今までのルクルさんとは違う熱血スポ根モノ
僕としてはイストリアの方が好みではあったけれどスポ根ものとしてかなり完成していて面白かった。視点変更が頻繁に挟まれたのだけは気になったがその視点変更によってキャラの置かれた状況、心情を説明してくれていたため感情移入しやすくより作品にのめり込めたから良かったのではあると思う。
どっちかと言うと群像劇に近い印象。trueと気になったヒロインだけやればいいと思う。
ただtrueへ1個目のロックされていない選択肢から行けちゃうのはうーん……
イストリアのように主人公が血反吐吐いて悩む、のでは無く選手が血反吐吐いて悩む物語なので主人公はあくまで脇役感。そういうのが苦手な人は合わないかも。多分低評価入れてる人がこのタイプ
ここからネタバレ全開
今回は主人公というものがだいぶ希薄に感じてしまうのがちょっと難点ではあると感じた。それぞれの視点での回想をしてくれたため試合をしている人全員に少しづつ感情移入してしまい、結果として試合を行わない主人公の回想の比重が少ないために、ただでさえ試合中は基本空気の主人公であるためエロゲとしてはうーん……という印象。個別だと急に主人公とヒロインのシーンが多く取られており違和感が拭えない……まあこれはいつもか。ノベルゲーとして見るなら非常に高評価だろう。
ヒロインの4人に関しても何も文句は無いし、他の人達に関しても心情描写を上手く表現出来ていることからもルクルさんは健在だと感じられた。
あとは数点気になった点、誤字誤植は若干、ログが少しおかしい(?)、パッチ適用したはずなのに最後立ち絵の位置がおかしかった気がしたり少しづつ。
第2のトーナメントの決勝戦省かれたのは困惑しか無いかな……
スポーツのシステムは理解出来たが細かいところが分からなすぎた……例えばヘイローを保持してる際、拒絶の際、飛行の際のオラクル消費量の程度。具体的に想像がつかないためなんとなくて想像で補っていたが人によってもオラクル総量、コントロール力が使うわけで。そしてヘイローを持っているとオラクルの消費が激しいため移動速度の低下を招く、という設定。ヘイロー持っててもスピードそこそこ出せれば独走出来ちゃってるやん……蛇口がうんたらっていう設定は?うーん、とちょくちょく文章に首を捻ることが多かった。
trueしか主人公の飛んだ描写が無いのも残念。あれで見せつけられた主人公の覚悟は良かったけど個別ではあそこまでの覚悟見せられて無いから主人公の魅力がイマイチ理解出来ない。まあそれは√選択肢のあれが関係してるのかな。仕方ない部分かも
まあ色々言いたいことはあるけどすごく面白かった。trueだけの評価で83です。個別はまあ蛇足
ただ次はルクル先生に鬱シナリオ書いて欲しいかなあ……こういうのも描けるってのはすごいと思うけど
追記:パッチ入れると第二の決勝戦が消えるバグらしいです。多分またこれを修正したパッチ出ますが今は入れないでやりましょう。