“姉ゲー”というありふれた題材をそれなりに上手くまとめた作品。
一部シナリオの整合性がとれていなかったり、さほど大きな山場もないシナリオ、ディスクレス不可など欠点もそれなりにありますが、突然妙なファンタジー要素もなく、姉というありふれた題材を上手くまとめたという点で個人的には評価したい作品です。
攻略ヒロインは4人。
メインヒロイン(優乃)、準メインヒロイン(あかり)、サブヒロイン(雛)、おまけ(諒子先生)という感じで、シナリオ的にも雛と諒子先生は完全にサブ的な立ち位置です。(特に諒子先生はシナリオの内容やボリューム的にも完全におまけ扱いですね)
そういうわけで優乃とあかりが中心の作品といえます。(あと忘れていましたが、縁が雛とセットでくっついてくる展開がありますが単独はありません。)
シナリオは先にもふれましたが、大きな山場もなく日常を淡々と描いている感じです。ただお互いを意識しだし恋人になって、その後…という過程を日常シーンで登場キャラ同士のやりとりを上手く絡めながら描いたという点は評価したい点です。なにより結構楽しめましたしね。
客観的にみると70点前後の作品と思えますが、個人的に優乃とあかりのシナリオ・キャラ、そして作品の雰囲気が気にいったので、やや甘い評価をしました。
(ラストがもう少し余韻が残る終わり方なら、もうちょっと評価があがったんですが、そこは残念が残る所です)
題名にもある通り、やはりメインヒロインの優乃ありきの作品なので、メガネ娘や未亡人キャラが苦手なら購入を見送った方がいいと思いますが、姉モノが好きな方ならそれなりに楽しめるのではないかと思います。気楽にできますし中古なら比較的安く買えると思いますしね。