素晴らしい物語。長い旅路を歩いていく。
グロくて怖かったけど興味に負けてプレイ。
本当に素晴らしかった。時坂探偵の長い長い旅路を私はこれから経験することになるのでしょうね。
推理モノとして見ると少しツッコミたい所はあるけれどそんなものはどうでもいいくらいに物語が素晴らしいです。多分、私はこのエロゲをやるために今までエロゲをしてきていたんだ。
冬子の本当の自分を探して欲しいという依頼、女学院に教師として潜入するところから始まり、次々と出る犠牲者、並びに殺人シーンに嘔吐しつつもグランドまで辿り着きました。
最初は出たこともないような人物が殺されるだけなのですが物語を進めていくと少し話した人物、妹の親友、冬子の親友、そして冬子自身と亡くなって欲しくない人ばかりが殺されていくのは胸が張り裂ける思いでした。
個人的に一番キツかったのは綴子の殺害シーンでしたね。綴子は前の事件で大活躍してましたしルート(と言っていいのかわからないけど)に入るとPTSD起こしていた最中に殺されてしまうので本当に辛くて辛くて・・・。生存ルートが欲しかった・・・。綴子本当にお気に入りのキャラだったので。
冬子は本当に無事でいてくれ・・・。彼女は達磨になって身動きが取れない状態で二重に誘拐されてしまうのが・・・。最後にまともな会話があったの中盤くらいじゃなかったでしょうか。
ただ、それまでの間で関係性は十分書けていたので本当に辛い。彼女の無事を祈るばかりです。
特定のルートに入るのも難しいですね。一見何の関係もない選択肢が影響していたり、好感度が下がる選択肢が正解だったりしますし。
攻略サイトを見ながらやってましたがそれでも手こずりました。
冬子ルートラストの朽木冬子は朽木冬子以外の何者でもなく、そして自由だった。何となくですが何が言いたいかはわかります。彼女は家、そして無個性な人間を作っている学園から誘拐という形ではあるけれど飛び立ったのだと。ただ飛び立ったところで無事に戻って欲しくなる飛び立ち方ですが。
元ネタの方も読んでますがなるほど、確かに酷似してる所はあります。黒い聖母とかはそのまんまですし。
ただ全く同じでは無いですしパクリではなく上手く自分の作品に昇華した作品だと思います。
虚と天ももちろんプレイします。そうしないとわかりませんしね。特に冬子ルートのラストは自分も自信が無いのでそこに注意して読んでいきたいと思います。プレイして本当に良かった。
そして和菜さんあなた本当に前作ヒロインなんですか・・・？
前作ヒロインに対する待遇じゃない！
ゲーム部分もとても面白かったです。判定シビアじゃない？と思いましたが。また捜査の難易度も高く、何度ゲームオーバーになったことか。特に難しかったのは西園唯の写真と朱崎寧々の死体を調べるところでした。
流石に難しすぎて攻略サイトを見ましたよ。そして一番幸せなのがダルマエンドなの悲惨すぎません？ただこれでは彼女の出自は知れなかったでしょうからやっぱりグランドが一番スッキリします。
冬子どうか生きててほしい・・・
偏執(パラノイア)がテーマですがこの作品内では十分と言っていいほど描かれていたと思います。
それは犯人だけじゃなく主人公の怜人も朽木冬子に対してパラノイアを持っていました。それを描ききったこの作品は紛うことなき100点満点です。