もはや文学作品。ポエティックなギャルゲー。素晴らしい
蘇芳の夏目漱石『坑夫』に対する解釈が最初のうちは「成長しない主人公」として捉えていた。 しかし、蘇芳自身の様々な成長を経て「これから成長する選択をできた主人公」として捉え直していた点が良かった。蘇芳のトラウマから来る臆病な性格や成長できない歯痒さを『坑夫』の主人公と重ね合わせていたのではないだろうか。心情のメタファーを詩的な表現や婉曲して伝えるのが上手いと感じた。ここまでポエティックなギャルゲーはなかなか無いと言えるだろう。