おじさま、アンタすごい漢だよ・・・
おにいちゃんと呼ばれるよりも、おじさまと呼ばれる方にリアリティを感じるようになった皆様、いかがお過ごしでしょうか?
どうやら人様より暑さには強い体質らしく、私は毛根共々元気にやっております。
熱中症で倒れる方も多いですが、やはり人間我慢や無理はいかんという事なのでしょう。
しかーし!この鬼畜外道眼鏡理事長おじさまは違う!
もし、自分好みのつるぺた少女を性的な意味で好き放題できるとしたら、貴方は一年間も射精すらせずに前戯だけで我慢できますか?
「機が熟したら処女は奪う」と宣言してから、一年半も我慢できますか?
処女貫通した後、ペニスを馴染ませるが為に律動せずに毎晩を過ごすだけで我慢できますか?
この男は、調教の美学の名の下に、その苦行のようなエロ下積みをやり遂げたのだ。
ブラボー!おお、ブラボー!
苦労の末に咲いた花は、同じく初エロゲ原画で苦労した岡田コウさんの年の差カップル愛がここで炸裂、怒涛のセクロスラッシュ。
頑なに守ってきた心も、とある出来事をきっかけに急速に崩れていく。
そう、いくら両想いの幼馴染の恋人と言えども、所詮は凡夫。
ようやく許された恋人同士の初体験は、おじさまチンコの百戦錬磨ぶりを再確認するきっかけにすぎなかったのだ。
普段は調教を甘んじて受け入れ、そして耐え続ける彼女が、この時は自らの意志でおじさまとのセックスを求める。
しかし、流石はおじさま、そこでガンガンいこうぜ!とはならず、ただひたすら彼女のオナニーの道具に徹するのが上手い。
好きなように快楽を貪る彼女から、ついに漏れる本音。しかし肝心の彼女の顔は見えない。
きっと目元も口元もふにゃふにゃになってるだろうが、それは想像するしかないのだ。
この理事長さま、「君にできる恩返しは身体しかないのだよ」と追い込んだ外道の癖に、公私混同はせず真面目に教職に務めている。
何も知らない主人公くんを内心馬鹿にしつつも、彼の無謀な進路希望を真面目に批判し、その頑張りを認めもする。
しかし「主人公とのキスの許可を得る為に、彼女は口奉仕調教に身を捧げたのだよ」と冷笑し、
観察日記に彼女の累計絶頂回数を記録しつつも、主人公とのセックスには「※まず彼女がイクことはない」と絶頂カウントもせず、
主人公を理事長室に呼び出して、これ見よがしに観察日記を放置して、彼女が必死に隠し続けた事実を突きつけ、開き直る。
うん、やっぱりこの男は外道だ。
だからこそギリギリまで彼女の心身を堕としたにも関わらず、完全に彼女を手にすることはできなかったのだ。
しかし、三年の冬、いよいよ終わりの時間が迫った頃、自分の心が彼女に傾いているのを自覚して、静かに焦る様子は感慨深い。
射精を自在にコントロールできるはずの自分が、彼女の思わず漏れた告白めいた言葉に、柄にもなく暴発する。
最後の日に、ようやくお互いが素直になれて、こんな歪んだ形でなければ成就したかもしれない想いに、思いを馳せる。
ああ、これは原画の岡田コウさんの年の差カップルの世界や・・・
幼馴染の顔なし彼氏は必要なかったんや・・・
いや、主人公も最初はウジウジしてて「さっさと寝取られろや!」と思ったけど、最後は彼女の幸せを守るために嘘を受け入れる男になった。
ずっと気づかなかったピエロではあったが、敢闘賞を得るくらいは出来たと思う。苦いハッピーエンド?ではあるけれども。
寝取られ構成としては、脅迫&主人公未発覚の基本的なものだが、おじさまのクールな調教師っぷりが際立った作品であった。
おかげで、一周目主人公視点⇒二週目理事長日記という構成にも関わらず、堕ちもの、寝取りものとして、より愉しんでしまった。
今まで何度も言っている事だが、雑食な自分には視点変更は寝取られ感が減衰する傾向があるようで。
調教ものとして見ると、クールな地の文で静かに興奮する患者向けで、対話で魅せる部分はやや弱いと思う。
でも最終段階で、まさか彼女があれほどおじさまに夢中になってるとはつゆ思わず、そのギャップにはいたく興奮した。
客観というのが自分にあるのかは知らないが、おんぼろ氏の寝取られゲー本格復帰作としては十分な出来であると思う。
ただ、ひとつだけ、すごく個人的な不満があるのです。
何で、なんで、アナルに弱いフラグを立てておいて、それをスルーするんですかやだー!!!