まずはOPを聴いて、歌詞を理解する。それだけで群青の世界が分かる。
グランドルートのラストは賛否両論分かれるところ。個人的にはラストシーンからED「tell me a nursaly tale」に繋がるあたり、「誰もが幸せになるおとぎ話なんて(この世界には)ないんだよ」というライターの痛烈な皮肉なのかもしれない。
が、おそらく「あなたの感じたラストがあなたにとっての答えです」的なニュアンスなんだろうな、と。
戦争モノというよりメインは人間ドラマなので、設定が甘いとか、兵器云々についてはそれほど気にならなかったが、こういう部分に詳しい人なんかは色々目につく点があって楽しめないかもしれない。戦争モノに詳しくない立場からすると、楽しめるというか引き込まれる作品だと思う。
特に加奈子ルートのラストなんかは誰もが幸せになれるわけではないエンディングの中でも一番印象に残った。夕紀ルートや圭子ルートは正直設定を生かしきれていない。
やって損は無い作品なのは確か。選択肢も単純なので攻略に悩むこともない。
OP、EDはともに神レベル。歌詞を聴けば群青の世界に完全に一致しているのが分かる。
どうしても作者の結論が気になる人は小説版も読むと良いかと。
中身は伏せるが必ず読むべきとは言わない。ゲームのラストで時間を止めておくのも良いと思う。