このゲームは、ヌキゲではありません。 体験版やゲームの印象では確かにそう感じますが、エロよりも会話(ギャグ)が主体のバカゲーとなっております。
シナリオ展開は全ルート
そこそこの会話→合間にエッチ→会話→エッチ→(略)→シリアス(笑)→エンドの流れです。
また、個別ルートに入っても、他のヒロインが登場してくれるので、共通は楽しいのに個別に入ったらつまらなくなるゲームと
は違います。
個人的には、「星空のバビロン」や「教えてエッチなレシピ」「LoveSweets」「と~めいヘブン!」とかが好きな人にオススメ
したいゲームです。
とは言っても、上記の様なギャグ主体の会話ゲー好きでも、主人公が合わないとこのゲームは楽しめないので体験版で主人公の
性格を確認してください。
逆に言えば、主人公があえば確実に楽しめると言えます。
主人公
アイドルキチの薬剤師。
医者顔負けの効能が発揮する薬品造りが可能な有能変態。
アイドル大好きで、社内の薬剤室でアイドルDVDみたりAVみたりする。
女性アイドルには優しく心の底から可能な限り手助けをしてあげたいが、男性の場合には「お前に出す薬は無い。仕事の邪魔を
するな!」と言いだす頭のおかしな奴。
ここからはゲームのネタバレ満載です。
と言っても、シナリオゲーでもないので内容を知っていても困りませんし、会話(ギャグ)を楽しむゲームなのでプレイする上
での支障はそのまで無いかもしれません。
柚花ルート
ルート事でキャラがぶれていたり、キャラ設定がゲームに応じていない、ライターの被害を受けた可哀想なキャラ
・キャラブレ
主人公に好意的なのは基本的に変わらないのだが、
他のヒロインから主人公がイジられていたらトンチンカンなフォローする優しい娘だったり、ルートによってはヒロインたちと
一緒に主人公をイジる謎の娘。
また、他のキャラはツンデレだったりするので、主人公を使った冗談を言うのは日常茶飯事なのに、
例)握手会の後
柚花 「か、感動です。私、アイドルになってよかった…」
棗 「やっぱりいいわね。サイン会なんてのは。アイドルはこーいう機会に元気を貰ってかないと」
主人公「よく分かるぞ、その気持ち…自分のファンと触れ合うっていいもんだね」
柚花 「えっ………?」
棗 「まるであんたにファンがいるみたいな言い方ね」
と、主人公が共感したらこのリアクション。
この様なシーンが何度も見受けられるのだ。
また、後述に関係してくるが、このシーンが、柚花がアイドルの仕事にプライドを持ってる流れとかならまだしも、ただ単純に
主人公に冷たいだけの流れになっている。
ここまでの説明だけだと、柚花が冷たいだけのキャラのように感じるが
そうではなく主人公を尊敬しており、みんなにイジられていたらフォローすることも多々あるので、
どっちなのか、どういうキャラ(性格)なのかがイマイチはっきりしてこないのだ。
さらに、棗を除き主人公とのエッチは、アイドル(歌手)として成功が主目的で、エッチがしたい訳ではない。
つまり、表現としては不適切だが、ある意味での"まくら営業"を行っている。
しかし、このキャラに限っては、そういったことをしてまでアイドルに拘りがあるのか全く見えてこないのだ。
その補足として、エンディングが「妊婦エンド/妊婦しないエンド(非公開で結婚)」の2種となっている。
妊婦エンドだと、出来ちゃた結婚をしてアイドルを辞めて家庭に入ることとなる
そして「結婚(お嫁さん)も夢だった」と語り幸せな未来を掴んでエンドとなる。
だが、少し考えてほしい
これはハッピーエンドなのか?
別に、アイドルとして働くのが正しい、出来ちゃた結婚が悪いと言っているのではなく
柚花は結局どうしたいのか?
