不満はあるが心に残る、シチュ自体は逸品
シナリオでさんざん批判されてるみたいだけども
正直ビジュアルノベルゲーム(一般)の金字塔である「かまいたちの夜」「ひぐらし」と似たような作品。
あちらもトリックや動機、パワーバランスは割とガバガバだが、
それでも雰囲気やキャラの魅力で人気を博しているので、
これをもってシナリオが…というのはただ陵辱なのが気に入らなかっただけでは？と感じる。
まぁ一部不満は同意できるんですが。
★評価点
・陵辱が素晴らしい。
どこが素晴らしいかというと、個性ある女の子をモノ扱いしているところ。
そこらの純愛ゲーから引っ張ってきたような子を
ただレイプ繰り返すだけでいつの間にか堕ちてたようなプレイではなく、
とにかく可哀想な目に合わせて心をへし折ってるところが素晴らしい。
なかなか見ないプレイだが気を衒いすぎずとてもよい。
キリッとクールな子が恥も外聞も捨てて泣き叫ぶのは最高です。
明乃、可憐、恵あたりがお気に入り。紫乃さんはもう少し過程が欲しかった。
・緊迫感がある。
これがかまいたちやひぐらしの名を出した点。
どこにヤツやヤツの罠が潜んでるかわからない、どこに死亡シーンがあるかわからない。
グロやホラー、ジャンプスケアは一切ないにも関わらず
2周目くらいまではドキドキしながら読み進められました。
強いて言うなら救命ボートがドキッとしたくらいかな。
犯人や内通者がわかっていてもいつ裏切るかとかわからないので展開を読みにくくしてます。
しかもこの内通者、いちばん頼りになる相棒なのがまたひどい。
この塩梅はすごくよかった。
・キャラの魅力
不快な行動もありますが、自分は割とみんな好きです。友なんとかさん以外。
一周目は恵いいなーと思いましたが、一周目終わる頃には「あ、優遇されてたんだな」とわかります。
というか真のメインヒロインなのでそういう扱いだったんだと納得。
明乃は明乃で陵辱シーンで輝くので好きになれます。あと割と不遇。
可憐も夜の扉の度を越したヒス(一応生理という理由はありますが)以外かなり好き。
もっと見たかったけどメインでないのが残念。
ちはやもピンクツインテあんま趣味でない自分にも刺さったくらいよかったです。
かっこよかったエンディングのおかげか、もっと見たいと思ったキャラ。
岸田は言わずもがな。首相と変わってくれ。
★不満点
・陵辱シーンが少ない
これは抜きゲーとしては結構深刻な問題。そのキャラの全シーンの1/2もない。
自発的なオナニーとか純愛とか非エロシーンとかそんなんばっか。
一応全キャラ中出しはあるのだが、その回数も少ない。
シチュ自体は最高なのが多いが過程が少なく、そもそもすぐ放心状態に。
紫乃さんとか行為シーンすらない。悲しい。
大人の余裕ある女性がボロボロになる過程、見たいと思いませんか？
ちはやはキャラよかったのに陵辱シーンいまいちだし、明乃可憐も2シーンくらい…。
・一部不快な行動
女の子の行動はそこまで気になりませんでしたが、友則は本当にやばかった。
エロシーン以外で不快なのがやばい。
そういうキャラだとわかっててもなんだこいつ…となる。
明乃もエンドはちょっとないなと思った。
そういうキャラとわかっててもちょっと崩壊してね？と感じた。
・眼鏡っ娘からメガネを取るな
カタギリメグミ(メガネ)イマセンカ
カタギリメグミ(メガネ)イマセンカ
カタギリメグミ(メガネ)イマセンカ
カタギリメグミ(メガネ)1シーンシカイマセンデシタ
開幕即割られてる…
よし、次行こうか。
・一部齟齬
初っ端からモブの陵辱シーンなのだが、これが思いっきり絵と文でずれてます。
思いっきり後ろから犯されてるシーンなのに、拘束されてロウソク垂らされてるだけ。
恵も文章ではメガネを直す〜と出てるのにメガネかけてるシーンは一回のみ。
これは大分不満。その後すぐ「メガネを直す素振りをした」とメガネ紛失文になるのだが
そもそもそこまで目が悪くなかったという設定もつく。あのさぁ…。
可憐も生理セックスまではいらないけどもそれをまったく見せない行動の数々。
もったいないです。
あと服関係もすぐ復活したり、その割には着るものがなかったり。
主人公がマニアックな知識語りだすとこはちょっと違和感あったかな。
でもまぁビジュアルノベルってそんなものですしね。
・ところどころの投げっぱなし感
そこまで岸田が執念深く襲ってきたにも関わらずエンディングはあっさり終了。
開幕の虐殺もどうやったのか、何故岸田を受け入れたのか一切説明なし。
もうちょっと突っ込んでほしかったな。
あと別のルートでエロシーン補完するのではなく、
一連のシーンとして調教？してほしかった感はある。
色々と不満点あるのはわかりますが、優れた点がとても優れているだけに惜しい。
凡作ではないと思います。ここまで叩きのめす陵辱はなかなかみない。
シーン少ないのは不満ですが、本物の陵辱スキーな紳士は一度はやるべきです。