伏線の張り方は見事。ただ中だるみ感が半端ない…
このゲームが発売された当時にやりたかったなぁ…偉そうに聞こえてしまいますが大分このゲームに対する評価みたいなのも自分の中でも変わっていたかもしれない。
まず感想としてはどのキャラを攻略するに至っても序盤~中盤は同じような文章を読み続けなければいけないのが苦痛。
若干内容が違っているのでスキップも思うように出来ず…一週間という期間なのですがなまじ短い話ではないので余計に辛かったです。
ただ文章がつまらないわけでは決してなく、最初の一回は面白かったし各キャラの最後は一応の盛り上がりを見せてくれます。
誰もがこのゲームをクリアして書いてるように終盤の謎解きは見事。
謎解きそのものも凄いんですが、自分はそれより謎の隠し方が巧みだと感じました。プレイしてても分かるような分からないような…雲を掴んでいる感じがいつまでも抜けないもどかしさ。
伏線を張るゲームはそこらじゅうにありますが、ここまでもどかしさを感じられるゲームは今に至っても少ないと思われます。
終盤に入り複雑な伏線が解けていく様子は圧巻。ただ自分はこの手のゲームや小説等は何回か読んだことがあり、あまり驚愕や感動がおきなかったのが残念。最近のお話、特に小説なんかはトリックじみたものが流行ってますからね…。多分自分の気のせいではないはず。
このゲーム自体は相当前から存在してるだけに最初に書いたようにその時にプレイしておけばよかったというのが正直な感想。
初めてこの手の話を読む人には素晴らしいほどの感動が与えられると思います。
蛇足ですが自分には終盤にご都合主義的展開が鼻につきました。ネタばれなので書きませんが、そういうのが嫌いな人はそれを念頭においた上でプレイした方がいいかと。
タイトル画面で流れるBGMを初め、音楽はとても良かったです。CGのおまけなんかもたくさんでその部分では満足させて頂きました。