キモ男中心のTSロリから脱却し、おにゃのこルートも実装したシリーズ新作。普段世話してる少女に下の世話とかされるのは、何というかその…心の子宮がきゅんきゅんするね!一発ネタ的なタイトルがここまで続き、綺麗にまとまったのは感慨深いです。
女体化ジャンルというのは、男×元男こそが王道であり、元男×女などは邪道である!
という雰囲気を、この界隈でしばしば感じるのだが、これは「女になって犯されたい」願望が発露した結果なのだろう。
そもそも女同士というのはもどかしく、また昨今の女装主人公増加により、TSレズが被って見えがちなのも事実。
それでも、ロリサークルとしてのスジを通し、無毛もとい不毛な関係に取り組む姿勢には、同人らしい一本気を感じます。
まあ、今作は両方平等にルートがあるし、引っ込み思案な幼馴染もロリコンな店員も、前作よりとっつき易いと思います。
ただシリーズ故にか、冒頭の変身して馴染むまでの展開が早くなっている。手抜きと見るか、重心を変えたと見るかはこれから判断。
元々女性化が早いシリーズだが、これは開運石鹸という変身アイテムの設定にも関わっている。
ネタバレすると、この世に未練を残した少女の肉体と魂が憑依するので、女体化でなく変身であり、それが心にも影響を及ぼす。
その少女の願いを上手く満たせるか否かで、異なる結末を迎える。これは作品の基本設定なので、後は好みの問題かと。
一番重要なのが、両ルートに関わるメインヒロインのいつき。
世話好きと巻き込まれ体質が相まって苦労しがちだが、男らしく前向きに進んでいく。でもエッチでは終始押され気味。
元はおそらく中学か高校生だろうが、年上だった前作までの主人公達よりも大人びて見えるのは、家業を手伝っているからか。
前作と違って最初から身内に正体バレてるので、基本的に男口調。ロリ兄貴いいよね…
今回開運石鹸を持ち込んだのが、幼馴染の美衣。
目指せアイドル!な母親によって意に沿わぬ活動を続け、その為にいつき君や級友と距離ができてしまう事に悩める美衣。
「いつきくんともっといっしょにいたい」という願いから騒動が始まり、収めるには何故かミント味のキスとエッチが必要に。
今回のロリコン変態枠の裕樹さん。堂々たるセクハラぶりだが、※ただしイケメンに限る的な立ち位置のおいしい人。
謎の少女ふたば。開運石鹸を渡した張本人で、色々と事情を知る人。前作含めた謎やしがらみは、今作でひとつの解決となる。
あと二作目のゆうき、碧、しもぶくれ先生も、ゲストとして少し登場します。
美衣ルートに進むと、急遽代役でアイドルデビューする事に。
現場で萎縮してしまう彼女を見かねて、男に戻るのも後回しにフォローに努めるいつき。結果、アイドルとして成功していく二人。
もっと上を目指す母親のプレッシャーから逃れるように、今まで以上にいつきへと傾倒し、恋心へと育っていく。
いつきも「夏休みくらいは女の子でもいいか」と流され気味に適応してたところへ、ふたばの再訪問。
一月以内に条件を満たさないと、二度と男に戻れなくなるという警告。男へは戻りたいが、戻ると美衣の願いは叶わなくなる…。
悩んだ末にいつきが出した結論。その是非は置いといて、守りたくなる美衣の笑顔を見れて良かったです。
エッチ内容は、行為自体は大人しめ。年下だった幼馴染に終始攻められるのが倒錯的で良い。
ふたばに2人して攻められる3P、女の子トイレの仕方が分からず彼女の前でおしっこ、以降は胸やお股の愛撫が中心。
おまけ程度に目隠し拘束。本番的な貝合わせは最後でようやく。変態な私には、とにかくおしっこが最高だったにょ~。
裕樹ルートに進むと、店の手伝いをしながら時々美衣と一緒に学校へ。
裕樹さんは最後に正体をバラすまで徹頭徹尾変態紳士。美衣は店お手伝い、学校の飼育係、一緒にプールと子供らしいイベント。
いつきを通じてゆうきや碧と友達になれて、美衣の願いも叶う。までは良いのだが、そこに現れるロリコン教師。
…何ていうか前作以上に自己中でキツいです。
正体を知らぬまま知り合ったばかりの少女いつきを無理矢理犯すって、完全に犯罪じゃねぇか!
開運石鹸の設定ゆえ結果オーライにはなるが、抜きゲとはいえ守るべき一線はあると思う。2はゆうきのおかげで抜けたけどね。
エロ内容は、裕樹さん中心なので前作よりもノーマル。
オナニー見せ、レジ中に愛撫、フェラ×2、拘束処女喪失、スク水トイレ拘束、逆上がり中イラマ、スモック服、ふたばとレズ。
蕩け顔は、若干抑え目になった印象。こっちはツリ目だから落差はあるけど。絵と文の合わない部分は、同人だし許容範囲でした。
エロだけなら前作の方に軍配が上がるが、今作は「少女の願い」をきちんと取り上げて昇華していたのが、お話的に良かった。
主人公が世話焼きなのも良い方に働き、アフターストーリーのふたばとの会話も、抜きゲなのに心を動かされてしまった。
もし、新作が出てもタイトルは変わるかもしれないけど、こちらこそ今までお世話になったよ。
ありがとう、莉那。