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hurryUPさんのタイムリープの長文感想

ユーザー
hurryUP
ゲーム
タイムリープ
ブランド
FrontWing
得点
79
参照数
3300

一言コメント

アニメ+ポリゴン3Dキャラの融合のエロゲーの辿り着く先は・・・・きっと。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

シナリオ:25/30 各ルート自体は特筆すべき物はないが、シナリオの構成が前提シナリオの各場面を味わいのあるものにしてます。
音楽:10/15 OP曲、楽曲ともに印象に残る物はありませんが、どっかで聴いたポップスのアレンジぽいなあて感じるのは自分だけ?
原画:13/15 ポリゴンキャラもスムーズに動きとりあえず満足できる出来栄えです、ムービー時(キスシーン)の顔の輪郭線が若干きになりますね。
キャラ:10/10 ツンデレキャラや妹萌えキャラ、冥土さんと一通りそろって掛け合いとその演出も楽しめます。
エロ:5/10 エロシーンがムービー(しかも各キャラ1シーン)なのは意見が分かれそうなところ、ユーザー要望で追加されるそうですね。
(ユーザーの要望で実装なのでむしろメーカの好意と感じるのは甘いのかなあ)
システム:6/10 従来の3Dゲームよりはバグがはるかに少ないのですが、やはり目立ちますね。
スキップも3Dゲームの性質上仕方ないのですが切り替わる時に遅い。
世界観:10/10 タイムリープネタは想像してたよりは遥かに上手く組み込まれてたと感じます。

 攻略順は、悠→遥→こもも→歩→あゆむでした。
悠を攻略すると遥開放、歩攻略であゆむ開放となってます。
これには訳があるのですが、ネタバレになるのでこの辺で。
 基本的にシナリオの構成はシンフォニック=レインと同じイメージです。
共通と前提となるキャラのルートの台詞や仕草に伏線をはっておき、開放されたルートでそれを完全に回収します。
 最初に攻略したのとギミックが発覚するのは悠ルートの最後だったので、カタルシスはあゆむより遥ルートの方が大きかったですね。
悠と主人公の会話や接し方、遥の態度等の伏線をしっかり読んで回収すると、くどいくらい冗長な前半のシーンも納得いきます。
 こももルートはタイムリープに関係なく、爽やかな纏めになってます。(これはこれで好きですけどね)
 
 さて冒頭のアニメ+ポリゴンの融合の結果はというと、
アニメムービーはJellyfishに劣るし、ポリゴンキャラによる仕草萌えはらぶデス2に劣ります。
私的にはイベントやエロのムービーはアニメではなくそのまま3Dキャラでやりたかったのだと感じます。
ユーザーのPC環境と、メーカーの開発費の捻出といろいろな事情があるのでしょう。
基本的に一画面で4人より多くポリゴンキャラをいれていないのから判断できます。
 らぶデス2で5人以上同時に出た時ムービーはFPS35、タイムリープのテストで56くらいでした。
(環境は1024*768 AA*4 画面効果は全てチェック、フルスクリーンよりウインドウの方が綺麗です。)
 おそらく現状の紙芝居から脱出を考えてるメーカーはたくさんあると思います。
その架け橋になるだろう、らぶデスやタイムリープは評価にあたいするかな?と感じますね。

※雑感として

 辿り着く究極の目標は、スクエニのファイナルファンタジーでしょうね。
3Dの世界からそのまま戦闘シーンやイベントムービーに繋がる美しさ。
エロゲーメーカーと市場にそれを望むのはとても無理ですが、熱意は持っていて欲しいと感じます。

※追記
 OHPみるとムービーは3Dだそうですね。
ううまた勘違いを・・・、これって2D見える技術を称えるべきか、単にしょんぼりなのでしょうか。
とりあえず勘違いごめんなさい。