メインヒロインのシャルロットと調教が気に入るかどうかで評価が大きく左右する作品。
個人的には時代モノが好きなので、19世紀後半のイギリスを舞台にした本作品はそれなりに楽しめました。当時の雰囲気っぽいのを感じることができたし、シナリオに世相や風俗を所々反映しているのもプラス評価です。
本作品を感じたままに以下に述べると、
まず調教できるのはシャルロットだけです。したがって他のヒロイン目当てで購入するとやや物足らないかもしれません。
ヒロインはメイン1名（シャルロット）、サブ3名（メアリー、ウルミラ、エミリア）、準サブ2名（ベアトリス、マティルダ）という配置。それぞれ個性的で魅力もあり、それなりにキャラはたっています。それだけに準サブ2名のENDがないというのは…残念に思えました。
一方主人公は貴族ながらも平民の血が半分入っていることにコンプレックスを感じていて、ややひねくれていますが根は善人なので悪くない印象。（ただエロに対しては結構奔放ですが（笑））したがってシャルロットの調教も軽い感じでひどい内容のものはほとんどありません。
欠点としては、一日一回あるシャルロットの調教場面が物語の進行をかなり悪くしている印象を受けました。サブ3名は調教がないので、画面マップ上にいるヒロインを選択していき、シャルロットの調教をとばしていくとサクサク前に進みENDまですんなりいきます。ところがそのサクサク感に慣れてしまうと、メインのシャルロットを攻略をする際には、その調教が作業的でめんどくさく感じられます。しかもまともにやると約一カ月あるので長い長い…（とばすこともできますが）。それだけ頑張ってやっても、個別ルートに入るとサブヒロインと同じくらいのシナリオのボリュームであっさりと終わってしまうので、調教がただのCG回収作業にしか私には思えませんでした。ある意味シャルロット特化ゲーですからもうちょっとシナリオを厚くしてほしかったですね。
個人的には調教はなしか、もしくは半分程度にして、個別の物語を重視してほしかった気がします。
その個別の物語…つまりシナリオですが、はっきりいって（主に）調教ゲーということもあって短いし、オーソドックスであっさりした印象です。ただありきたりですが、悪くない流れではないかと思います。
個人的にはメアリーがシナリオ的にもキャラ的にもよかったですね。常に主人公をたてて仕事もでき、また的確なアドバイスが出来てそしてエロ方面も…（笑）とまさにパーフェクトなメイドです。話の展開もメアリーとの流れが一番しっくりきましたし、ラストもあっさりながらもすごく後味がよかったです。ほんまにこんなメイドがいたら私もほしい…と思えます（笑）
あとマティルダも性格があっさりしていてよかったんですが、エロ要員で個別がなかったのは個人的にはかなり残念な所でした。
評価としては、サブ3名をクリアした時点では結構お気に入りで、85点前後くらいの印象でしたが、最後にクリアしたシャルロットルートの調教がかなりの作業感を感じたので良作に半歩とどかないこのくらいの点数にしました。
ただし点数にはメアリーのキャラとシナリオが個人的に気に入ったので＋10点くらい加点しています（苦笑）客観的にみると70点前後くらいになるかと思います。
最後に。絵（CG）やシステム、音楽等は特に問題は感じませんでした（修正パッチはでています）