もう少し地に足の着いた設定（特にキャラクター）を。
まずどうもキャラクターが肌に合いません。やや言い方は悪いですが、萌え要素と思われる奇抜な言動、行動はどうも感情移入できません。いや多少、奇抜な方が印象には残りますが、やりすぎです。そのためか、和やかな日常描写というよりふざけているという印象が先立ってしまっています。また絵もちょっと。やはり子供っぽく見えすぎではないでしょうか。可愛らしく描くのがギャルゲー（エロゲー）として当たり前なことなので、それはいいんですが、高校生に見えないのはちょっと。きつく言えばお遊戯、おままごとのように見えてしまうというか。奇抜な言動、行動とあわせて、よりその辺りが強調されてしまっているように感じます。また途中で挿入される、幻想世界というのが何が言いたいのかどうもよく分かりません。ファンタジーの方に逃げている感じがしてなりません。結局、最後の渚ルートで渚が助かるのも、光の奇跡でしかないわけでしょう。安易な奇跡は物語をチープにするだけです。
キャラ以外の設定にもご都合主義が多すぎると思います。虐待の描写、学校（進学校）の描写、労働の描写、全てが浅すぎるように感じるのです。
ほぼ全否定で来ていますが、春原と主人公のボケツッコミは面白いと感じました。いやこれもある種、奇抜な言動の一つなのでしょうが、これは悪くないと感じました。
また音楽も悪くないです。結構良くできていると思います。
しかし肝心のシナリオは（少なくとも自分には）とても良いとは思えませんでした。