好きになるって、こういうこと。きっと☆ミ(※5/27 とりとめもなく全くまとまらないネタバレ感想追加)
とりあえずプレイして楽しかった、そして色々くすぐったいw読後感はこれにつきる
学生時代何かに打ち込んだ人も、打ち込めなかった人もはまると思う
見せ場がモーニンググローリーを越えて飛んでる場面じゃなく
グライダーの飛ぶ航路をサイリウムで仲間と集まった人が作った場面だと思った人は特に
大勢の人とその場で共感出来るの快感の大きさ
StarTRainでも思ったけど七烏未奏さんはキーを使うの上手いねやっぱ
紙飛行機でのSOSメッセージがここでいかされるとは・・・あっちはキーワードだったけど
そしてPULLTOPは相変わらず自分には安定した作品を提供してくれて
サブヒロイン攻略させろYO!てのも変わってなくて安心しましたw
なんにせよ3年ぶりにエロゲープレイしてこれが最後の作品になるんだけど良かったです
極力ネタバレ無くしさわりしか書いてないけどまた機会あればネタバレ感想でも書いてみます
※以下核心のネタバレ感想
3人の中でライター知ってるのは七鳥未奏さんだけで以前はかなり説教的なシナリオを書く人でしたが
今回はかなりオブラートに包まれて読みやすかった多分他の二人のライターさんのおかげかな?
恐らく青春など真ん中なストーリーの中で言いたかった事は
「物事に正しいとか間違ってるとかない」
て事?
実に過去作品に比べ説教臭さが消え清涼感ある読みごたえで楽しかった
さてこの作品で何気にいい役割を果たしてるのは佳奈子さんですよねw
トリックスター的な存在で地味にいいお姉さん役でした。
飛び立てない翼 ~from 小鳥
「インコを飼う時って、羽を切るのよ。
さきっちょを、ほんの少しだけね。」
「羽を切ってても少しくらいなら飛べるし、
人に飼われて暮らすなら、その方が暮らしやすいんだよね。」
「ようは飛べなくするんじゃなくて、
世界の狭さに合わせたサイズに、羽を調節するわけ」
「で、今でも時々考えてしまうのよ。
さて、どっちが幸せなのやら・・・ってね」
「けど、聞けないじゃん?
インコの本音なんてさ」
佳奈子さんが紙飛行機を渡す時に語ったエピソードです。
紙飛行機にSOSの込めた小鳥の本心を伝える
家族との葛藤の小鳥シナリオで核心を突いたのがここでした
このゲームではどっちが幸せなのかは小鳥の結末と多分双子シナリオで分る気がする
最初にやるシナリオは王道な小鳥が妥当かなと思う
天才と凡人 ~from 亜紗 & 依瑠
「多分ね、今碧くんは、二人を傷つけない方法を必死に
模索してような気がするの。
一番いい妥協案とか、一番正しい結果とか」
「そういうものってね、きっと無いから。もしかしたら
あるかもしれないけど・・・多分、選べないものだから」
これも双子ルートに出てくる佳奈子さんの台詞
恋愛に正しいとか間違ってるとかない
誰かに誠実であっても誰かに不誠実になると思う
あれれ?なんかデジャブが
実はこのゲームにやる前にやったゲームがホワイトアルバム2でした・・・
「こういうものってだらだらやると傷が深まるからねぇ。
碧くんも男だったら、らしく前のめりでやってやれぃ!」
の佳奈子さんの台詞と
「だいたい、もう少し悩んでもいいのに・・・
決断はやすぎるでしょ、あの先輩・・・っぐすっ」
依瑠の台詞はWA2の後にはあまりに痛快でツボに入りました
いや双子ルートは外道なんですけどねw
地を這う人間はもがく それを空から見下ろす鳥には分らない
天才にはすべてが予定調和であり もどかしくみえるのかもしれない
「姉さんは、色んな枷と戦いながら必死に
もがいているんです。自分を生かすために」
天才の依瑠は凡人の亜紗を尊敬する
お互いに無いものを憧れ惹かれるもの
Nothing gold can stay. by Robert Frost
(輝いたままではいられない)
依瑠が祖父に送られた言葉
だから今をもがき懸命に生きてるようにうつる亜紗は尊い
”黄金の時間は二度と戻らない
この時間には、きっと客観的な意味はない
でも、わたし的にはとても価値がある。”
自分自身で価値を見出せるなら
無駄ではない というか無駄なことなんて何もない”誰かにとっては”
このシナリオの最大の見せ場は依瑠が「青春、見つけました。」なんて臭い台詞言う事だよねw
世の中複雑に思える真実は案外簡単なオチ
「鳥は、どうして空を飛ぶのだろう」
「好きだから、飛ぶんだ」
実に単純で明快な回答
インコにとって幸せはやっぱ羽を切らない事?
でもこれも”絶対的”な回答ではないと思う
双子ルートは2番目にやるのがなんかしっくりときそう
後双子が入れ替わるネタは絶対あると思いましたw
あげはシナリオは3番目 息抜きシナリオ
どうもこのシナリオ自体はいいんだけど
あきらかに基本構成が変わる天音シナリオより独立した感じが私的にはしました
エベレスト最初のエピソードがこのルートの核
基本的にどのシナリオも結果より過程の大切さを描いてるとは思う
天音は〆的に結果が大事ですが本質は変わらない
でも一番熱いシナリオでウケがいいかもしれないし好きですよw
天才と凡人2 ~from 天音
「彼女と出逢う以前、私の世界は灰色だった・・・」
「感じないんだ・・・彩を」
世の中何が出来るか、出来ないかほぼ予想の範囲な天音
「正しいとか間違ってるとか、ぼくはないと思う」
「--それを決められるのは、自分だけだ。
だってそうだろう?誰かにとって正しくても、
他の誰かにとって間違っていることは、沢山あるんだ」
その天才に影響を与えるイスカ
いつの間にかバカと天才が入れ替わってるのが実に面白い
他の誰かにはバカなイスカは、天音にとっては天才に写る
親族には凡人でもがく亜紗は依瑠にとっては尊いものになる
事象の正誤だけでなく人物対比でも使われるのが実に興味深い
天音ルートはやはり〆にやるのがベストだと思うし多分縛りかかってる?と思う
さてもう気付いてるし大半の人が思ってる事だろうが
大人になったエロゲプレイヤーにはなんてことはない当たり前の事を言ってるだけなんだよね
だけど心に残る何か 実に心地よい読後感を与えてくれるシナリオだと思います。
余談ではありますが個人的に
「絶対的に間違ってる事は確かにある でも絶対的に正しい事はない」
がゲーム内と少しずれるかもしれませんが世の中こうだと思う。
最後にエピローグでプレイヤーに語られる臭い台詞をw
”私はその時、生まれて初めて、空の彩に気がついた。
見上げてるだけでは、空を飛ぶことはできない。
空を飛ばなければ、そこから見える景色を、知ることはできない。
それは、ひたむきに夢を追いかけ、一途に飛びたいと願った彼らへのご褒美”
ホント学生時代にやりたい青春ゲーだよねwww