートも一本道だし誤植も目立つし、かなり焦って作られたような気がしてならない。
シナリオ面に関しては不満が噴出しまくる、残念なことに。
グラフィック、キャラに関しては、多少整ってない絵もあるが十分かわいい。立ち絵の時点で抜ける。
空君、シナリオじゃ全然萌えないが普通に抱きたくなる。性格もいい。「女装少年家出中」のマコト君には到底及ばないが。
この人の絵でもう一回フリルボーイからゲームだしてほしい。
また声(椎那天さん)にもかなり興奮させられたと思ったら、過去作の「魔王様は男の娘!」でも頑張ってた人だった。これからもこっちのジャンルのほうに出演してください。
結局、絵も声も全然ありだが、シナリオに関しては自分は満足できなかった。要はもう少し生活パートを入れて、ヒロインをオオカミから人間にさせるところを見せてほしかった。だってこういう作品はそれが肝じゃないですか。
警告として「あんだけ噛みついてきて唸ってた子だけど、かなり愛情を注いで懐かせて、しまいには自分の胸の中に納まって上目づかいで「切ないよ~」っていうのに我慢できずに、、、」っていうカタルシス?はこの作品じゃ得られません。
次回作に期待します。頑張れフリルボーイ。