終始楽しめた一作
僕はこれが初みなと作品でした。豪華な声優陣と魅力的なキャラクターたち、ルートによってガラッと変わる世界観、しっかりと差別化されたヒロインたちに飽きが来ることなく駆け抜けるように楽しめました。ただ魅力的だっただけにサブヒロインたちの取ってつけたようなルートやルートがないキャラクターがいるのが残念でしたし、メインヒロインオチもあっさりしすぎていて物足りなかったです。以下個別ルートの感想です。
1.帝国ルート
皇帝との主従だけでなく学園モノとしての一面もあるルートでした。皇帝としてクラスメイトとして女の子として様々な顔を見せるノアはとても魅力的で他の女の子喋るだけで嫉妬する姿にニヤニヤさせられました。権力争いでよくある家族間でのドロドロとした関係を見せつつも最後に完全にスッキリとさせない点が良かったです。完璧なように見えてムッツリなエスクド(CV小鳥居夕花さん)や主人公を先導してくれるお姉さんキャラのフォル(CVかわしまりの)さんといったサブヒロインややたら聞き覚えがありやたらホモホモしいヨアヒムとダミアンといった声で唸らせられることも多かったです。
2.連邦ルート
こっちはメインヒロインであるエリンを連邦の長にするため主人公たちが奔走するルート。様々な人種が集まって出来た国だけあって色々価値観と種族を見れたのが楽しかったです。そしてやっぱりコルミージョが良い。帝国ルートでは序盤で吹っ飛ばされたイメージが強かったですがここでしっかり魅せてきましたし魅せられました。面白くカッコよくときにエロく!うーん最高!4人全員がメインヒロインを張ってる声優ですしサブヒロインにするには惜しい魅力的な人達だったのでなおFDが望まれる所。勿論、エリンも普段は大人のエルフを気取りながら押されると弱いところややっぱり嫉妬深いところ、平和を闘う姿はメインヒロインとしての貫禄を感じました。
3.天魔領ルート
ここでは今まで敵対してた天魔たちとの和解、主人公たちや世界の謎、ラスボスの登場といった最後らしさ全開のルートでした。主人公がクロネの弟だと判明しコロッと態度が変わるのも普通なら都合がいいと考えますがノアルートでその人となりが見えているのでそう感じさせなかったのは〇。
ラスボス戦では他ルートでは敵対し強敵だったからこそ頼もしい天魔たちとの共闘、ノアルートとは違い禍根を残さず一丸になって戦うグランスター一家、一致団結し各得意分野を活かした戦いをする連邦の面々といったここまでやってきたなら思わず声を上げてしまう展開に手に汗握りまくりでした。また今までは傍若無人にしか見えたかったクロネをここに来ておねえちゃんキャラに変化させたのも面白かったです。ただミンジャラとの離別があっさりすぎなのとウォルナが思ったより小者だったのが残念。サブのエビータルートの適当さは血が繋がってない妹なのでギリ許します。これが実妹になってたらキレてました。
一番最初にも書きましたがこれが初みなとだったのでその豪華な声優陣と魅力的なキャラクターたちに駆け抜けるようにプレイしてしまいました。他みなとそふとをやった方々からはあまり評価は良くありませんし目につくところもありますが僕は「この作品面白い?」と聞かれたら自信を持ってオススメしたい一作です。