フルコンプ。カードバトルの完成度は高いので、遊べるゲーム。Hシーンは64と多めだが、内30がメインヒロイン3人との房中術訓練で、20ちょいが凌辱っぽいので、魅力ある脇役は殆どが・・・。凌辱属性無い私には×。ゲーム中、ヒロインの好感度が確認出来るのでルート調整は楽。スキップがジャンプサーチ風(テキストが出ない)なので、速いですが、飛ばすと話しが分からなくなる。分岐後も共通シーンが多めなので、スキップすると差分部分だけのプレイとなり、ストーリーを追ってる感覚が無くなる。分岐後は共通展開を極力無くして欲しかった。おそらく初回クリアのキャラでゲームの印象が決まると思うので、好きなキャラを真っ先に選んだ方が良いと思う。
ストーリー的に敵が異様に強い点が逆に足を引っ張っている感が有り。
道眼
魔眼で相手の動きを封じるって何?はっきり言って最強。ライターの匙加減で幾らでもピンチが作れるシステム。
深鷺
一番弱いはずだけど、異様に強い忍犬を多数手駒に持っているので、なわばりに入ると厳しい。そしてストーリー上はいつも縄張りの中だけで戦う羽目になってる。
業鬼
核の虫をやられない限り不死身。本体を守る虫の体液は強酸。刀で斬ると刀が腐食する。エイリアンですか?多数の虫を偵察に使える為、追跡では反則的な強さ。そしてストーリー上追跡される。
破軍
刀が利かない。が、透剄という対処技も有ったり、カードバトル上では、必殺攻撃や特殊攻撃を一度当てるとダメージを与えられるという親切設計があるので、うんざりしない戦闘相手。
幻左衛門
眼見えるし。敵だし。操られてるし。陣馬、那爪の奥義の全て上を行ってるし。分身してるし。なんとなくストーリー上、お情けで勝たせてもらった感がある。
影斎
影で刀を作る。影で敵を呑む。影の中に隠れる。もはやエスパー。一応物理的なからくりは書かれていたけど、納得のいかない反則級。そして道眼に簡単に操られるのもうんざり。
翠蓮
ストーリー上、反則的な強さは無いが、未草になると、本体の妖樹を倒さない限り不死身。辺りの木が鋭利な得物となって八方から襲い掛かる。森の中では最強。で、森の中で戦闘する事になる。焔王鬼を弱らせた大妖だし、ストーリーも終盤なので、このくらいの反則は許容できるピンチといった所か。
白夜
防御の玉が守ってるし。ザオリク使うし。固すぎるゾンビを大量生産するし。自分もゾンビになるし。
焔王鬼
斬天持ってなくても化け物。カードバトルでは全て20のカードなので殆ど読めない。天尽風持ってても、一方的な攻撃を防げるだけで、初期状態で特殊効果8枚重ねで強化(コチラは弱体化)される反則敵。カードと同じ様に、実際のストーリーでも反則級に強い。朱火、紗代ルートで同じ様な展開なので、連続ED回収時には うんざり。だが、夕凪ルートの咬竜牙で瞬殺ってのもどうか。
堕龍姫
最初が那爪ルートクリアだったので、焔王鬼が記憶を取り戻さないのをものたりないとは感じずに、エピローグを見ていた気分になっていたら、白夜の呪いで紗代が狂う。死んだ巫女の呪いで豹変とかいう強烈なご都合ストーリーにうんざり。しかも偉く強い。カードバトルでは、反則級に強い上に、最初から相手のカードの数値が見えない。三種類持ってたら、殆どゲームオーバー。
何となく常時ストレスの溜まる不利な戦闘で、辛くも勝利っていうのがパターンで、だんだん引いてしまうのも事実。
ただ、良くできた点とするならば、ストーリー上のうんざりする様なピンチの状況が、カードバトル上でもうんざりする様なピンチで再現されている部分がある点。初期効果で、敵の側だけに何枚もスキルカードが発動する劣勢からのスタートはかなりストレッシー。最初の戦略は、上位バニッシュで相手の特殊強化を全て消し去る事だが、夕凪と紗代はそのスキルを持ってない。ただ紗代は龍眼を持ってるし、ヒロイン中、経験値アップの幟を装備出来ないのは夕凪だけなので、可哀想な戦力。
EDも、情忍業責のパラメータは関係なく、単にヒロイン好感度のみで決まっているのも肩すかし。
那爪 ノーマルED→ほんとに普通
トゥルーED→紗代に遠慮せずに陣馬と暮らせる為にか、堕龍姫にさせて記憶を
奪い取るという荒技でまとめた感有り。
朱火 ノーマルED→ほんとに普通
トゥルーED→やっぱり普通。紗代と那爪との関係は未精算なので、しこりが残る。
夕凪 ノーマルED→どう考えてもバッドED
トゥルーED→既成事実をたてに紗代と那爪を納得させた感じ。
紗代 →ありきたりなEDだったが、天帝風愛の台詞に愛依とティエラに向けた独白が
一言だけある。
白夜 →凌辱狂気ED。譲葉唯一のエロシーンが凌辱。那爪狂う。紗代自殺。
一応、機械仕掛けのイヴと同じ世界観という触れ込みなんだけど、近未来SFと忍者が同一世界ってのは無理がある様な気もするが、紗代ルートの天帝の台詞からすると、実際龍国の外は近未来SFの舞台だったという設定っぽい。鎖国してるからって、それも無茶な感じがしないでもない。正直イブのキャラを出してくるかと思ったけど、まだ温めている様。次作辺りで絡んでくるかもしれないので期待します。
総評として、戦闘の嫌らしさや、反則的な敵、ご都合のピンチ、しかもそれが連続する、冴えないEDという今一な点はあるものの、初回クリア(那爪ルート)の堕龍姫前までは燃えた点、難易度ふつう であれば、レベル引継無しでも何とか全バトル勝てる(一つ例外有り)難易度設定の妙、周回クリアの為にカードバトルにはまった時間などを考慮してギリギリ秀作という所。