王道を外れるほど企画倒れの危険は高まるが、逆にそれは設定勝ちのチャンスでもある。お嬢様に競泳少女に肉便器にトイレでえっちなサポ、それが漱石2枚足らずで叶うなら安いリスクだと思いますよ、ご主人様っ！
いや肉便器のチコは色んな意味で危険だ！
そりゃそういう期待はしていたが、目隠しにギャグにガムテ拘束に双頭ディルドでお出迎えする奴隷少女なんて、普通引くわ！
もちろん奴隷なんでタダですよ、わーい(棒読み)
肉便器もファンタジーだが、ぶっきらぼうなホームレスの良衣が実は処女ってのもまたファンタジーだ。
それを聞いて競泳姿や日焼け跡を見た時以上に勃起して、大枚はたいちゃう主人公も正直すぎるが、できるだけ優しく奪う紳士でもある。
それで主人公に懐いたのか、自宅トイレに不法侵入して「よっ」と出迎えるのがかわいい、でなくて何でいるんだ！
まったく振り回されてばかりで疲れた。おっとりお嬢様で年上好きな琴葉のおっぱいで癒されよう…。
普通にウリをやってくれる安心感というのも変だが、他の客を匂わせつつ「おじ様とのエッチが一番気持ちいいです～」という底知れなさよ。
パイズリの時にわざわざ唾液を「れろぅー」と垂らしてくれるあたり、分かっておる喃。
こんな感じで三者三様のサポをしつつ、気がつくと自宅トイレで4Pしていた。
何を言ってるか俺も分からねえ。理由を聞いても「肉便器だから」「落ち着くから」「他の場所知らないから」と答えになってねぇ。
しかも結局はチコまでお金取ってくわ、素性は不明のままだわ…。でも何故か前向きにお金を稼ぐ気持ちになるのでしたとさ。
とまあ、こんな感じでちょっと気軽に抜きたいなぁというプレイヤーの欲望を叶えてくれます。
でも自分の欲望ばかりだとバッドエンドになっちゃいます。変態は紳士たれ、という事ですね。
排泄すべきトイレでの性行為が興奮のスパイスとなり、しかもそれに身体を売り買いする不道徳が重なる。
日常描写をする余裕がないのを逆手にとり、行為中に相手の素性を匂わして読み手に想像させる。
正直、詰め込みすぎに見える題材を、上手く捌いたもんだと感心しました。
シナリオの春日森氏の次回作は、男装アナルというこれまた複雑な感じですが、きっとまた同じ捌きを見せてくれると期待してます。