基本的にオートの戦闘システムは斬新であるが練れていない。ストーリー的には、あと最低30%のボリューム増は欲しい。キャラは少し癖があるが良い感じで、やはりアニメHシーンが秀逸。2002年でこのレベルってのも凄いと思う。モザイクが粗すぎなのが痛いが、十分楽しめる。
敵の攻撃時だけ防御コマンドを入れてゲージを減らさない基本テクは、パーティが
増えるとやりにくくなる。それをゲーム性と見るか、意地悪な仕様と見るか。
特に攻撃魔法のゲージは溜まりにくいので、殆ど使えない。終盤レナが魔法を使え
る様になるが、主人公より強い打撃戦士に意味のない強化。魔法が使えたのは森の
中でのアイナくらい。
魔石装備による属性変化もマイナス制約でしかないので不要かと。
エンカウントはDVD版で半分くらいまで低下したらしいけど、それでも多いと感
じる所は感じる。またストーリー上寄り道に過ぎないマップや、隣町までの移動マ
ップがやけに広かったり、同じグラフィックばかりで迷ったり、せめてオートマッ
ピング機能は欲しかった所。
内容的にはどう考えても最初から出ている悪役を倒した後に、新たなボスが出てく
る演出の所、その悪役一人が最初から最後まで唯一の悪役=ラスボスだったという
肩すかし感はあります。まあ、力を入れる場所が違うので期待をしない方向で正解
でしょうね。
エロシーンは大画面でやわらかい肉感を良く表現できてますし、シーンによっては、
PANボタンで画面のスクロールを自在にできるのも良い。
ただストーリーが練れてないせいか、恋愛ものとしての感情変化描写はほぼ皆無。
娼婦を惚れさせ、巫女に求められ、女僧侶に誘惑され、女魔法使いにツンデレされ、
鉄拳制裁幼なじみに惚れられる というハーレム状態。Hシーンも場所を選ばず盛
った時にガツンと行く。
アニメクオリティが突出して高いので、おまけRPG付きエロアニメとして考える
と非常にお買い得感があると思われます。