近親相姦と主人公の言動が許容できればまあまあの作品なのでしょうが…。
前作あねいも2をやった流れで購入しましたが、前作に比べこれはかなり人を選ぶ作品だろうと思いました。
まずなにより近親相姦というハードル。この時点でパスという人はかなりいると思いますからね。
実際やってみて感じたことは、姉弟3人のそれぞれが実の姉弟にもかかわらず恋愛感情をもっていること自体にかなり違和感を感じました。義理ならまだしも普通では考えられないですからね。加えてHシーンの場面で(前作同様)種付けやら子種やら妊娠に対する描写がしつこいくらい多く出てくるんですが、前作でも学生のくせに…という感じでちょっと引きましたが、本作では学生に加えて血のつながった実の姉弟がそういうことを言うので、かなりドン引き…(汗)ゲーム中の出来事とは言えDNA的にマズいやろーという気持ちが先に立ってダメでした。そういうわけでメインの姉2人にほとんど魅力を感じませんでした。ちょっと厳しくバッサリ斬ってしまえば変態姉弟です…(苦笑・汗)一方で若葉・あやめのサブヒロインに関してはそれなりによかったのではないかと思います。特にあやめのキャラは個人的には一番だったかな。シナリオはやや強引だった部分もありますが(メインの姉2人に比べれば)まだまともだったような気がします。
次に主人公の言動。前作ではヒロインを決定するまでの前半部はキャラ同士の軽いやり取りがあって、それなりに楽しめる所もあったと記憶していますが、本作では若葉という恋人が強制的に出来て、そこから姉に対する感情とで揺れ動く主人公の気持ちが主に描かれています。良く言えば三角関係の描写を上手く描いているともいえますが、個人的には根本であるシナリオがたいしたことので、あっちにフラフラこっちにフラフラって感じで主人公の言動がちょっと鬱陶しかったですね。
あと気になったこととして、Hシーンは諸刃の剣かもしれません。
良く言えばかなり濃くて気合が入っているといえるのでしょうが、悪く言えば長すぎ。
1シーンがかなり長いので途中から飽きてきてスキップのオンパレードに…(汗)特に前作同様、後半にHシーンが偏っているので、途中からはひたすらHシーンだけを繰り返し見ている感じになってしまいます。このあたりはやっぱりシナリオとのバランスをもっと考えてほしかったですね。加えて考えてほしかったと言えば射精シーンでの画面演出で白く光ったりする?んですが、何度も見ていると目がチカチカします。下手すりゃてんかん発作になっちゃう人もいるかも…(汗)苦手な人は気をつけた方がいいですね。
絵(CG)は相変わらず綺麗ですしシステム関係も特に問題なく、きちんと作られている作品ではあると思います。ですがやっぱりガチの姉弟の近親相姦を描くという設定が重くてユーザーを選んでしまったことと、それに関連してかどうかはわかりませんが、メインヒロイン2人姉よりもボリュームが一番少なく第4ヒロイン的位置づけのあやめさんに人気が出る(公式HP人気キャラNo.1)などメーカーの思惑とユーザーの思惑の乖離があったことなどからも、前作に比べると販促的にも失敗だったんじゃないかなという気がします(このサイトでの得票数の少なさと中古での価格の低さからの判断ですが)
個人的評価としてはやっぱりド近親相姦モノは乗れなかったという一言につきますね。あやめと若葉のシナリオだけなら70点台ですが、姉シナリオで減点してしてこのくらいの評価の点数にしました。設定とシナリオさえもう少し良かったらと思える色々と惜しい作品でした。