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imotaさんの露出快楽3 ~恥部を晒して悶えて濡れる良家令嬢、柴矢弥生。の長文感想

ユーザー
imota
ゲーム
露出快楽3 ~恥部を晒して悶えて濡れる良家令嬢、柴矢弥生。
ブランド
モニスタラッシュ(モーニングスター)
得点
90
参照数
2469

一言コメント

抑圧されたヒロインが幸せそうな痴女達に触発され、孤軍奮闘で少しずつ、少しずつ自らを解放する様は、肛拡樓に似た感動を呼ぶのです。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

※長ったらしい感想読むのめんどい方は下の<まとめ>だけどうぞ

肛拡樓とは同サークルのアナル拡張オナニーシリーズで、拡張自体もニッチだがそれをヒロインが自らの意志で行うという、斬新な作品だった。
露出快楽も同様に、前作ヒロインの痴態を見た衝撃が消えず、現状に満たされない続編ヒロインが、単なる衝動でない何かに突き動かされ、道を踏み外す。

「こんな場所で服を脱いだらどんな気持ちなんだろう?」「公園のポールをお尻の穴に入れたらどんな気持ちなんだろう?」

しかし、今作ヒロインは良家の令嬢で、堅物の風紀委員長で、弓道部部長。前作までの様に共に歩んでくれる恋人もなく、先輩痴女に相談も出来ない。
だから、彼女は「もっとしてみたい!」と「こんな事しちゃいけない!バレたらおしまい」の天秤に独り悩み、恐る恐る綱渡りを続けていく。

実際、彼女は孤独なのだ。男子からは柴矢サマと敬して遠ざけられ、女子からは敬愛されるも高値の花。帰宅すると両親の縁組み合戦。止まない溜息。
簡潔な描写ながら、海琳先輩(1作目ヒロイン)が「昔の私に似てるわ。どこかでストレス発散しないと潰れてしまうわよ」と心配するのもよく分かります。

そんな彼女が踏み出した第一歩が、下着だけ脱いで弓道着で練習。弥生さんは本当に慎重派です。
胸当てや袴でまず周りにバレないとはいえ、普段あるものがない心もとなさ、しかし同時に感じる開放感、ない交ぜの感情に翻弄されつつ高まる興奮。
前作と異なる、女性主人公を十全に生かした内面描写がエロく、服が透けて裸体が露わになる心象風景がまたエロい。

火照った身体を静めたい時はオナニーだ!と更衣室で独り励みそうになるも、流石は柴矢サマ、ギリギリで踏み止まります。
しかし一度味わった露出の快楽を忘れられず、今度は下着脱いだ制服姿で授業。レベルの違う心もとなさ、今度はバレてるのではと疑心暗鬼。
クラスメイトや先生から下品に侮蔑される被害妄想が止まらず、興奮も止まらない。やはり彼女も才能ある変態淑女のようで良き哉良き哉。

一応無事に授業が終わって下着を履こうとするも、よりによって風紀を乱してる後輩にバレて絶体絶命のピンチ!
と思いきや立花さん(2作目ヒロイン)も同好の士で、恋人と大都市で全裸露出プレイしてる画像を見せられて、もはや何がなんだか。

状況的には突然フリーザ様に遭遇したクリリンの心境だが、弥生様もZ戦士の端くれなので、敗北感を覚えつつ挑戦心を掻き立てられた様子。
修行で少しずつ強くなるように、まずは部員を帰した後に弓道場で全裸に。ちゃんと羽織一枚での逡巡もあります。
再び火照った身体は家まで我慢してオナニー。しかし家にはお母様もお手伝いさんもいるので、自室でも声を我慢するのがエロい。

