序盤が冗長すぎるが後半のためにやる価値はある
オープニングとあらすじに惹かれて発売日に購入した。結果的にやってよかったと思うが、悪い点もはっきりしていた。まず悪い点として序盤があまりにも冗長すぎた。Hシーンをいれるのは仕方がないがそれが長く、ギャグの掛け合いも文字稼ぎとしか思えないほど長いものが多かった。事件にはいるまでがあまりにも長過ぎる。次にSF的な世界観を人間原理で説明してしまったこと。これはさすがにどうかと思う。主題がここではないと思って受け止めたが世界観に惹かれて買った人の中には肩透かしをくらった人も多いだろう。人間原理を根底としてもSFとしてはあらが目立つ作品だったと思う。しかし良い点はほんとうによかった。一番良かったのはテーマである「種と個」「生と死」というものがきちんと描かれていたことだ。不死であることが難しく、次の世代に託していくことは我々の人生と重ねて考えることができ、それに対する解答の描写もきちんとなされていたと思う。特に祈りのチェスのシーン。このシーンを見るためにこの作品を買ってもいいというくらいいいシーンだった。総括としては発売日にフルプライスで買う価値はあった作品だが、万人にはオススメしないというところであろう。