とりあえず、こちらの好奇心をくすぐるシナリオ運びは見事。
ミステリとしてのギミックもさほど悪くないし、すくなくとも前作ミステリートよりは上。時々の謎解きもヒントモードをオンにすれば、少し思考すればわかる程度でちょうど良い。ただし、その謎解きが人によって変わるランダムなものなので、すべての謎がそうなのかはわかりません。まあ最後の最後までは、やっていて楽しかったのは確か。あとはオチが許せるかどうかです。個人的には伏線が弱い為、減点。それと終わり方。まるで、テレビの電源がきれたようにエンド、では余韻もなにもあったものじゃない、減点。それとこの感想はあくまで用意された2つのルートのうち、1つに対してのもの。他方のルートはそれまでの伏線がほぼ無意味になっているため、個人的には駄作。てか氏の過去作の劣化品。欠点はあるが、雰囲気の良いし、シナリオもそれにちゃんと、ともなっている。中篇ミステリゲームとしては良作でした。