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ideaRenonさんの月の彼方で逢いましょうの長文感想

ユーザー
ideaRenon
ゲーム
月の彼方で逢いましょう
ブランド
tone work's
得点
73
参照数
546

一言コメント

シナリオ以外は100点

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

 BGM、演出、キャラの可愛さは100点でした。
 付き合うまでのイチャイチャがとても素晴らしく特に雨音、灯華ルートでは「こんなにイチャイチャしてまだ付き合ってないとかマジ!?」と何回もじれったい思いをさせられました。それだけに告白した時の感動もひとしおでした。また付き合った後のイチャイチャもキャラによってしっかり差別化されており特にメインヒロインの4人は真っ直ぐ好意を伝えてく雨音、手探りで恋人になっていくうぐいす先輩、いつもの調子でからかいつつも好意を伝えると真っ赤になる灯華、親戚の懐いてくれていた女の子と女性を交互に出してくる聖衣良とどのルートでもガッツポーズと優勝が止まりませんでした。
 作中BGMも素晴らしいことながらEDもヒロインに合わせた演出と曲が用意されており音周りにも力が入っていたのもとても良かったです。
 しかしヒロインの可愛さは余すことなく伝わりましたが作品の根幹にもなるエンデュミオン周りの話に気になる点が多くありました。例えば灯華は他ルートでも中継役をしていたのか?どこで過去と繋がれることを知ったのか、や、エンデュミオンを作った理由が奏多と出会うためだったならなぜ他ルートにもエンデュミオンが存在しているのか、発信者、受信者、中継者がどういう条件の時に繋がれるのかといった複数ライター故に整合性が取れてないように思えるところも多くあったのがとても残念でした。そこさえ良ければ神ゲーになったのではと思います。

 キャラゲーとしてみたら100点ですがシナリオゲーとしてみたら65点の作品でした。