キャラ通しの掛け合いなどは面白いし、中盤ぐらいまではゲーム部分も楽しく感じるゲーム。 しかし、システム面にはストレスフルなクソ仕様ばかり目立つ駄作(面白いことは面白い)
この感想には不満(本当にやっててイライラして暴れた)ばかり書きますが、総合的な個人的な思いとしてはかなり好きです。
ただ、他人にはシステム面から進めることは出来ないし、実際にかなりムカつきながらプレイしました。
まず、どういったゲームかという大雑把な紹介。
主人公は、精液をエネルギーに使った聖光源という資源を使える数少ない人(※1)で、仲間(奴隷ヒロイン)に魔法を使った瞬間出産させて、聖光源と労働奴隷(出産した子供)を使い国を広げていくシミュレーションゲームです。
※1 神様などの狙いにより有能キャラばかり集まる仕様なので、主人公が聖光源を使える技術自体が、レアに感じられない微妙な設定です。
まず、シミュレーション面から
・世界(マップ)は、"闇"に覆われており、一般人が歩くには聖光源を使った松明(実際に松明があるのでは無いが、イメージしやすいように松明)を使って外を歩く様です。
主人公は聖光源の塊を産み出せるので、マップに聖光源(灯り)を設置すれば、壊れなければ光を灯して見晴らしがよくなり、照らされた場所は領土となっていきます。
また、魔獣(モンスター)は聖光源があると近付かないので、自軍の施設などをモンスターから守れると"ゲームでは説明を受けました※2"。
あと、マップのシミュレーション要素は、施設(聖光源の生産量を増やす施設や労働奴隷の出産数その他、倉庫から外交施設など)を作れます。
他にマップで出来るのは、ダンジョンを見付けるのと、他国が存在します。
・シミュレーション部分の大きな不満点(致命的な欠点)
聖光源を設置して領土を広げていくメリットが無い。
もはや、この時点でゲームが破綻してのがお分かり頂けるかと思います。
全くメリットが無いわけではありませんが、広げるぐらいなら広げていかない方がいいです。
まず、上記の※2(魔獣に施設が…)ですが、壊されません。更に言うと聖光源あっても魔獣は来ます。
あれ?っていう。
次に、同じ施設を作る度に設置時間が膨大になりますし、遠くに作れば作るほど時間が増えます。
近づけた方がいいのです。
また、施設はある程度纏まっているほうが管理しやすいですし、倉庫などのマップ移動をして施設の上に行かないと使えないモノがあります。
遠くより近づけた方がいいのです。
また、領土が拡大すると、聖光源を破壊するしにくる"災悪"が降りかかるのですが、破壊されても困りません。
破壊されるのが嫌だとして、その災悪が破壊するのは端っこにある奴と経験上決まってるので、広いと壊される場所を探すのが面倒です。
戦闘退治は出来ますが、時間だけかかります。(私は40分かけて倒しました。なお、復活して何度も来ます。)
多くのプレイヤーが聖光源(資源)を使って追い払うのですが、中盤でも10000とか払います。
聖光源の灯りを作るのには、最大999です。
正直、聖光源(資源)自体は、施設を上手く作れば余るので、払えばいいのですが、壊されれば作り直せばいいし、そもそも最初から述べてますが、聖光源の灯り自体少量で良く、たくさん作り領土を広げる価値がないのでどうでもいいのです。
シミュレーション部分の欠陥は他にもありますが次に移ります。
・会話イベント
このゲームの最大の面白い要素で、同時に最低最悪のストレス要素。
このゲームの最大の面白い要素で、同時に最低最悪のストレス要素です!
多くのこういうゲームだと、会話イベントというのは、ヒロインと主人公の会話が中心になりますが、このゲームはヒロインたちも"全員"会話します。(主人公は喋らないので、ヒロインたちの会話がメインのゲームです)
そのヒロインたちの掛け合いが割りと面白いのです。
キャラ×キャラにそれぞれ×3回会話イベントが発生します。
会話自体は10~20クリックで終わるのが殆どなのですが、ヒロインが5人居れば、総当たりで10組み合わせで、それ×3回の合計30回会話があります。
序盤は何も問題はありません。
しかし、中盤・後半になると仲間が増えると怒りすら感じました。
20人仲間が居る状態で、3人仲間が増えたとします。
さて、会話がどれだけ発生しますでしょうか?
イベント一覧を開くと60近いイベントがズラッとならんでいるんですよ。それ×3回
しかも、致命的なのが、会話の発生と終わりの暗転(読み込み)の長いこと長いこと。
会話イベントが数個(10個)ぐらいなら暗転はあまり気になりません。
しかし、会話が大量になると暗転時間が異常に長く感じます。
イベントクリック→(暗転)→会話開始→(暗転)→次のイベントクリック→(暗転)→会話→(暗転)
これがずっと続く苦痛。
ゲームの箸休めの会話イベントが、中盤から1時間以上かかるのはザラになります。
仮に、「ゲーム」→「会話」→「ゲーム」→「会話」 が理想として
実際は
ゲーム→会話会話会話会話会話会話→ゲーム
そして、既に述べてますがゲーム性は死んでいます。
何がしたいのか理解出来ません。
ただ、会話は面白いです。しかし、同時に終わってもいます。
例えば、
ドシっ娘見習い騎士(文官としてはずはらしい才能)キャラがいます。
9割ぐらいにの会話が、
「見回り中にドシをしました」
「事務方の才能凄いのに、才能ない騎士を目指してて残念」
の2つの繰り返しで、会話相手が違うだけです。
26人×3回会話があって、殆どがそれで、会話を見せられる苦痛。
キャラ数が多いため、キャラ立ちを考えたのでしょう。
しかし、固定化されたキャラを押し付けられるのがずっとですよ。
悪く書きましたが、このキャラ上位に好きですし、楽しくイベント読んでました。
ただ、会話イベントの辛さを伝えるのに分かりやすいキャラだから使いましたが…。
まず、会話自体、即終わるのでキャラ×3回を辞めて、暗転を無くす。
これだけでこのゲームは飛躍的に"マシ"になります。
会話は読んでいて本当に楽しいので改善してほしいです。
後は、集団戦
恋姫無想みたいなダメ戦闘があります。
ジャンケンゲーですが、資源を使えば相手の攻撃が判るので、仮に全部ジャンケンに勝ったとします。
しかし、勝ったとしても相手の兵士のへりが非常に悪いのです。
多く削ったとして100人ぐらいです。普段でも30とか
相手の兵士が2000とか出てきたとして、何ターン必要なのか…。
なお、作者も問題には気が付かれているようで修正される日が来るかもしれません。
さて、色々書いて来ましたが、改めて言いますが、ゲーム全体はすごく楽しみましたし、好きです。
新作が出たらプレイしたいです。
しかし、致命的な欠陥が目立つクソゲーでもあると思います。