絵(CG)が気に入ったなら購入をしてもいいと思う。キャラゲーとして十分楽しめるし、加えて萌え・エロ方面も充実してるんじゃないかな。
購入の主要因が、ピロ水氏の描くかわいらしく肉感的な絵(CG)を楽しむことだったので個人的には概ね満足できる作品でした。
さて一言でもふれましたが、本作品はキャラゲーとして割りきるなら十分楽しめるのではないかと思います。攻略ヒロインはメインの琴音(正統派&天然系)、その対抗として皐月(ややツンデレ系?)、ほか準メインという形で美里(おっとりお姉様系)、さくら・すみれ姉妹(ややロリ系?)の5名。いずれもだいたい見たことあるようなキャラですが、それぞれの個性は差別化できていると思います。約7割近くを占めたであろう共通ルートでのキャラ同士のやり取りは結構楽しむことができました。
それに加えてサブヒロインとして杏子さん(琴音の母親)と真尋(グラビアアイドル兼女優)がエクストラルートとしてクリアすることができます。(上記5人の誰かをクリアしたら真尋ルートが、琴音をクリアしたら杏子さんルートができるようになる仕組みでいずれの2ルートも選択肢はありません。)個人的にはこの2名をエクストラルートで攻略できるようにしたのは高評価。いずれの2名も人によっては、上記5名の攻略ヒロインより人気が出そうなキャラで、もし個別ルートがなければFDを出してほしいという声が多分上がるんじゃないかと思われるほど魅力的でいいキャラでした。
その一方でシナリオはレストランを取り巻く物語という使い古された内容であり、新鮮味がないこともあってやや弱い感じを受けました。まあいずれのルートもあっさりしていて、いい意味でご都合主義の連発ですが(笑)、感じのいい形で終わっており、読後の気分はいいと思います。本作品のようなキャラをメインにした明るい作風で、下手に重い展開やキャラ同士の修羅場を描くよりはこれはこれでいいと思いました。
個人的にはキャラゲーとして楽しむことができたので満足できました。主人公も嫌みのないキャラでしたし、皐月や真尋、杏子さんのキャラはなかなか良かったですね。またその他のキャラも決して悪くなくそれなりに楽しめました。評価としては客観的に見たら75点前後くらいかなと思いましたが、エクストラルートを作ったことを評価したいので、プラス5点くらい上乗せしておりやや甘くしています。絵が気に入りキャラゲーを楽しみたい方ならやってもいい作品だと思います。