Clochetteの作品の長所は仮想空間(図南市)の定義と作り方 物語の根幹となるテーマに対しては思いのほか深く掘り下げている所 佳作、良作どまりになるが傑作、名作になるにはもう少し冒険してみましょうて所ですね さてなんだこの可愛い生き物は・・雛乃さんヤバかわですw
※いきなり脱線
さてこのErogameScape-エロゲー批評空間-をあなたはどう利用しているでしょうか?
この作品の中で主人公が雛乃をサポートしている場面でこんな感じの台詞があったので紹介します
”一つのサイトに集まる批評”はそのサイトで集まる人達思考に偏るから"個人サイトの批評"もデータとして抽出して収集する必要がある
うる覚えで申し訳ありませんがこんなニュアンスだったと思います。
・・・ああなんかエロゲー界のメタ的な評価のメッセージ出したなあClochetteにしては
イギリスの首相にこんな事をいった人がいます
「嘘には三種類ある、嘘、ひどい嘘、そして"統計"」
またはこんな台詞もある
「何でも"統計"で証明できる"真実"以外は」
批評をとりこんだ視点での評価(批評)・・・
君望のレビュー書いてて思ったがもうこの情報社会まっさらな気持ちで純粋に作品を楽しむのは難しいかもしれないなとなんとなく思いました
※閑話休題
今回の作品は近未来を舞台にした☆☆☆部の活動
自分はClochetteの作品はスズノネセブン!、カミカゼ☆エクスプローラー!、そして今回のプリズム◇リコレクション!の3作品目になるのだが
スズノネは魔法の世界、カミカゼは少し踏み込んだメティス(超能力)による世界、プリコレは近未来を舞台にしてちょい踏み込んだ都市の在り方を描いています。
Clochetteの長所は単純に萌えゲーと思われている
意外といっては失礼にあたるがその物語の根幹となる物やそれを舞台とする世界はきちんと創られている所です。
今回のプリコレは学校の部活動の範囲を超えた問題
ネタバレ無しの程度に書きますが軍事、外交問題がからみちょい・・・となるところが問題点でしょう
ハイスペックなヒロインがいるため鮮やかに解決・・・おいおいてなりがちで今回の欠点になるが
物語の本質は最後の批評で★★★になる本来の部活動にあると思う
それはそれらの問題は中間で解決され部活とエロとヒロインのいちゃラブで〆られる所から推察できる
「多視点で物(語)を視る」
プリズム(光を分散、屈折させる為の透明な媒質でできた"多面体"銀塩カメラ)リコレクション(記憶、思い出)
今回の作品のテーマは個人的には好きな記憶、思い出が扱われている為人より評価は高めです
ルート攻略推奨順
アイナ→雛乃→紗耶香→このかです
ネタバレ公開順とルートのリンク性から一番しっくりこの記憶の物語を楽しめると感じます。
※以下ネタバレ
さて今回も佳作どまりな評価になりましたが、名作傑作レベルになる為にはもう少し踏み込んで冒険するシナリオ構成を工夫する必要がある
というかそもそもClochetteというメーカーはもはや意図的に無難な作品をつくろうとしている気がする
冒頭で述べたとおり雛乃スキーで申し訳ないがまた雛乃ルートから抜粋
このかが雛乃を弄っている間にこんな会話があったので紹介
「犯人はこの中にいるッ!」
「それは 私ッッ!!」
「間髪いれずに自白した!」
「真実はいつも一つ!!」
「それ自供しているだけですから!!」
「なにひとつ推理していませんから!」
うん・・・作品を象徴してる会話であり、まぁ佳作とまりの評価になる所以です
面白くできるキーワード、場面、仕掛けは全てそろっている
3-Dの解釈やサーバーの稼動の仕掛けそして紗耶香ルートでのフィルムの記憶とのリンク性は割とウルッとくるし面白いし納得できる・・・しかしカタルシスは全く味わえない
要はライター側が突然こうでしたと回答を突きつけられて ユーザー側はああそうでしたと解釈するしかない
たとえば叙述トリックを使ったシンフォニックレイン等は事前にいびつな世界を提示してユーザーに想像、考察できる余地を与える
プリコレでは双子が姉の方は登場せずに実際に登場するのは解決後である
だけどその双子、雛乃しか区別できない、ヘアピン、3D映像技術等本当に面白くできるワードあるにもかかわらずそれを活かさない
雛乃視点の前では佳乃は登場させない、雛乃以外(ユーザー視点)には登場させるしかも時々ヘアピンを付けかえて
それだけでプレイヤーにミスディレクションを誘えるし考察できる、回答をもらったら ああそうか!とカタルシスを味わえる
Clochetteは分っていて意図的にやらないんですかね?一度50点の駄作目指して冒険してみましょうよ!てのが今回終えての感想
ネガティブな要素かきましたが、告白未遂から正式恋人までのためを今回は作った為もうヒロインが可愛いこと
エロだけではないのだが会話が再生される途中でもキャラがころころ動くので前作よりパワーアップされています
通常会話がつまらないかと言われますが、歴史、料理、雑学、ゲーム漫画などのオタネタ
ライターの知識は広範囲でしかもマニアックなのはキャラクターに解説させているから個人的には楽しめたし知識が広がったから良かった
酷評が多いが紗耶香ルートとでの人の繋がり、思い出は正直もう少し評価していいと思う
この点で買う価値があるかはユーザーが決める所 ”統計”結果ではなくてねw
というわけで感想終了 気が向いたら他ヒロインについて書いてみます。