シナリオや一部のキャラにちょっと癖があるので、好き嫌いがはっきり分かれる作品だと思います。
このサイトでの評判が非常に悪かったので、地雷作品とは何ぞや?っていう興味本位でやってみました(苦笑)もちろんその評判のせいか!?非常に安価で購入できたからなんですが(笑)で、やってみた感想は言われているほど地雷ではないと思いました。
CG(絵)は水準くらいで(口パク・瞬きもあり)BGM等も悪くないですし、システムは10年近く前の作品ということもあり、バッグログがない、セーブ数が10個しかない、既読スキップがないなどちょっと不便さを感じたものの許容範囲でした。
※しかしながら修正ファイルをダウンロードしないとインストできない(Win2000以降?)のと、ちょっとシステムの設定がわかりにくいのはマイナス点(フル⇔ウインドウモードの切り替えは“F4キー”、文字の一括表示は右下にある“メッセージアニメOFF”で。これがわからず途中までイライラでした(苦笑))
問題のシナリオですが、確かにちょっと癖はありますが個人的にはそんなにひどい物だと思いませんでした。これはあくまで主観的に合う合わないというのが問題なんだろうなと思います。
この作品をするにあたっての注意点として、
①幼馴染のヒロインキャラは主人公一筋を希望。
②ヒロインは処女希望。
③純愛系作品好き。
④主人公=自分と置き換える方。
この4点があてはまる人は、購入するのをやめた方がいいですね。
個人的には上記4点には全く当てはまらないし、メインヒロインや主人公の問題点などもさほど気にならず、こういう物語なんだと第三者視点で割り切れたので、年上ヒロイン2人の物語を中心にそれなりに楽しめました。
ただシナリオに問題がないかというと、そうではなく各キャラの掘り下げやヒロイン同士のやり取り、あらゆる意味でイベントが少ないなどの作りこみの甘さを感じたことも確かです。特に個別ルートでのイベントの少なさ、シナリオの薄さは大いに不満が残る所です。問題が解決してハイ終わり~みたいな感じで。
あとラブコメの雰囲気をかもしつつ、各シナリオが意外に重いなぁ~と感じるのも好き嫌いが分かれるところかもしれません。
まあ安く購入出来たら、興味本位でやってみれば?っていうくらいの作品ですね。
今更しなくても…ていう意見も否定はしないですけどね(笑)
↓以下に思ったことを自由にツラツラ書きます。ネタバレが嫌な方は回避推奨。といっても駄文だし大したことは書いていないです(笑)
この作品、パッケージの純愛系みたいな雰囲気と中身がちょっと合っていない感じなのがまず損をしている気がします(笑)純愛系を期待して購入したら、あれ?違う~って感じをまず受けるでしょうしね。
実際ヒロインキャラはありきたりの配置をしている(幼馴染や妹系、姉系キャラなど)のですが、純愛系学園ラブコメのストレートシナリオ一本を待っていたら、手元で微妙に変化するカットボールが来たり、果てはフォークボールが来た~って感じなのかもしれません(苦笑)その求めているモノと違う差が低い評価につながっているのかな?って思います。
さて各ヒロインに受けた感想ですが。。。
・まずこの作品の評価を下げる一番の要因になっているとも言っていいメインヒロインの王詩千晶。
主人公だけでなく音楽教師も気になっている…揺れる心に苦しむ幼馴染のヒロイン(笑)この手のゲームの幼馴染キャラにしてはちょっと意外性のある設定です。主人公が他のヒロインたちと交流していたら、ヤキモチを焼いて主人公一筋みたいな言動があるにもかかわらず、一方で自分は…という所にブーイングがあるんでしょう。確かにやっていてちょっと違和感を感じた部分はありましたけどね。個人的にはまあこういう女性は実際いますし、物語としてこれはこれでありと思いました。ただ嫌な人はとことん嫌でしょうね。
・皆穂 翔子
オーソドックスのありきたりのお話ですね。
・結城 詩乃
よくある天然おっとり系のお姉さんキャラ。キャラ的にちょっと弱いのでシナリオもやや弱い印象。
・桐谷 瑠維
キャラ的には一番かな。シナリオはありきたりといえばありきたりですが、H後のエピローグ前付近の展開はちょっと意外で驚きでした。なにもそこまでの展開にしなくても…って感じです。
・上篠 小夜
実はメインヒロインよりこちらのキャラの方がイマイチでした。シナリオもつまらないし。
キャラ的には人畜無害って感じ(あくまで雰囲気で実際には…)なんですが、物語にもほとんど絡んでこないし、そもそもこのヒロインがいること自体の必要性があったんだろうかという思いです。
個人的に、魔法や異世界系の作品はそういう現実的でない設定があるということを最初から納得して購入するのでいいですが、こういう学園モノでは無駄にファンタジー的要素は入れてほしくないものですね。なんでもありみたいな感じになるのでちょっとしらけ気味になります。
繰り返しになりますが最後に。
言われてるほど地雷ではないので、たまには変化球的な作品をしてみたいならやってみてもいいと思います。ただしダメージが残らない安価で購入できるということが大前提です。