先にも述べたが、事実上のまくら営業を行ってでもアイドルとして活躍したい人が、急にアイドル辞めるのに納得してるのが理
解し難いし、更にお嫁さんになりたいというのも初めて聞く話で、不自然というか違和感からバッドエンドにしか思えませんで
した。
結婚後、主婦をしている人があの時仕事を辞めてなかったら…とか、子供も成長して夢だったアレをしたいと、離婚をする(又
は離婚は大袈裟としても、後悔するのはよくある事なの)でイマイチしっくりくるエンドだと思えませんでした。
なお、椛ルートでは妊娠エンドでも未来が感じられたし仕事を辞めた訳でもなかったし、この展開にはどうにも納得いきません
。
・シナリオ
4ルートで一番後半のシリアスが強く、笑って楽しめない内容になっている。
内容そのものは"アイドルモノ"として必要な展開だと個人的には思っているが、もっと上手く書けたのは言うまでもない。
具体的に
柚花と付き合っていることが、週刊誌の小さな記事に載ってしまい、社長から誤解を受ける様な行動を取るなと注意を受ける。
しかし、事実として、エッチなことしていて、主人公は柚花に好意を抱いているので、誤解ではなくこのままではアイドルの未
来を奪うこととなるので会社を辞めようとする。
先にも述べたが、個人的にはアイドルモノなのだから、アイドルと付き合っていることが問題になるのはあって然るべき展開で
、アイドル好きとして、そしてその会社に務める人として潔い主人公が好きだが、そこがヘタレと揶揄されているのがイマイチ
納得いきません。
ただ単純にヘタレているなら批判は然るべきだと思うが、主人公の思考には同情…理解できるし、無為にヘタレているのとは全
く違うと言いたい。
その程度のこと、展開的に違和感がないことでいちいちヘタレと批判するから、同じ様な主人公同じ様な展開のゲームしかなく
なるのだと思う。
まぁ、結果的に主人公がヒロインからの説得で退職するのを撤回するので、そんな展開なら(私が好意的に感じている)主人公
の行動も、茶番でつまらなく、批判されるのは理解出来なくもないので、致し方ない面は有してると言わざる負えないのは認め
ざる終えません。
そもそも、このバカゲーにおいてシリアスが要らないって指摘ならば何も文句を言うつもりはありません。
・柚花ルートの結論
可愛いし、良い子だし、好きなキャラではあるが、キャラのブレ、エンドの微妙さ、シナリオ展開とライターの被害を受けた非
常に残念なキャラと思う。
好きなシーンの一つ
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海に来た時に、爆乳の柚花がナンパされてて
ナンパ男「まさかおじさん、この子の知り合い?彼氏だとか?」
主人公「こ、この子のおっぱいは俺のものだっ!断じて彼氏なんかじゃないっ!」
柚花「えぇっ!?」
ナンパ「な、何言ってんだコイツ 言ってることが前後で噛み合ってねーぞ。彼女も動揺してるよ!」
主人公 「知るかそんなことっ!こ、 このおっぱいに手を出す事は俺が許さない! 俺のおっぱいだからなっ!!」
ヒロイン「せっ、先生…?」
ナンパ「お、おいコイツ何か危ねーぞ…」
(中略)
柚花「誰かに来てほしくて困っていたら先生が助けに来てくれて…私、何だかすごく感動しちゃいました」
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このまともな奴が、居ない感じがこのゲームの楽しさだと思います。
・美音ルート
付き合うまでの過程や女性としてのウザさが表現されたルート。
中身としては一番好き。賛否はあるかと
美音は元アイドルグループ所属で、解散に伴い歌手活動をしていた。
非常に人気があったが喉を潰して治療中という設定。
シナリオの流れをざっと説明していくと
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主人公が作った媚薬を誤って飲んだ美音は喉が治る。
何よりも歌が大好きで、歌えるように喉を治してくれた主人公に感謝を捧げる。
そして、喉が治ったので仕事の打ち合わせに主人公同席で行く。
そこでも、主人公のアシストで軽いミスを避けられて、より感謝と親しみを感じるようになる。
その後、ライブが決まった美音は、主人公にライブでの衣装を選ぶのを手伝って貰う(デート)約束をする。
そのデートでは、人気者ゆえのサインをねだられたりと多少のトラブルもありつつ、ヒロインたちが合流したりとデート感はあ
まり無かったが、手を繋いだり、服の趣味(感性)が似ていることが判り更に主人公に好意を感じる様子が示されていく。
邪魔さえ入らなければ、行くとこまで行けた可能性はあった。
その後、ライブを経たり喉の不調がありつつも、エッチのサポートのお陰で何とか切り抜けられ、美音にとって、いつも助けて
くれる大切な存在へと存在感を高めていく主人公。
しかし、主人公も美音のお付きが仕事ではなく、他のアイドルからも頼りにされており、また自身もそれらの手助けをしたいが
為に今の仕事をしていたため、エッチなしで喉を治す薬を開発して自身の仕事に専念していくことを決意する。
その後、全国ツアーが決まる美音。
半年は全国津々浦々を回るので事務所には帰ってこられないが、主人公と一緒に観光したりと楽しい思い出作りがしたいので付
いてきて欲しいと主人公に伝える美音。
しかし、自分には仕事があるので半年も居なくなる無責任なことは出来ないと伝える主人公。
美音「私よりも仕事が大切なの?」と定番文句を言ってくる。
(※仕事と私どっちが大切なのキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!と無駄にテンション上がりました。
ここの何が素晴らしいかと言うと、確かに客観的に見れば無茶も言ってるのは美音なのです(後で美音も認めて謝ります)。
しかし、美音はアイドルとして人気歌手として優遇されており、また主人公も美音の手助けを楽しみながらも当たり前に行って
おりました。
要するに、お願いをすれば主人公がツアーに付いてくると考えてしまうこと自体は自然であった。
同時に、主人公から見た美音は憧れの人であり、エッチを何度もした人です。
しかしながら、それだけの関係とも言えます。
夫婦でもなければ、恋人でもない。
治療する人とされる人?セフレの様なモノ?
