一言で言えば「ビジュアル官能小説」。低価格、抜きゲー、とコンセプトを見事に達成しているので高評価。こういう作品はシナリオとか音楽とか一切関係なしで絵とエロさが売りなのでとにかくエロい作品を求める人向け。ニッチだがコンセプトがツボに入った人には良作になるはず。
パッケージや価格からして分かる通りシナリオに期待できそうとか、音楽がよさそうとかいった期待は一切してはいけません。書いてある通りの抜きに特化した作品です。
まず売りにしているCGですが、一言で言えば美麗です。シチュエーション自体は割りと普通。
正直リアルに近い絵は今まで楽しめない方でしたが今作品のCG、キャラデザはそれでも素晴らしいと言える出来。
次に文章。シナリオの構成自体はもともと求められているものではないので特に言うことはありません。が、それはライターが大したことはない、という意味ではありません。
さすが官能小説が本職だけあって文章技巧は普通の抜きゲーのライターよりも数段上です。この作品の最大の魅力は美麗だがエロエロなCGと巧みな官能表現が相乗効果を生み出してユーザーの妄想を掻き立てる点にあるでしょう。書いてて恥ずかしいですが。
シチュエーション自体は真新しいものでなくてもそれでも新鮮に感じるのは上記の相乗効果に拠るものだと思われます。
ただし、コストと容量の制約上ヒロインが堕ちる過程が早いので過程を楽しみたい人には期待はずれになりかねないので要注意。
話が短い分気軽に楽しめるゲームだとは思います。
個人的にはもっとレティシアのエロシーンを増やしてカトリーヌは3P、4Pの時に登場、という方がもっと楽しめたかも。
感じているときの文章にハートマークが入るだけでこうも訴え掛けてくるものが違うのか、と思わされました。