井硲絵のむっちり彼女が露出で怯えたり蕩けたりするのは素晴らしいのだが、彼氏の下衆さが足を引っ張っている作品。まずシチュありきな低価格でも、納得できるだけのキャラ造型は必要だと思います。
引っ掛かりは色々あるのだが、まず初っ端にヒロインがモテ男な幼馴染を呼び出して告白するシーン。
「波多野くん…好きです、付き合って下さい!」と苗字で他人行儀に話すのに違和感が。
普通、エロゲ的幼馴染といったら下の名前で呼び合う気がする。
しかも彼氏は当然のように「莉奈」と呼び捨て。この不等号な関係に意味があると思いきや何も説明はない。
細かいかもしれないが、導入が短くなりがちな抜きゲだからこそ、お約束はきちんと踏襲するべきかと。
その後彼氏は露出趣味という性癖を明かして、「駄目なら付き合わなくていいよ」とそっけなく選択を委ねる。
「やっと波多野くんと恋人になれたのに…」と悩んだ末に受け入れると約束すると、一転してエロモードに突入する彼氏。
「エッチが終わるといつもの優しい波多野くん」とヒロインは言うが、単に説明だけなのでタチの悪い詐欺師な印象に。
この波多野くん、自分の露出趣味を過去の恋人達にベラベラ喋っている人間なので、露出自体もバレても構わない様子。
未だ露出に目覚めていないヒロインは当然バレる事に恐怖するのに、どこ吹く風で更に責め立てる。
挙句、あるルートでヒロインが積極的に露出を愉しむようになると、「恥がないヤツに用はない」と即座に捨てる。
結局、別のルートでも彼女の人生をめちゃくちゃにしてるし、何なのコイツ。
そんな波多野くんに惚れた弱みで従う彼女も、健気というより駄目人間に見えてしまう。
彼女も露出趣味に目覚めたから良いものの、平気で名前で呼び合ったりと、露出プレイとして無防備で杜撰でもいいのか…。
シチュ自体は良いのが多いのに、話の展開が強引なので抜きづらいというのは、残念の一言。
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絵と声も良いからこそ、己の性癖に忠実すぎる波多野くんに自重してほしかった。
もっとバレないように密かな露出を愉しむか、バレるの上等ならば前後のフォローをもっときちんと描写するか。
下衆な野郎は、そいつに惚れてるヒロインをも貶めてしまうので、取り扱いには注意してほしいものです。
べ、別にイケメンな波多野くんに嫉妬してる訳じゃないんだからね!