長すぎて抜け出せないかと思った
×近親相姦 ○近親愛
慧主観√
堂々巡り、冗長。不快（つまんないとはまた別）。
慧の陽香を思う気持ちはいちばん最初のHシーンからでは狂気的なものに感じられたけど進めるにつれて妹がかわいくて甘やかしてあげたい、みたいなよくある兄の印象の方が近い・・・。んだけど、、
そう思わせといてふとした瞬間にみせるどうしようもない希死念慮の描写からやっぱり異常な程の愛を持ってなんとか死なずに生きながらえてる、まともじゃない。
鷲崎慧は終始良い印象は持てなかった。中途半端に流され答えを出せずにいる、それを自覚しているのにだ。
「君の現実逃避は、哀れなオナニーだ。誰も救わない、自分を慰めるだけの自己満足の自慰行為だ」
これが完璧なくらい鷲崎慧を言い表してる。フロイトだのなんだのって話は学がない自分には退屈に感じたけどスクショ見返すと後に繋がること言いまくってた。
このルート（陽香ルートも）の満月は白々しいくらいに好感度下げに来てて逆に早くその心の内見せて欲しいという気持ち。背中の傷からも明らかに機能不全家族で育ったのはわかるけど何がそんなに彼女を狂わせてるのか。
陽香は他の感想見る限りなんかすごいウザがられてるっぽいけど、近親愛をしている点以外は別にそこまで疑問に思うこともない恋する普通の女の子って印象。（この時点では）
大好きな人が自分のことも大好きでいてくれてて、その気持ちを打ち明けようとしたら拒否された。ってなったらもうなかなか素直に気持ちさらけ出せなくないですか！？！？そんな複雑な乙女心っていうようには感じなかった。近親愛している点を除いて。ちょっと引っ込みつかなくなっちゃってお兄ちゃんからの「答え」が出るまで待ってるんだなって感じ。
話の内容はもう最悪なくらい終始不快。読者側にはすぐ入れ替わりが分かるように進めてるのに慧は一切気付く余地ないからイライラの方が上回る。もっと早めに気付くのかと思ったら気付いた瞬間終わって横転・・・。慧主観ルートって言いながら答えを出せず誰も救えない性欲に支配された哀れなオナニー物語。。慧の葛藤も十分理解できるが陽香主観ルート後だと本当に主人公とも言えないくらいどうしようもない男だ。
陽香主観√
陽香、ただのお兄ちゃんに恋する素直になれない女の子ではなかった。
陽香の出した「答え」、立派なものかは分からないけど覚悟が凄すぎて、痛々しくてでも嫌いじゃない。
兄と結ばれたいと本気で願ってて、その為にいちばん大事な「妹」を捨てる覚悟。自分の代わりに満月が家族と普通に関係作って、学校でも取り残されたような気持ちになっていたシーン苦しかった。
背中を焼くほどの覚悟をもって女の都満月になる、そして兄と結ばれる・・・。その覚悟、見届けさせてもらいましたよ、、泣
ここまでのことをしておいて慧が心中を選んだのは正直全く納得出来なかったけど、満月同棲√で陽香はとっくに兄と心中、もとい兄の恋心に殉死する覚悟が出来てたと知ってもう言うことはありません！ただ物語としてもっと別の展開には出来なかったのかなーとは思った。
満月同棲√
完全におまけ的な話なのかなーと思ってたけどめっちゃ普通にボリュームあってびっくり！？
今までの√では全く入れ替わりに気付けなかったけどもしあっさり気付けていたらという話。
あくまでも慧の幸せがいちばんで、その過程で陽香が慧と結ばれることが幸せになるから入れ替わってた今までとは違って、本気で慧も陽香も大切に思ってるようで・・・その気持ちが破綻へと・・・
病院で陽香が満月に恋だよって教えるシーンが好き。
Hシーンはほぼ3Pでどれも似たり寄ったりに感じた。ただ終盤の慧と陽香がHしてるとこをのぞくCGは好き。
慧と陽香以外全員顔が黒かったのは自分は偽物でみんなも偽物家族・友人だからなのかなーと思ってたけどそもそも焦点合わせてなかったっていうね。あの大地とのシーンぞわってしたからもっとあのふたりの会話が見たかった。
結末はこれもまた仕方がないんだろうけどもっと他に・・・って思っちゃった。
本気で近親愛と向き合うってことは安易なハッピーエンドにはならないってことなんだあ、、。
長い割に物足りなさを感じる点（キャラの掘り下げとか）もあったけど、シナリオ以外ではHシーンの塗りが綺麗で好き。普通に抜きとしても使えるのかな？と思うくらい。
キャラの私服もかわいい。満月の冬服のブラウンニットがいちばん好き。
どう点数をつけていいか迷ったし、好きかと言われるとうーんって感じだけど全く新しい兄妹作品だと思いました^_^