主人公がしたいことを置いておいても付いていく様な関係ではありませんでした。
色々いいましたが、
・美音がただワガママを言ってるのではなくそうなってもおかしくないこと
・主人公に対する好意から言っていること
・主人公も美音との関係
・自身のしたいこと
無茶を言ってるのは美音でも、想いの発露としてはお互い正しいぶつかり合いをしています。
美音が少しづつ主人公を好きになっていく過程をきちんと書いており、美音の魅力も書かれているので、ただ単に美音を悪(ヘ
イトがたまるキャラ)になっておらず、この辺りの流れの素晴らしさがこのルートが一番好きな要因です。)
その後、怒ったまま去っていく美音。
なんやかんやあってすぐ仲直りして終了。
仲直りする際も、喉の調子が再び悪くなったので仕方なく主人公のもとに行き、主人公が先に謝ってきてから、美音が謝るとい
う
まさに女性的なアレな感じが見事に表現されていたと思いました。
このルートの女性の鬱陶しさは嫌いではありません。
・美音ルートの好きなシーンの一部
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パパラッチにスカートの中を撮られた過去話の後
美音「だから、多分私もその時 パンチラを撮られている」
主人公「それは許せんぞぉっっっ!」
「棗さんのパンツはどうでもいいけど美音さんのは駄目だっ!そもそもネットでそんなの見たことねーぞっ!」
美音「まさか普段からそんな検索してるの?」
主人公「一人占めしてんじゃねーぞゴラァッ!」
美音「どうしよう…牧野くんが壊れた」
(中略)
美音「パパラッチが追ってきた」
主人公「美音さんはちゃんとスカート押さえてっ!それじゃ頭隠して尻隠さずだよっ!」
美音「パンチらの話が尾を引きすぎ」
棗「あいつ街中で一体何を叫んでるのっ!?」
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いい感じで頭が悪いのがこのゲームの楽しいところです。
・椛ルート
シリアス何それの素敵ルート
個人的には一番好きなキャラ
終始バカみたいな展開で、主人公のテンション高くて、椛もデレデレで可愛くて仕方ありませんでした。
美音ルートが、付き合うまでと女の面倒臭さ
無理やりですが現実的と言えなくもないルートならば、このルートは好意を抱かれた後のデレデレ感を楽しむギャグルート。
唐突に、ボディーガードになるための訓練を5日間受けさせられる流れは笑いが止まりませんでした。
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教官「そうだな。とりあえず腹筋20回だ」
主人公「それくらいならなんとかなりそうだな」
教官「それを100セット、合計2000回だ。では始めろ」
主人公「えーーーっ!?」
教官「銃弾を受けても跳ねかせるボディを作り上げろ。そうでなければお嬢様の護衛など務まらんっ」
主人公「椛ちゃんに銃弾なんか飛んでくるはずないじゃないですか」
教官「貴様ジ○ンレノンの事件をしらんのか。ファンによる凶行はいつだって起こりえる!!」
主人公「えぇ・・・」
(中略)
教官「ちゃんと数を数えろっ。大きな声でっ!」
主人公「じ、じゅうろく・・じゅうしちぃいいっ!」
椛ちゃんと海に行ったらきっと楽しいだろう。
それに柚花ちゃん、棗さんや美音さんまでドラマの都合で行くと言う。
そんな楽しそうなイベントに参加できるなら多少辛くても耐え抜いてみせよう。
主人公「はぁ、はぁ、1034・・・1035ぉおおおおお」
教官「ほぉ~、やるじゃないか。まさかこんなにお前が頑張れるとな」
主人公「フッ・・愛です。アイドルへの愛が俺を・・・・」
教官「口で1000って言ってるだけだろお前!!そんなに早く腹筋できるものかっ!」
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こういう下らないのが自然な流れで出てくるのが面白かったです。
椛が主人公にデレデレで、
柚花と仲良くしていたら嫉妬をしたり、ナンパから救ったあとのお礼でのフェラシーンは上目遣いでよかったです。
主人公に可愛いと言われると動揺して、嬉しくなってるのも可愛らしかったです。
・棗ルート
アイドルを突然辞めてマネージャーに転向した彼女の生き方の話。
このルートもシリアスに入る思わせて、主人公がフラグ破壊していく様は面白かったです。
手紙の件はバカ過ぎて笑みが続いてしまいました。
憧れのアイドル棗さんが、隠れてフェラしてくれるのは幸せなのではないでしょうか。
ただ、個人的な趣味としては、屈んで咥えている棗さんを斜めから映したCGとなっていたが、主人公(プレイヤー)目線で、自
分に対してあの棗さんが咥えてくれている様に表現してほしかったです!
ゲームの総評
ギャグゲー好きにはおすすめできる楽しいゲームです。
細かいことなんか気にせずに、嫌なキャラ悪意のキャラなんか出ませんし、エッチなことをしてヒロインたちを助けましょう!
本当に楽しいゲームをありがとうございました。