そこまで悪くは無い。
エゴにしては頑張った作品。
低評価の原因になっているラスボス戦ですが、レビテートやクリエイトを使ってこちらからラスボスに近づけば問題なく倒せます。とりあえずラスボスが糞らしいからプレイするのやめとこ、と思う人は一歩留まって欲しい。ちゃんと倒せるので。
シナリオはおなじみの高橋氏で、相変わらずの展開。絶対的な悪は存在せず、正義と正義(大義?)の対決を描いています。悪くはないのですが、これまでのIZUMOシリーズや風の継承者なんかをやったことのある人ならラスボスとそこに至るまでの展開が予想できてしまうのが難点かと。
氏の日記を読んでプレイしようと思った人は拍子抜けするでしょう。
戦闘システムは一周目は楽しめます。二周目以降は作業プレイになるかと。ちなみに、でぼの巣箱の拡張プログラムをインストールして初めて、和人×陽子、宗一郎×萌夕、虎之助×美園のエンディングが見えるようになるので注意。
音楽は時代背景に合っているものが多く、かなり好印象。和風、というわけではないのですが明治維新の頃の近代化という背景に合っています。
また、序盤の時代背景の説明やエンディング後の桐谷の独白などの地の文にもナレーションをいれたのも好印象。ここは今までのエゴにはない演出だった。
ちょうどプレイする前にるろうに剣心を読んでいたこともあって音楽や演出の醸し出す雰囲気にどっぷりハマりました。時代モノが好きな人なら同様にハマるかと。
シナリオがあっさりしすぎているのが難点ですが、それを補って余りある世界観がやって良かったと思わせるはず。