超寝取られではないが、王道の心移りを描ききったシリーズ新作。ただ不良男と堅物お嬢様がお似合いすぎて、素直に祝福してしまいそうに。絵が素晴らしい故に眼鏡エロなし、表情差分の少なさが勿体ないが、それを差し引いても良作だと思います。
大上段に構えた宣伝故にネガティヴに見られがちなシリーズだが、システム改善やスタッフ変更など積極的な姿勢はまず評価したい。
今作ではメッセージ枠の透過率導入、何よりフリーになったたかぴこ氏の起用が大きい。
眼鏡姿エロとひょっとこフェラがなかったのは返す返す残念だが、絵だけで快楽に流される堅物キャラへの説得力がある。
この辺は陰湿オタクの武田絵による説得力に通じるかも。他作品を知らない方は別の印象を受けるかもしれませんが。
ライターは前作同様おんぼろ月氏だが、全体に読みやすくなり、単調気味な喘ぎテキストも減っていると思う。
おまけ程度だが今作では寝取られ回避ENDもあり、2同様レイプから始まる恋ながら不自然さは緩和されたので受け入れやすい。
ただ受け身で空気な主人公に設定してしまったため、彼女視点を交えた2週目だと不良の寝取りものな印象が強まってしまう。
今作ではビデオ見せつけはなく、彼女視点エロが多いので、1の絶望感が好みだった方は一応ご注意を。
逆に2の処女喪失告白足コキがご褒美だった方は、手コキと足コキで貴重なシチュが倍になったのでご安心を。
以下、もう少し個別の、個人的な感想を。
重度のNTRスキーはヒロインのみならず寝取り男にまで好みや拘りがありますが、私自身は寝取られ感が味わえれば何でも良し。
ライターが和姦寝取られ好みらしく、今作も不良とヒロインのラブストーリーっぽくなってるが、それも良し。
前作のDQNレイプと違って、今作はヒロインにも過失があり、不良にも荒んだ理由がある。
そして無自覚に不良とのフラグを立て続けるヒロイン(回避選択肢も有り)。快楽は外堀埋めで本丸落ちは心移りなのが良い。
元カレへは前作の攻撃性でなく無関心となるが、冷静な性格と許嫁という立場によって納得はしやすい。
中盤以降は快楽にも流されてるが、たかぴこ絵と「生真面目=淫乱化するキャラ」なイメージにより、不自然さは少なかった。
彼女視点で見れば良作と言えるが、一点だけ喘ぎ声がババ臭く聞こえたのは、ギャップ萌えでなく萎えでした。
一方の主人公だが、寝取られても仕方なく思えるのはいただけない。誠実さが取り得の婚約者では共感より引き立て役に思えてしまう。
日常会話で堅物ヒロインの良さを引き出すのも親友の女会長と寝取り男。最後に「あのー…僕もいるんですけど…」と言われても。
シチュも副題通り蚊帳の外が多く、メリハリはあるが存在感が薄くなっている(特に寝取られバレした終盤が顕著)。
最後に主人公らしさを見せるべく告白しに行くも、全く余裕のない醜態を晒して、これまた共感よりも失笑してしまう。
チンポ的にも勝てないのはお約束だが、1ほどでなくても全般にもう少し男を見せてから寝取られてほしかった。
あとシリーズ通して寝取られ遭遇時の反応が似てるのは、同じライターとはいえ少し気になったです。
エロシーンの感想
・処女喪失レイプ。特に処女属性はないが、本編で細かく視点が移り変わる演出は良い。最初はちゃんと痛そう。
その後の回想に入らない心身喪失虚ろ目バックでモノローグ交えてイキまくるのは素直にエロかった。
・脅迫と取引によるフェラ(横顔カットイン)⇒騎上位。快楽を受け入れる下地慣らしで、それなりな感じ。
・話の流れでホテルに。告白されて流されエッチ。2ラウンドの鏡前で見せつけ&キスは定番。だがそれが良い。
・ヒロインが真実告白しつつ手コキ。体験版と異なり精液を手で弾くのが良い。ただ表情はちと微妙。
・不良と勉強会⇒エッチ。この頃には完全和姦。カットインの絡み合うキスCGがエロい。流石たかぴこ。
・69⇒駅弁⇒バック。主人公ベッド下で覗き。よく見えないもやもやと彼女視点のリプレイ。別のキスカットインも良い。
・見せつけバック⇒駅弁。可哀想に見られて、接触も禁止。主人公無視で2ラウンド。なビッチ振りがひどくて最高。
・結婚したものの偽装で足コキのみ。完全に冷めた表情が変わらないのがマゾにはご褒美。主人公早漏すぎるけど。
エロ全般だとイキまくりは減ったが、途中イっても表情変わらない事が多いのはやはり残念。カットインで一応イーブンかなぁ。
シリーズは4で一区切りらしいが、会長スピンオフも企画中なのは楽しみ。またたかぴこ絵が見れれば別でも良いけど。
いい加減慣れてしまったけど、スキップ速度やキーレスポンスはやはり改善してほしいです。
先に詳細なレビュー上がってると、後続は適当に書けてありがたいですね。komaichiさんに感謝。