バカゲーの雰囲気を装った、狂気を孕んだ純愛物語。ADVでは当たり前の選択肢を巧く利用している。 事前情報を仕入れない方が楽しめる典型的な作品なので、人の感想を読まずにプレイするのが吉。前作にあたる「料理」はプレイしてなくても十分楽しめるが、プレイした方がより楽しめると断言できる。
正規END五つの内のBADよりの二つとおまけストーリーで、
物語の背景と(予測し易いものではあるが)仕組みが明かされ、
TRUE ENDで快い気持ちになれる。
根幹のストーリーは結構強引で一部謎が残ってしまうけれど。
ただ、この作品で一番評価されるべきは「選択肢」だと思う。
ババ抜きでババを他のより長く出すが如く、選んで欲しいと丸分かりの赤字の選択肢。
なぜ毎回選べるのか?
なぜ赤字の選択肢を選ぶと必ず殺されるのか?
それらの答えが正規ENDの一つでわかる構成になっている。個人的には驚かされた。
バッドエンドリストを作成して、全ての赤字選択肢を選ばせようとする気の利いた工夫も○。
関係ないけど、おまけストーリーの「主婦の告白」は大好きだ。