何か新しいことを始めてみようかなって思わせてくれる作品
この作品は「傷を抱えた人たちが、どう前を向いていくか」というテーマが根底にあって、その描き方がとても丁寧だったと思う。登場人物たちは皆、それぞれ何かを背負っている。でも、その“痛み”に真正面から向き合い、少しずつでも前へ進もうとする姿がとても印象的だった。
個人的に特に印象に残っているのは音楽。OP曲もグランドエンディングも素晴らしくて、作品全体の雰囲気と綺麗に溶け合っていた。BGMも含めて、音楽の力で感情が何倍にも膨らんでいくような感覚があって、それだけでもう一度聴き返したくなるほど。
物語を読み進めるうちに、自分自身のことも少し振り返ったりして、「じゃあ、自分はどう生きたいんだろう」と自然に考えさせられた。
そして、読み終わったあとには「何か新しいことを始めてみようかな」って、そんな前向きな気持ちをもらえた。
静かで、でも確かに心に届く、そんな一作でした。