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imotaさんの接触洗脳倶樂部の長文感想

ユーザー
imota
ゲーム
接触洗脳倶樂部
ブランド
すたじおちゃれん
得点
70
参照数
2229

一言コメント

シンプルなヤリゲー。だがベテランの放つ、虚ろ目と正気目のデンプシーロールに、下半身はパンチドランカーと化し、黄金水のジョルトカウンターは、白濁液の雷光となって俺のメガネを汚すのだった。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

うん、何言ってんだ俺。
人間やはり忙しい時にエロゲなんか、ましてレビューなんざするもんじゃないですね。
でもこんなに飛んだの久しぶり!サラダ記念日!

そもそも、オナニー直後の賢者タイムにレビューする事自体、理にかなってるようなおかしいような。
何て言うか、下半身の残滓が脳に入り込み、微粒子状のムラムラを引き起こして、明日も早いのに眠気飛んじゃらめぇ!
と駄文はこれくらいにして本題に入ります。

邪恋スタッフの催眠ゲーは、「原画を固定化しない」「一作ごとシチュのウエイトが異なる」のが特徴。

個人的な絵の好みでは、サークルひとり氏の再登板を望む私だが、今回のむとう氏も抜きんでた威力。
『寝取られナース』でライターとの親和性は見て取れたが、虚ろ目もアヘ顔も両方いけるのは何気にすごい。
更に声も、ももぞの薫さんが獣的な喘ぎまで熱演し、ウォーズマン理論で威力倍増。

今作は、1シーンの中で精神状態の変化、虚ろ⇔正気の揺り返しが多く、更に凌辱の記憶も残す紳士仕様。
催眠方法も手を触るだけ、『○○するのは当然よね』と本人の心の声に錯覚させるトロイウィルスで、肉体支配も楽々。
これほどワンサイドゲームだと、鼠を嬲る猫の如くヒロインを弄ぶ主人公の気持ちも分かる。

具体的な揺れ幅は、隷属状態、認識異常、常識書換、肉体操作。
実際はそれらを混ぜて『こんな下衆に愛撫されるのはイヤじゃない』『イヤじゃないのは気持ちイイこと』
『気持ちイイことは好きな人とすること』『下衆な主人公様とのセックス最高!』と心と身体を堕とした挙句、意識だけ戻す。

ああ、我に返った瞬間の動揺と嫌悪の叫びの甘美なることよ。
いくら反抗しようが、身体の方は催眠状態なので、自分が自分を裏切ってしまい、快楽だけは本物として身体に刻まれる。
嫌々と美味しそうにオチンポにむしゃぶりつき、再び虚ろ目になってゆく姿は良い、実に良い。

このように1シーンでの変化も本作の楽しみだが、後半の予想外な絶頂放尿の大判振る舞いもアクセントとして喉を潤す。
とうやら操心術0のしーしー祭りは偶然でなく、アナルも自然なアクセントとして作品をキュッと引き締める。
まあアナル本番は少ないが、最近は指でぬぷぬぷしたり、舌でぺろぺろする方に趣を感じるのは年のせいでしょうか。

アクセントというと先生でなく、学生ヒロインの方は彼氏と健全なお付き合いをしており、寝取りプレイに一役買っている。
だが、彼氏の大翔君、寝取られ界のニュースター日比野先生と顔がそっくり!
ああ駄目だあの澄んだ瞳を見るだけで不憫で笑いが止まんねぇごめんなさい日比野先生

とまあ十分に愉しんだ俺ですが、不満もあることはある。
学生ヒロインの声が先生に比べて物足りない、シーン選択なので堕とす過程が見えづらい、
何より、キャラ紹介もそこそこに速攻エロ展開で、ギャップによるエロスが足りない。

今作の主人公が、女をとっかえひっかえ食うだけに能力を使う、フリーターな悪党なので、筋は通ってる。
でももう少しはキャラ萌えできる描写ほしかったなぁ…と思ったらアフターストーリーでベタなツンデレになってやがった。
ならば、良し!

しかし何ですかね、催眠ゲーがフルプライスで出せる時代ではなくなったんですかね。
定番のジャンルだけど、私含めこだわる客が多いので、難しいんですかね。
次は「じゃれん」でなく「邪恋」から新作が出ることを祈りつつ、次なる変態仮面女の登場に期待します。