そして夜の校外ならバレても大丈夫と思い立ち、駐車場の隅で全裸になるも、直前でビビって失敗。惨めな負け犬として帰られました。
しかし彼女はめげず、周到に次の計画を進める。授業を抜け出して屋上で露出すれば、万が一バレても大丈夫!
と決行。校庭で体育してクラスもあるけど遠いし、良い刺激。順調に成長してます。そして、下着姿になり、ブラジャーを脱ぎ、ついに全裸に。
圧倒的な心もとなさと開放感。興奮で止まらない彼女はオナニーを始め、途中露出発覚?と思っても手が止まらず最後までイきます。

一応バレずに済んだとホッとしてたら緊急事態発生!風紀委員として現場に赴くと、例の立花さんが露出撮影会を実施中。
しかも可愛い彼氏も一緒に女装してるとか最後まで見せて下さいよー!ここで没収した大人の玩具は後でスタッフが美味しくいただきました。
弥生さんも我が身を鑑みて、立花さんにはお咎めなし。ここで嫉妬心とか出てくるのも、親しみが出て良いです。

この後はお外で露出一直線かと思いきや、弥生さんは自分の家へ目を向けます。
「厳しく躾けられた家で、息苦しさの総本山で裸になったらどんなに気持ち良いのだろう」って正に目から鱗。この娘、結構面白キャラだ!
しかも運悪く父が客連れで帰宅して、咄嗟に隣室に隠れるも、あまりのギリギリ感に興奮して、襖一枚隔ててオナニー始めたよ!
一応声は押し殺すも手では我慢できず、近くに意味深にあったこけしを挿入。あのー、膜破れて血が出てるのは気のせいでしょうか。

もはや立派な変態淑女になった弥生さん、書類を改竄して大人の玩具を持ち帰ります。自嘲しつつも言い訳し、堕ちたを自覚するのが良い。
ようやく準備は整ったと、いよいよ夜中のストリーキングにリベンジ!コートを脱ぐ直前に人が来たり、予想できない恐怖感への細かい描写が良い。
そして、ついに道端で全裸になる弥生さん。興奮しすぎて目が虚ろに、口から涎が垂れてます。おいおい、冷静になれよ、ふぅ・・・

酩酊状態で公園に来てた弥生さん、そのまま公衆便所に突入、汚いけどそれどころでなく、ローターオナニー。
ここで声を我慢できないと、ついに露出バレ。恥も外聞もなく慈悲に縋る姿が実に良い。運悪く同じ学校の生徒で、脅迫され輪姦される日々。
しかし昼と夜の顔を使い分け、以前の息苦しさから解放され、ある意味幸せそう。実用性よりも露出のリスク、IFの未来として興味深かったです。

声を我慢すると、バイブ入れて部活、夜の公園でバイブオナニー、と隠れ露出プレイな日々は続くも、どこか虚しさが。
「ああ、もっと気持ちよくなりたい…!」「その願い、叶えてあげるわ!」と現れた救いの神は全裸の痴女2人。
その公園は有名な露出スポットで、たまたまお散歩の日が重なってしまいましたとさ。

でも脅迫どころか、弥生さんの「秘密は守りたい。セックスは将来結婚する人と」という注文にも応えてくれる2人はホントいいやつだ。
ああ、女の友情はないと言うが、変態同士の友情は間違いなくあるんだ…。感動的だが、実際は全裸の3人がおまんこ全開で撮影会してるだけです。


<まとめ>
近年の傑作露出ゲーといえば肉体操作だが、超能力で後先考えずに過激なスーパーロボット系と異なり、今作はリアルロボット系である。
前作までとの評価の違いは、女主人公による内面描写の充実、ヒロインの境遇から生まれる露出行為への強い動機付け、及び露出への厳しい制限。
キャラ設定とシチュが結びついた事で、単純に過激化しがちな行為に歯止めをかけ、調教的な段階が楽しめるのはなかなか貴重である。
もちろん、低価格ゆえ過度の期待は禁物だが、本番を極力減らした「かくれ独り露出」特化作品としては、間違いなく優良な部類だと思います。