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imotaさんのボクカノ2 ~幼馴染に先輩に、迷えるオトコの三角関係の長文感想

ユーザー
imota
ゲーム
ボクカノ2 ~幼馴染に先輩に、迷えるオトコの三角関係
ブランド
モニスタラッシュ(モーニングスター)
得点
60
参照数
1916

一言コメント

ボクカノ2、それは男の娘と寝取られを組み合わせた全く新しい…いえ前作同様ナチュラルに狂った作品でした。近親SMな屋敷から学園へ舞台を移した事で、周囲の目が光るようになったのは個人的に良し。声や髪型がやや女の子すぎるが、足コキしたりされたりは珍しくてかなり幸せ。以下軽く寝取られ談義しながらの感想。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

濃い属性というのは組み合わせ次第で各自の持ち味を相殺する危険があり、特に寝取られは幅が広い様に見えて、実は結構狭い様に思う。
男女が愛し合い、子を作るという健全な貞操観念があってこそ、不貞を行われる、別の男に役割を奪われる事への被虐的な悦びが生まれる。
だから淫乱化で壊れたり、レズや触手に犯されてもアレ?ってなり、そもそもヒロインが普通の女の子でないとつがい意識自体が希薄になる。

そうなると処女独占の反属性を色々持ってる自分などは、主人公視点から離れて凌辱、堕ち、浮気シチュ自体を愉しむようになってしまう。
悲しいかな、男の娘がちんこ付いただけの女の子とだとしても妊娠する事は出来ず、レイプされても強姦罪ではなく傷害罪扱いなのだ。
同姓婚が当たり前の世の中になれば受け取り方も変わるだろうが、同時に旨味である背徳感も損なわれるだろう。
結局は今作に限らず、ショタ寝取られはジャンル自体が難しいと思う。男の娘への一途な愛が足りないと言われれば素直に謝ります。

さて真面目っぽい蛇足はこれくらいにして、本題の作品感想に話を戻します。
ノン気な主人公がフルアクセルで傾いていく流れは前作同様だが、今作は良識や幼馴染の為に何度かブレーキで踏み止まるのが大きく異なる。
そのブレーキを緩めるべく和姦以外に逆レイプ(前戯のみ)、輪姦(挿入直前まで)、三角関係(本番ルートも有り)で揺さぶってくる感じ。
あと共学でモブキャラもいるおかげで、世間体的な意味で同性愛へのハードルが前作より上がっている。まあ男の娘OKな校風らしいけど。
和姦エロでも体育中で周囲の目があったり、なくてもトイレや体育倉庫など公共の場所で、密室でも3Pだったりと、露出度も上がっている。

主要キャラは幼馴染の潤(メイン)と風紀委員の先輩の由宇(サブ)。
潤は最初は男装してるが基本的に女装。自称はボク。ちんこは可愛いサイズ。オカマというより幼馴染ラブが高じて男の娘化。
でもエッチ方面では奥手で、キス⇒ブルマ電気アンマ⇒手コキ⇒初エッチと段階があり、どれも葛藤しつつタガが外れた主人公主導。
身体は敏感で凌辱でもすぐに感じてしまい、ルートによっては由宇の攻勢にあえなくほだされてしまう尻軽ビッチ。

由宇は前作プレイ済みなら予想通りの正体で、この作品をわざわざ選ぶ人ならうれしいサプライズだと思います。
サプライズといえば、副題の三角関係が予想と外れたような当たったような多義性があったのは面白かった。
出番が少ないので三角関係に唐突感はあるが、喧嘩友達みたいな関係は悪くない。自称はわたし。ちんまいけどアレは立派。

エロは葛藤しながらも段階を踏み、テニスアンスコ輪姦という大きな横槍が入る前半、由宇が絡んで三角関係になる後半の構成。
前半のシチュは既に書いたので、後半の大まかなシチュを
・由宇が潤に介抱しながらフェラ・由宇が傷心の潤を慰めつつ本番(途中正体判明)・潤と由宇がオナニーしつつ拘束主人公を足コキ
・潤を2人でシェア。主人公×潤→主人公×由宇の3P・乱入潤奪還ルートで主人公×潤。途中から覗き見アナニーする由宇に見せつけH
・身を引いた由宇が卒業する日にご褒美H。主人公が後ろからちんこで、潤が前からお口でやさしくも激しく攻める。

最初からカップル設定の難しいショタの寝取られを低価格抜きゲーでやるのは少々無謀だったと思うが、心意気は評価したい。
個人的には原画家が関わってるシリーズ、アナル拡張や露出や肉体改造をショタと組み合わせたらニッチすぎるだろうが見たい気も。
あとは今更だろうけど勝手に止まる既読スキップなど、もう少しシステムの改善をお願いしたいです。