はっきりいってキャラクター、シナリオ、テキスト、その他諸々ツッコミどころ満載な出来で、世界観や設定が全て。しかし、それを補うかのような出来のいいSLG部分にのめり込みました。
正直、普段いわゆる紙芝居ゲーしかほとんどやらない自分にとって、
かなりキツめな難易度設定でした。
各章ごとにある最後のボス戦などでは毎回毎回瞬殺されてましたし、
ちょ、これ、無理だろ・・・と何回挫折しそうになったことか・・・。
しかし、それゆえ、試行錯誤してボスを倒せたときの達成感といったら
なかったです。
単純な力任せでなく、相手のスキルの説明を読んだり、手持ちのスキルを
吟味したりして対策を練り特攻する。
とくに序盤の二章のボスと三章のボスを倒せたときには正直カンドーしましたね。
プレイしていてこれ嵌ったんじゃないか・・・と感じる時が何度かありましたが、実際に万事休すといった状況はほとんどないんじゃないかなと思います。
クリアランクにあまりとらわれないで、レベルをキチンと上げるなどして
時間をかけてやればクリアできるのではと思います。
この辺のSLG部分のさじ加減が実に良いと感じました。
ただ、要所要所できちんとセーブを取っとくことは必須だとは思いましたが。
ちなみに私は、終盤になって某キャラが加入するまで、クリアランクはAかBが
ほとんどでした。それでもクリアできるそんなクオリティー。
・・・ハード以降はどうなるかは知りません。
一方、ゲーム性以外の面においては、正直挙げたらきりがないくらいの不満点で一杯です。中でも学園ごと異世界に飛ばされてしまうという初期設定がどうにもいかんともしがたかった。聞き分けが良すぎる生徒とかとにかく違和感だらけ。そのせいか、どうしても話しにのめり込めなかったです。
神獣の設定とかも必要だったのか疑問ですし。
期待してたものと違って、お話自体は正直アレな出来ですが、
やりごたえのあるSLGとしてはとても楽しめました。
・・・発売前から厨ニ病設定といわれてましたが、プレイしてみて
某邪気眼コピペが颯爽と思い浮かびました。